「ヤノ‼・トー!・ル!」
プロフィール
概要
中央大学レスリング部出身でジャンボ鶴田の2年先輩にあたる父親の指導のもと、レスリングを学び、高校総体(京北高校)や全日本学生選手権(日本大学)など様々な大会を優勝・制覇。
その輝かしい戦績を引っ提げて2001年、新日本プロレス傘下の闘魂クラブに入門し、翌2002年正式入団、同年5月18日にブルー・ウルフ(元横綱朝青龍の実兄)戦でデビュー。
しかし、2004年、かの悪役レスラー上田馬之助を髣髴させる金髪・田吾作タイツ・法被(そしてだらしないお腹)といった風貌に加えて、反則攻撃を巧みに使ってのファイトスタイルに変化した。その後、ブラック・ニュージャパン 、G・B・H と、いったヒールユニットを経て後に離反し、中邑真輔と共にCHAOS(ケイオス)を結成。
以降は対戦相手の髪を切る(バーバー矢野)、対戦相手の技やパフォーマンスを拝借する(YTR他)、ベルトを強奪する(崇高なる大泥棒)など、リング内外での悪行を重ねていった。
カッコ内はニックネーム及びキャッチコピー。
ロブ・ヴァン・ダムのパフォーマンス「R・V・D!」をまねて「Y・T・R!」とやり始めたころから、ヒールでありながらコミカルな動き(入場時に自分の商品を宣伝する、フラれたロープに捕まって戻ってこない、自らロープに挟まり「ブレイク!」と叫ぶなど)や相手をバカにして笑いを取るといった試合形式をとっている。
相手をレフェリーに向かって押す→相手がまごまごしている隙に急所攻撃→丸め込みというパターンでは高確率で勝利を収めている。
2018年のG1CLIMAXに於いて、母校の日本大学をネタにした「悪質タックル」で勝ち点を取り、賛否を呼ぶ。一方で、実は洒落にならんくらいあるレスリングの実績を解放したやり取りを見せた。
以降は大一番になるとレスリング技術を解放して観客のみならず解説席を驚かせる。
2019年以降はCHAOSが本隊と共闘路線を組んでいることもあり、因縁のある真壁刀義や宿敵ともいうべき棚橋弘至とタッグを組むなどしている。
人物像
- 本人いわく、CHAOSの敏腕プロデューサー。水道橋で居酒屋を経営したり、CHAOSのDVD(CHAOS学園など)をプロデュースしたり、果ては北海道登別市の観光大使になったりと活動は多岐にわたる。
- 入場の際は必ずリングアナにグッズの宣伝をやらせてから名前をコールさせてるので、相手レスラーや放送席からも「長いよ」と突っ込まれることもしばしば。
- ここまでやってるにも拘らず、本人曰く「会社からロイヤリティは一切入ってこない」らしい。
- 既婚者で二児の父であることを、自伝『絶対、読んでもためにならない本』で公表した。のちに子供達は、本人のYouTube動画にノリノリで出演している。カッコ悪い姿をたびたび見せている矢野だが、親子仲は良好な様子。
- たびたび囁かれる「ヒールレスラーほど良い人説」には懐疑的。ヒールレスラーには誰しも邪悪な一面があるからこそ、それをリングで見せることができる……と持論を展開している。ただし、例外として自分は本当に良い人だと言い張っている。
得意技
技名は一部を除き酒の銘柄、もしくはそれに因んだ名前となっている。
- 鬼殺し・・・水車落としの要領で持ち上げた相手の股下から腕を通して叩きつけるパワーボム。リバース式になると「大吟醸」となる。
- 鏡割・・・変形のサイドバスター。奥の手中の奥の手。
- 強力・・・ブロックバスターの状態で捕らえた相手をロックボトムのように叩きつける。
- 裏霞・・・変形の首固め。急所攻撃で怯んだ相手を丸め込むこの技のフォール率は極めて高い。
- 赤霧・・・ハーフネルソンから足を取って丸め込む技。これもフォール率が極めて高い。
- 横入り式海老固め・・・いわゆるスクールボーイ。急所攻撃からこの技が一番スタンダード。
- 急所攻撃・・・反則なのだが、決めると歓声が上がる。2人同時に決めると634
- リングアウト狙い・・・相手の腕なり脚なりをテーピングで拘束してリングアウトに追い込む。鈴木みのるが最たる被害者。ジョン・モクスリーまでこの戦法の餌食に。
- NU・・・外無双からの抑え込み。日大タックル事件の年から使用。名前は「Nihon University(日本大学)」の頭文字から。
- 日大タックル・・・Don't try this at Home.(マネをしてはいけない。)
- コーナーマット外し・・・コーナーマットを恐るべき早さで取る(最速で3秒を切ることも)。相手を投げたりシーソーホイップでぶつけたりしているが、自分も結構食らう。YouTubeチャンネルで何秒で四ヶ所すべてのコーナーマットを外せるかの検証動画をアップしたこともある。
本人からの崇高なる注意事項(笑)
(会場並び試合中は)動画を撮るんじゃねぇ!でも~写真は~全部OK!!