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ガブスレイの編集履歴

2020-10-22 01:24:40 バージョン

ガブスレイ

がぶずれい

ガブスレイとはTVアニメ「機動戦士Zガンダム」に登場するモビルスーツである

概要

パプテマス・シロッコが提出した設計案を元に、ルナツー基地にて開発された試作可変型モビルスーツ

型式番号はRX-110。同ナンバーは、ルナツー基地で製造された10番目の機体であったことを示す。


従来、モビルアーマー形態を運用の基本とした「可変モビルアーマー」が主流であったティターンズの可変機の中で、ムーバブルフレームを本格的に導入した可変モビルスーツの1つである。

可変モビルアーマー同様の機動性、運動性を有し、Zガンダムと並び第3世代MSを代表する機体の1つ。


TMSとしてほぼ同時期に開発されたハンブラビが単純な変形機構であるのに対し、本機は非常に複雑な変形機構を持つ。

単機の基本性能は申し分ない機体だが、その特殊かつ複雑な変形機構によって製造コストの高騰化・整備性の問題が生じた。

その結果制式化には至らず、少数の試作機の製造を以って開発計画は中断された。

なお、生産された機体の内3機はティターンズによって実戦投入されており、ジェリド・メサ中尉とマウアー・ファラオ少尉が搭乗し優秀な戦果を残した。


MA形態は昆虫を彷彿とさせる独特のフォルムを持ち、小説版ではその姿をセミに例えられている。

各部装甲を前方に配置することで防御力を向上させると共に、全身に内蔵された22基のスラスターをギャプランと同様に後方一点に集中させ、その尋常ならざる加速性能を最大限利用した一撃離脱戦法を得意とする。

脚部クローアームはMSの腕部程度であれば潰す程に非常に強力なものであり、MS形態でも脚部のみ変形させる事で使用可能で(これを中間形態とも呼ぶ)、射撃装備のままでも優秀な格闘性能を発揮する。

なお、このクローアームは後にバイアラン・カスタムの腕パーツに組みこまれた。


機種統合計画により後継機「ガンダムTR-6[ハイゼンスレイⅡ]」が開発されており、中間形態や武装を構えた姿にその名残を見ることができる。


またガイア・ギアに登場する第5世代MS/マン・マシーン「ゾーリン・ソール」と型式番号が重複している。ただしゾーリンソールの型番はガブスレイと異なるロールアウト年の法則である。


機体データ

型式番号 RX-110

建造 ルナツー開発基地

生産形態 試作機

頭頂高 18.5m

全備重量 56.2t

出力 1,800kW

推力 125,200kg

センサー有効半径 10,900m

装甲材質 ガンダリウム合金

武装 肩部メガ粒子砲×2

クローアーム×2

フェダーインライフル

MA形態

全長 26.5m、19.2m(機体長)

推力 277,200kg


武装

  • 頭部バルカン砲

頭部中央に配されたバルカン砲。

主に牽制や迎撃目的で使用される。

  • 肩部メガ粒子砲

出力4.2MWのビーム砲。

基部からフレキシブルに可動し、広範囲を攻撃可能な射角を誇るが、突撃時の正面突破や格闘戦時の接射など、汎用性の高さを示す。

  • 拡散ビーム砲

腰部スカートアーマーに装備された拡散ビーム砲。威力は低いが、旧ジオン系モビルスーツであるドムのそれと同様に目眩ましとしての効果がある。

  • ビーム・サーベル

格闘用ビーム兵装。出力0.55MW。

腕部の袖状のパーツに各二本、合計四本格納されている。

  • フェダーイン・ライフル

戦艦の残骸を一撃で破壊するだけの威力を誇る、出力6.6MWの長砲身ビーム・ライフル。フェダーインとはアラビア語で闘士・戦士を意味する。

フェールセーフティとして後部エミッターからビーム・サーベルを発生させる事ができ、長砲身故の取り回しの悪さを補っている。

ガブスレイの専用装備という訳ではなく、マラサイハンブラビに装備された例も存在する。


バリエーション

ガブスレイ[フギン]

アドバンス・オブ・Z 刻に抗いし者」に登場。

ティターンズ少尉アーネスト・マクガイアの専用機。型式番号:RX-110C

機体名は、後述の[ムニン]とともに北欧神話に登場するつがいのワタリガラスに由来する。準サイコミュに相当する感応波コントロールシステム「シャーマン・フレーム」を搭載しており、[ムニン]と対での運用が前提とされている。

頭部とMA形態時の機首の形状が一般機と異なり、カラーリングも赤いラインをアクセントに加えたティターンズカラーで染められている。

頭部は指揮官機としての役割を持たせるべくセンサー系と通信機器が強化されており、MA形態時の機首にはミノフスキー粒子の探知機が内蔵されている。

基本性能や武装面はほぼ一般機と変わらない。


ガブスレイ[ムニン]

オークランド研究所出身の女性強化兵士ロスヴァイセことユズ・イシロギの専用機。型式番号:RX-110NT-1

準サイコミュに相当する感応波コントロールシステム「シャーマン・フレーム」を搭載しており、[フギン]と対で運用する事を前提としている。

[フギン]とも異なる形状の頭部とMA時の機首を持ち、カラーリングはライン色が黄色のティターンズカラーに塗られている。

[フギン]と違い、こちらは強化人間用に機動性や追従性が高められている。基本的な武装は[フギン]や一般機と同じだが、サイドアームとしてショットガンを装備しており、こちらは用途に応じてイリジウム合金製の散弾やスラッグ弾を使い分ける事が可能。


ガブレロ

機動戦士クロスボーン・ガンダムDUSTに登場。

ミキシング・ビルド機で、ザビ・ジオンに雇われた傭兵の乗機。サイド3ズムシティの公国宮警護機としてサンドードックとともに配備されている。


ガブスレイをベースに改造した機体だが、MA形態は完全にザクレロそのもの。ただしザクレロのパーツを流用したのではなく、パイロットの個人的趣向に由来する模倣に過ぎない。主武装は両腕のチェーンソーと脚部のヒートナタ。


関連項目

機動戦士Ζガンダム ティターンズ

ジェリド・メサ マウアー・ファラオ パプテマス・シロッコ


ガンダムTR-6[ハイゼンスレイ]:後継機

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