「俺達は、この手で多くの人間を救ってきた…。これからも救ってやることができる」
CV:モロ師岡
概要
“仮面ライダーカブト』第15・16話に登場。
(メイン画像中央の個体がフォルミカアルビュスワーム、左の個体がオキュルス、右の個体がマキシラである)
口腔より吐き出すガス状の蟻酸によって獲物を腐食させ、朽ちた木のように変質させて食らう。
また身体各部の突起状のトゲにより、鉄やコンクリートさえも粉砕することが可能である。
劇中での行動
第15話
通行人を蟻酸によって溶かし殺戮しており、調査の結果『世界一の外科医』と称される『誠心南総合病院』の医師・若林龍宏に擬態していると見られていた。
その後も一般人を次々と襲い、単独でワーム直後にあたった加賀美新、それを陰ながら支援することにした岬祐月、岬の依頼で支援を引き受けた風間大介、そして単独で追っていた天道総司は若林を追跡する。
その後、若林(と見られる男性)が病院に入っていった直後に別の通りを若林(と見られる男性)が通っていることで擬態が確定。
しかし彼らが去った後に女性の悲鳴を聞いた天道が、朽ちた木のようになった女性を発見。裏があると睨む。
それから2日、加賀美と岬・大介は尾行を続け、若林に怪しいところが見られない日々を過ごしていたが、東京タワー付近のおでん屋台で遂に二人の若林が邂逅。
が、居合わせた二人の若林は驚きこそしたものの仲良く酒を飲み始め(そして店主も一切動じず)、同時刻に別の場所でフォルミカアルビュスワームが通行人を襲っていた。
大介がドレイクに変身し交戦するも、2日の間でシャドウのリーダーになっていた天道がゼクトルーパーと影山瞬=ザビーを指揮し攻撃を開始した。
第16話
ドレイクとザビーと交戦するが隙を見て逃走。逃げた先に現れた天道がカブトに変身、そこからまたもや退却する。
天道は、天道寺総司郎の名を騙り、カブトの資格者であることを伏せてZECTに入隊していた。
屋台をシャドウが張っていると、二人いた若林は三人にまで増え、それでもなおフォルミカアルビュスワームは人々を襲い続ける。
加賀美は患者として潜入するが、天道がまたもや天道寺の偽名を用い先に医者として潜入していた。(ただしさすがの天道でも簡単には病院に潜り込めず、ZECTの力を使ったことが語られている)
天道は加賀美に「悪いようにはしない」とオペを受けるよう指示する。
その日の夜、屋台にいた3人の若林のうち一人に緊急オペの電話が入る。若林達はさも頻繁に入れ替わっているかのごとく誰が行くか話し合い出し、うち電話の入った若林が手術室に向かった。
気合い入れにナースからの往復ビンタを貰った若林は、(麻酔もなしに)患者として待機していた加賀美にメスを入れかけたところを天道に「誤診だった」と制され、病院を出たところを取り押さえられる。
天道の潜入調査の結果本物の若林だけ「気合い入れのため、手術前にナースに往復ビンタをしてもらう」という癖があることを見抜かれ、本物は事情を聴取される。
若林はフォルミカアルビュスワームに襲われた際、「自分のオペを待っている何人もの患者がいるから一ヶ月だけ待ってほしい」「それが終わったら自分はどうなっても構わない」という旨の懇願をしていた。
願いを聞き届けたワームの擬態に、及び自分の手術の腕までコピーしていたことに驚いたものの、2人で代わる代わる患者を診ていった。しかしそれでも手が足りず、フォルミカアルビュスは更に仲間を呼び、交代しながら患者を手術していたのだ。
すると天道達のもとへタイムリミットを通告しに計3人の若林が現れ、若林は本物を含め計4人で入れ替わっていたことが発覚。
天道は4人の若林を全員同時に調べるためにZECTに潜ったことを明かした後、項目トップの台詞を告げたワームに「人を救っていても人を襲っていては話にならん」「変わったワームかもしれないが結局はワームに過ぎない」と反論。
フォルミカアルビュス・オキュルス・マキシラの3体は擬態を解き、呼び、フォルミカアルビュスワームへと変化。
カブトに変身した天道、岬と共に天道・加賀美を尾行しておりドレイクに変身した風間、どこからともなく駆けつけてザビーに変身した影山と交戦する。
フォルミカアルビュスワームはドレイクのライダーシューティングに撃破され、続くオキュルスも加賀美を襲った後、加賀美の背後に現れたカブトのライダーキックの前に崩れ去る(この際、カブトは加賀美が放った弾丸がオキュルスに届くまでの一瞬の間にクロックアップ状態で撃破しており、加賀美に自分で倒したと思い込ませた)。
マキシラも影山ザビーに善戦するが、影山が戦いの弾みでライダーブレスを取り落とし変身解除、彼に戦い方を教えるため三島正人が変身したザビーに圧倒され、必殺技もなしに撃破された。
余談
名前の由来は、「アリ」を意味する「Formica」と、「白い」を意味する「Albus」から。
スーツはフォルミカアルビュスワームが仮面ライダー剣のジェリーフィッシュアンデッド、オキュルスはドラゴンフライアンデッド、マキシラはトリロバイトアンデッドの改造である。
またオキュルスとマキシラは、後にそれぞれカンポノタスワーム オキュルスとカンポノタスワーム マキシラにリペイントされた。
また、劇場版には頭と胴体をすげ替えた亜種個体も登場した。
関連項目
ジェネラルシャドウ:そっくりさん。改造元のジェリーフィッシュアンデッドのデザインモチーフである上、フォルミカアルビュスワームが白メインの配色のためか似ている。