バラクローズ
ばらくろーず
概要
バラノイアが開発したマシン獣の一体。
本人曰く「グラマーちゃんが好み」。
一件弱そうに見える反面、角から放つ「メタリックウェーブ」と言う光線で人間の衣服を金属化し、それを着た人間を意のままに操ると言う地味に恐ろしい能力能力を持つ。
人間の女性に現を抜かしている皇子ブルドントの情けない姿に皇妃ヒステリアは怒り心頭に発し、「自分達の弱さと醜さを洋服で隠す」という人類の愚かな習性を利用する事を思い付いた彼女により地球に送り込まれ、メタリックウェーブでオーレンジャーを自身の意のままに操ろうと目論む。
更衣室でシャワーを浴びていたオーレンジャーの男性陣3人の隙をついて、3人の服にメタリックウェーブを放射し、残りの女性陣2人の服にも放射しようと着替え中の2人を窓から覗く(ナズェミデルンディス!!とか言わない)も見つかった為に逃走する。
追い掛けてきた2人と交戦中、自身の意のままに操られる男性陣に取り押さえられた桃にもメタリックウェーブを放射し、残った樹里を4人に追わせる(しかも樹里は、その際に変身ブレスを奪われてしまい、生身で戦うことを余儀なくされてしまう)。
その後、取り押さえられた樹里にメタリックウェーブを浴びせようとするが、樹里がワンピースを脱いだ為に失敗し、水着姿の樹里がこれ以上脱いだら裸になるから脱げないと確信し、再度メタリックウェーブを浴びせるが、その下にも水着を着ており、その姿に見惚れた隙を突かれて、樹里に角を攻撃された為に4人は正気に戻り、変身したオーレンジャーに電撃で応戦するが、イエローの高速スプラッシュイリュージョンと炸裂・超力バトンに怯み、超力ダイナマイトアタックを受け敗北。
その直後、巨大化エネルギーを注入されて巨大化し、糸で動きを封じたオーレンジャーロボに電撃を流し込むが、参戦したレッドパンチャーのパンチャーガトリングに怯み、バルカンヘッドの超力ドグバルカンで大ダメージを負い、最期はバスターオーレンジャーロボのビックキャノンバーストを受け倒された(上記の台詞はその際のもの)。
余談
バラクローズが登場したこの話は夏のギャグ回ということもあってか、かなりはっちゃけた内容になっており、オーレンジャー史上屈指のカオス回として、特撮ファンには、有名な話である(しかも脚本を担当したのは、「オーレンジャー屈指の神回」を執筆した井上敏樹である)。
具体的にそのはっちゃっけた部分を挙げていくと、
•サザンオールスターズ往年の名曲「勝手にシンドバッド」を戦闘BGMとして使うセンス。
•途中で樹里と行動を共にする名も無き少年が、後半ではまったく触れられない。
•少年の両親はバラクローズに襲われたのに、シャワールームで平然とシャワー浴びてるモブの女性。
•そもそもいつバラノイアが襲撃してくるかわからないのにU・A・O・Hの主力であるオーレンジャーが全員揃って休暇。
などなど、ツッコミどころが色々満載(まあギャグ回に細かくツッコミを入れるのも野暮というものか)であり、翌年に井上がメインライターを担当する『超光戦士シャンゼリオン』の単発回を思わせる。
なお、カイコの幼虫をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『大戦隊ゴーグルファイブ』のカイコモズー/カイココング以来の登場となる。
声を演じた大竹氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、特撮自体はその19年前に『アクマイザー3』のフランゲン役で出演経験が有る。また、翌年の『激走戦隊カーレンジャー』で総長ガイナモ役としてレギュラー出演することになる。