概要
昆虫の分類の1つ、ハエ目ともいう。双翅類と総称される。
世界中に12万以上の種が知られ、昆虫の中では甲虫、鱗翅目(蝶と蛾)、膜翅目(蜂と蟻)の次いて大きなグループである。
有翅昆虫の翅は2対(4枚)が基本であるが、このグループの昆虫は名の指す通り、飛行用の翅は前の2枚だけで、後方の2枚は平均棍というマッチ棒のような小さな構造に変化し、飛翔時のバランスをとるに使う。
馴染み深い蚊やハエから寄生虫や衛生害虫としてのイメージが強いグループ。しかしながら熱帯雨林から寒帯まで、空中から水中まであらゆる環境に生息し、植物の花粉伝播、死骸や糞を分解する掃除屋としての役割も大きく、獲物や捕食者として食物連鎖における重要な位置を占めており、実際は思ったよりも多彩で重要な昆虫である。