錬金術師とは、錬金術を錬金術を職業・生業とする人のことである。
英語では『アルケミスト』【Alchemist】という。
概要
錬金術を研究する者たちの総称。
錬金術を用いて、世界の真理を読み解こうとしたのが彼らの目的であった。
その研究の数々は、現在の化学分野に繋がる多大な功績を残し、同時に魔術や哲学などのオカルトや倫理にも大きな影響を及ぼした。
目的
彼らの最終目的は『卑金属から貴金属を生み出すこと』であり、突き詰めれば『錫や鉛などの安価な金属を金に変換する』ことを研究することを目的としていた。
そして、そのために必要な賢者の石の製造法を見つけ出し、それを作りだすことを至上の命題としていた。
発展と衰退
12世紀前後の十字軍の遠征の影響で、中東から錬金術が入ってきたことをきっかけに一大旋風を巻き起こす。特に教会の影響で科学文化の停滞が著しかった当時としては、錬金術は魔法に見えたに違いない。
以後、19世紀になるまで盛んに研究がすすめられ、数多くの化学物質の発見や、化合物の精製が試みられてきた。現在、化学実験などで使われる多くの実験器具がこの頃に創造されたものである。
同時に、『真理の探究』という人類学問の屋台骨の形成や、物質と精神の関係を問う哲学・倫理学にもその影響は波及していく。
しかし、物質がそれぞれに固有の原子で構成さていることが発見されて以降、骨子である『金の錬成』という目標を失って衰退していった。
創作・フィクションでの『錬金術師』
『アトリエシリーズ』などに代表されるように、研究者としての色合いを濃く出したものがほとんどであり、あまり注目度が高いものではなかった。
これが『鋼の錬金術師』の人気とともに一転し、RPGなどでも盛んに職業として取り入れられるようになり、同時に錬金術をモチーフにした作品が多数登場するようになった。
現在では、いわゆる鉄板ネタの一つとなっている。
関連タグ
史実上で有名な錬金術師
創作・フィクションでの有名な錬金術師
および作中での錬金術師たち
○パラセ・ルシア(すっごい!アルカナハート2 ~転校生 あかねとなずな~)
及び、アトリエシリーズの登場人物たち
○レザード・ヴァレス(ヴァルキリープロファイルシリーズ)