根府川駅
ねぶかわえき
神奈川県にある、東海道本線の無人駅。
概要
この駅は東海道線に存在する地上2面3線の無人駅であり、現状では1番乗り場が存在しない。
また、ホームと駅舎が離れたところに設置されている。
そして当駅から眺める海の絶景も存在する。
放送案内は本線である2・4番乗り場が女声、3番乗り場が男声である。
当駅より東(~早川駅)側の「根府川橋梁」周辺は鉄道写真撮影の名所としても名高く、ブルートレイン時代のショットも多く撮られている。
歴史
国鉄がこの駅を設置する以前、熱海軌道組合(豆相人車鉄道として設立、その後熱海鉄道、大日本軌道小田原支部と変遷し、熱海線の敷設により保障の目的で国に売却、これを工事の作業員用の鉄道として利用した)の駅として別の場所に存在していた。
大正11年、この駅は熱海線(熱海-沼津間、現在の御殿場線の急勾配を解消するための路線として計画された)の小田原-真鶴間に設置された。
大正12年9月1日、関東大震災によりこの駅は地すべりあるいは土石流により駅ごと海に流された。駅にいた数十人、また列車一編成が巻き込まれ、100人以上が死亡、あるいは行方不明(文献により111-180以上と各種数字が存在し、死体が発見されたのが5名であったといわれるがこれは津波および土石流の被害者と混じり身元不明の死体となったものも存在すると思われる)となった。また、熱海軌道組合の路線は大きな被害を受け、そのまま廃線となった。また熱海線は複数個所の崖崩れにより再度敷設が必要となり、翌年7月1日にこの駅は再開業し、全復旧は大正14年の3月となった。
昭和9年にこの駅は丹那トンネルの開通により熱海-沼津間が開業したため熱海線の所属から東海道本線の所属に変更となった。