概要
モザイク( mosaïque )とは、以下のものを指す。
- 細かいタイルやガラス、貝殻などの小片を貼り合わせて絵画を完成させる手法。貝殻の裏側を利用した螺鈿や様々な木片を利用した寄木細工、コンピュータ上で描かれるドット絵もこの手法。
- 修正技法の1つ「モザイク修正」。隠したい範囲の解像度を極端に落とすことで、元のデザインを解りにくくする。修正後も色合いなどのおおまかな情報は残るのが特徴。名前の由来は結果的に1.の絵画のような画像になることから。
- 過度な非可逆圧縮されたり無理やり引き延ばした画像や映像を揶揄する言葉。
ちなみにpixivの場合は描画手法としてのモザイクより、画像修正技術としてのモザイクの方が圧倒的に多い。
モザイク技法
ちなみにこの技法に関しては古代より存在し、特に室内装飾として用いられており、これがキリスト教、イスラム教と結びつく形で発展したといわれる。
また、数学には「平面充填」という問題が存在する。
なお、「モザイク写真」と呼ばれるものは多数の写真を縮小して配置し、新たな図形を表示するというこの技法を用いたものである。
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モザイク処理
一方、この技法に類似した処理は「ピクセル化」とも呼ばれ、比較的新しい技術である。具体的には80年代のコンピュータの性能向上により、画像や動画を扱うことができるようになり、各種処理が容易となったためである。
それまでは各種ディフェンス、静止画ではフィルムに直接傷をつける処理( 各種光の筋となる )や黒塗りなど、動画ではぼかしや黒塗りにより処理されていた。
ちなみに、この処理には2種類存在し、可逆処理と非可逆処理の2種類が存在する。現代においては非可逆処理がほとんどであるが、これは可逆処理は処理したことにならないという判例が存在したためである。
これらの修正が施される者は複数あり、プライバシー等公開されると不利になるもの、商標など各種権利によるもの、血や肉、切断面や排泄物などのグロテスクなもの、裸体や下着等性的なものがあげられる。
なおテレビ番組で最初にこの修正を使ったとされるのは、クイズ番組『ヒントでピント』と言われ、当時の最新技術をクイズという形で発表していた。
ちなみに、ガッツ石松が問題を見て、いきなり『セックス』と答えた。
そのため、現在でもモザイク=下ネタという概念が強い。
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その大半はR-18作品であるが、そのほかR-18Gのようなものや作者は命知らず的な何かなどに使用されることがある。特に全年齢向け作品では性的な部位に掛けるとは限らず、モザイク修正自体をギャグ的に扱う事、例えばモザイク仕事しろなどがある。