概要
一般的には水平対向エンジンとシンメトリカル4WDに代表される同社の特徴的なものづくりに惹かれ、意識してスバル車を選ぶ人を指す。
ただしスバル公式の呼称ではないため明確な定義は無く、解釈は人によって変わるところである。
スバル車のオーナー全てをスバリストと括る見方もあれば、特定の車種や仕様のオーナーをスバリストと定義する見方もあるのである。
発祥は、1975年のスバル発行誌における、とある大学教授の発言で、彼は「〝クルマに対する高い見識を持ち紳士的な運転をするスバルユーザー〟をスバリストと呼ぶ」としている。
詳細
このようなユーザーは当然ながら他メーカーにも存在するものの、同義の俗語は存在しない。
強いて言えば日産の「日産党」、スズキの「鈴菌」があるが、「日産党」は同社がルノー傘下に入ってからは半ば死語と化し、「鈴菌」も2ちゃんねるのバイク板発祥のネットスラング(後に四輪に意味が拡張されたのである)であり、揶揄の意味合いを多分に含んでいる。
その点では、ファンの総称を持つメーカーとして、スバルは異彩を放っていると言えるだろう。
反面、スバリストであることに妙に高いプライドを持つユーザーがいるのも事実で、「またスバリストか」といった感じの蔑称・レッテル貼りとしても用いられる。例をあげると他人のチューニングを「スバリストにあるまじきもの」と酷評したり、「中島飛行機由来のブランド」「群馬の誇り」などと偏狭な価値観を押し付けたり。
なお、スバリストには(水平対向エンジンではなく直列4気筒エンジンを搭載した)サンバーやプレオ、R2などの軽自動車のファンもいたが、スバルの軽自動車撤退後はあらかたホンダやスズキに流れた模様。
普通車においても、スバルが大胆な「選択と集中」(北米偏重・ファミリーカー路線・MTやターボ廃止)をした結果、かつてのような独自性が薄れているとしてホンダやマツダなどに「転向」する人がいる。