君だけが僕の音楽なんだ
表記揺れ
概要
VOCALOIDを使用した楽曲を制作するボカロP、またコンポーザー(作曲者)としても活動している「n-buna」が、ワンマンライブにゲストボーカルとして参加した「suis」と共に2017年に結成した。
n-buna自身は「ヨルシカはバンドとは正確には少しイメージが違う」とした上で、ヨルシカ自体も一つの作品であると語っている。なお、「作者が作品より前に出ないようにしたい」とのコンセプトから、2020年8月現在2人の顔や詳細なプロフィールは公開されておらず、ライブを除き顔出ししていない。
この「ヨルシカ」というバンド名は、ファーストミニアルバムである『夏草が邪魔をする』の収録曲「雲と幽霊」の歌詞の一節「夜しかもう眠れずに」から取られた。また、目のようなデザインのロゴマークは月と月が向かい合っているモチーフで、時計の針にもなっており、「6時から夜」という意味が込められている。
経歴
2017年6月28日に初作品となる全七曲収録の1stミニアルバム『夏草が邪魔をする』を発売。翌月に新宿BLAZEで発売記念ライブを開催。
2018年5月9日に全九曲収録の2ndミニアルバム『負け犬にアンコールはいらない』を発売。オリコン週間ランキング5位を獲得した。1年間の期間があいたのはn-bunaに曲が作れないスランプに陥った時期があったからと話している。スランプの理由は本人インタビューによると『人間の表現を突き詰めるバンドとしてヨルシカの活動をするようになり、それはボカロとは対極のものだから、揺れ動くものがいろいろあったから』ではないかと語っている。
また今作からボーカルsuisやレコーディングエンジニアの提案・周囲のスタッフの意向を取り入れるなど、前作よりも様々な人の意見を取り入れた。それが幅広い可能性を獲得した一つの要因となったのかもしれない。
2019年4月10日にインストゥルメンタルを含んだ全14曲の1stフルアルバム『だから僕は音楽を辞めた』を発売。
2019年8月28日にその続編となる全14曲の2ndフルアルバム『エルマ』を発売。
同アルバムは2019年8月29日付けのオリコンデイリーアルバムチャート、itunesアルバムチャート、LINE MUSICチャートにて1位を獲得している。
同年の10月に、オフィシャルファンクラブ『ヨルシカ smartphone site 「後書き」』がオープン。そして2年ぶりのワンマンライブ『ヨルシカ Live Tour 2019「月光」』が開催された。
2020年2月「第34回日本ゴールドディスク大賞」ベスト5ニューアーティスト【邦楽】を受賞した[8]。 2020年公開の長編アニメーション映画「泣きたい私は猫をかぶる」には、主題歌として「花に亡霊」、挿入歌として「夜行」、エンドソングに「嘘月」を提供する。「花に亡霊」は同年4月22日にリリースされた。
2020年7月Simejiランキング10代1,900人が選ぶ「2020年下半期 さらにヒットしそうなアーティストTOP10」で1位になる。同月29日では全14曲の3rdフルアルバム「盗作」を発売。
2020年8月2ndミニアルバム『負け犬にアンコールはいらない』収録曲の『ただ君に晴れ』のミュージックビデオの再生回数が1億回を突破した。また、『news23』(TBSテレビ制作)向けに「風を食む」を書き下ろし9月28日放送分から、エンディングテーマ曲として使用されている。
2020年10月には「2020 MTV EMA」にて世界各国の最優秀アーティストを決める「ベスト・ローカル・アクト賞」の日本のアーティストが対象となる「ベスト・ジャパン・アクト」にノミネートされた。
メンバー
メイン
全楽曲の作詞作曲、及び編曲を担当する。ヨルシカのギタリストでもあり、楽曲のリードギターやギターソロは多くの場合自身がレコーディングしている。持ち味の心象的で文学的な歌詞とギターサウンドが特徴的。
- suis(スイ)
全楽曲のボーカルを務める。透明感のある歌声が特徴的。
サポートメンバー
下鶴光康
ギター担当。ポップバンド「Utopia League(ホームページ)」のギター・コーラスを担当している。
キタニタツヤ
ベース(弦楽器)担当。シンガーソングライターであり、「こんにちは谷田さん」という名のボカロPとしても活動していた。
Masack
ドラムセット(打楽器)担当。ポップバンド「Utopia League」のドラムス・コーラス担当もしている。以前はロックバンド「MY FIRST STORY」のドラムズを担当していた。
平畑徹也
ピアノ担当。ファーストフルアルバム「だから僕は音楽を辞めた」からの参加である。