概要
群馬県渋川市の秋名山(実際の榛名山)に拠点を置き、ホームコースは群馬県道33号渋川松井田線の旧料金所跡地から伊香保温泉入り口までの区間である。
発起人でチームリーダーは池谷浩一郎。
登場当初は自動車好きが集まった同好会的なチームで、普段の連絡や整備の拠点として池谷が勤めるガソリンスタンドも利用している。メンバーの総数はモブキャラも含めて原作やアニメだと十数人程であるが、新劇場版では十人未満であると見受けられる。
作中では主に早朝と日中に峠を通る藤原文太と拓海父子以外に走り屋らしい走り屋とそのチームが秋名に存在しなかったため、「秋名最速」を公言していた。
メンバーの実力は総じてあまり高くなく、原作ではセミプロの強豪赤城レッドサンズを率いる高橋涼介に「カス揃い」「ウチの2軍でも楽に勝てる」と評される程であった。
しかしながら池谷を中心として走り屋としての最低限のプライドは持っており、レッドサンズからの交流戦の申し入れを受け入れる。その練習中に池谷は自損事故を起こして大怪我を負うが、チームと秋名の走り屋たちの尊厳のために文太に助っ人やアドバイスを頼み込んだ。
その姿に半ば心を動かされた文太は助っ人として拓海を交流戦に送り込む。その結果拓海はレッドサンズのナンバー2である涼介の弟啓介を余裕を持って撃破。誤算が生じた涼介は上りの試合を打ち切っての撤収を余儀なくされ、拓海の走り屋としての衝撃的なデビュー戦とスピードスターズへの一定の評価につながった。
これ以降拓海は正式所属ではないものの周囲からは準メンバーとして扱われるようになり、拓海も自身の遠征やハチロクのメカ的な相談などで池谷、健二、武内樹との4人で行動を共にするようになる。
拓海の参加をきっかけに池谷達の意識も変わり、モータースポーツとしての基礎的なスキルの見直しをしたり「本格的なドラテク追究のチームにしたい」と話したりしていた。
チームステッカーは原作(ゲーム)・TVアニメシリーズ・実写版・新劇場版でデザインが全く異なっている。
TVシリーズの関連作品であるドラマCD『ロンリードライバー伝説』では設立から本編開始までのストーリーがある程度描かれている。愛車を買ったばかりの池谷や健二らの友人同士の集まりから始まり、後述の桂木美香の合流によって現在の様にある程度は走り屋チームらしくなった模様。
また同作ではTVシリーズのチームステッカーをデザインしたのは美香である事が明かされた。
実写版では樹がリーダーとして取り仕切っており、池谷と健二はガソリンスタンドのモブ店員としての登場で原作やアニメ版のような活躍はしていない(それ以前に実写版は人物設定も含めて全くの別物である事を留意していただきたい)。
メンバー
CVはアニメ・新劇場版の順。
- 桂木美香
CV:沢海陽子(ドラマCD版)
搭乗車種:NA6CEユーノス・ロードスター
ドラマCD『ロンリードライバー伝説』に登場。
池谷や健二の高校の先輩で、本編開始より三年前に秋名を走っていた女走り屋。
実力は当時の池谷や健二では全く歯が立たないほど速く、拓海が表舞台に上がるまではスピードスターズのタイムレコード保持者だった。デザイナー志望で、後に池谷達の協力を得て反対する父親を押し切って上京した。
彼女もスピードスターズの正式メンバーではなかったが、健二とのバトル後に自身がかつてデザインしたチームステッカーを渡された際に「自分のロードスターに貼っておくと」受け取っている。
TVシリーズの劇場版である「頭文字D Third Stage」のエンディングでは、明言はされなかったが美香と思われる赤いロードスター乗りの女性がいつものガソリンスタンドに来店している。
- 守
CV:後藤光祐(新劇場版)
搭乗車種:A170ランサーEX 1800GSRターボ(後期型)
原作のモブメンバーをモデルにした新劇場版オリジナルキャラ。
- 滋
CV:野沢聡(新劇場版)
搭乗車種:KP61スターレット
同じく原作のモブメンバーがモデルの新劇場版オリジナルキャラ。
主人公で準メンバー。初期のゲーム版ではスピードスターズの一員としての表記がされていた。
ゲーム版のロード画面や小冊子のイラストでは自身のハチロクで池谷、イツキ、健二と共に雪原を訪れる様子が描かれており、高校卒業後もこのメンバーで秋名山に走りに行くなど仲の良さがうかがえる。