概要
主に女性に狙いを定めており、発表当時では居住性を重視した軽トールワゴンが主流となる中、居住性よりもデザイン、走行性能、安全性能、環境性能を重視した作りが特徴である。
2003年12月8日に発売。キャッチコピーは「新しいミニカーのカタチ。」。
ボディタイプは5ドアハッチバック型(いわゆる軽セダン)。
スバルの新しいデザインシンボル「スプレッドウィングスグリル」と名付けられた航空機をモチーフとしたデザインのフロントグリル、バックドアオープナーにR2販売開始時スバル車で一番大きなサイズの六連星エンブレムが使われたスバル渾身の意欲作だった。
ヘッドユニットと過給器の有無により、SOHC/46psの「i」と、可変バルブタイミング機構付きDOHC16バルブ/54psの「R」、そしてスーパーチャージャー付きDOHC/64psとなる「S」という3つのグレードに分かれる。トランスミッションは自然吸気エンジン搭載車がCVTまたは5MTで、スーパーチャージャー付きエンジン搭載車は7段シーケンシャルモード付きCVT。駆動方式はFFのほか、全グレードにビスカスカップリング式AWDも用意。足まわりは前後ともストラット/コイルの4輪独立懸架というサスペンション形式はプレオと同一だが、フロントロアアームとリアラテラルリンクの延長などによって安定性と快適性の向上が図られ、全グレードの前輪にベンチレーテッド・ディスクブレーキが奢られている。
こうした設計は運転という行為自体が大好きな自動車ジャーナリスト諸氏や守旧派の自動車ユーザーといった車好きからは評価されたが、一般的な軽自動車購買ユーザーにはほとんど届かず、R2のセールスは低空飛行状態に。
その状況を打開すべく、スバルはR2の一部改良を繰り返し行い、グレードの追加や特別仕様車の投入なども行うものの、事態はさほど好転せず。
2010年8月未明、流通在庫分の登録を全て完了し、販売終了。間接的な代替は2代目ステラが受け持つ事となった。
湾岸ミッドナイトにおけるR2
ナムコのレースゲーム「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン」シリーズではナムコカラーの一般車両として登場するが、なんと3からはプレイヤーも使用可能となった。シリーズ唯一の軽自動車。
ちなみに、3では秋川レイナのパロディを行ったどん子が使用している。
しかしアザーカーであることやほかの車に比べ遅いため同じアザーカーのカローラやハイエース(こちらはバン)、パジェロ(こちらはRV車)同様ネタ車として扱われることも。
パワーで劣る軽自動車であることに加えスポーツタイプの車種ですらないため、最高速・加速・ブースト全ての性能に劣る。また対接触性能も非常に弱いため対戦では厳しめだが、その車体サイズの小ささによりアザーカーを回避しやすく、トラック2台の間をすりぬけることも難しくない。
初期馬力は54馬力と貧弱だが、ストーリーモードでチューンが行われる際に通常であればターボ車はブーストコントローラー装備、自然吸気車及びスーパーチャージャー搭載車はボルトオンターボになるところR2に限りエンジンスワップが行われる。
また、同じバンダイナムコのスマホゲームである「ドリフトスピリッツ」にも2019年3月から登場している。ここでは☆4戦闘力449と☆4ベース車の中では低めの数値であるが燃費が良い。また、この☆4戦闘力449という数値は同じアザーカーであるカローラ、ワンボックスカーであるハイエース、果ては(湾岸マキシには出てないものの)同じ軽自動車であるコペン、ミラよりも戦闘力が高くなっている。