概要
シリーズ初の水中戦用機械獣。
テレビ版と漫画版の両方に登場しており、テレビ版では第18話「海のギャング 海賊グロッサム」に登場する。
全高22m、重量200t(TV版資料より)。
「お前は水中でしか暴れられぬ」「そのかわり、水中でのお前の活躍はすばらしい」とあしゅら男爵が言う通り、陸上での行動こそ出来ないものの水中では圧倒的な能力を誇り、テレビ版ではマジンガーZを一度は退けている(OVA『マジンカイザー』では普通に陸を走っている)。
主な武装は頭部のハサミと魚雷だが、媒体によってデザインや装備の配置などが異なっている。
テレビ版(下画像) | 漫画版(メイン画像) | |
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腕部の形状 | 人間のような五本指を備えた腕 | 魚雷発射管を内蔵したヒレ型 |
魚雷発射管の位置 | 腹部 | 腕部 |
水流ジェットの位置 | 足の裏 | 尾の先 |
魚雷とハサミ以外の武装 | なし | 胸部から超高熱ビームを照射 |
その最期もまるで違っており、テレビ版ではマジンガーZに向けて放った誘導魚雷を逆用される形で自滅し、漫画版ではブレストファイヤーと超高熱ビームによる熱線勝負の末に耐熱性の差で競り負けている。
なお、OVA『マジンカイザー』ではテレビ版、『真マジンガー』では漫画版に準拠したデザインで登場している。
また、「激マン!」に登場した際には、数倍の大きさで、漫画版をより異形にしたようなデザインにされている。
ちなみにテレビ版第72話におけるDr.ヘルの回想によれば、テレビ版のグロッサムはバードス島で発掘・修復されたミケーネ帝国製の機械獣で、ヘルが新造したものではない(ゴロンゴS2、バルカンP5、デビラーX1なども同様)ということになる。
元祖水中戦用機械獣ということもあってか、スーパーロボット大戦シリーズの出演回数が多く、ガラダK7やダブラスM2に次ぐ機械獣の代表格となっている。
デザイン原案は、桜多吾作。
腕の形状はTV版の五指のマニピュレーターの腕を有するタイプで、頭部のハサミも既にこの時点で描かれていた。線を整えられ清書され、原案とほぼ同じデザインのまま決定稿に。
ただし、胸部の魚雷発射機構は、設定時に東映側から加えられた。
ロボットガールズZでは
もちろん登場。性格はギャングや海賊と言うよりヤンキー、って言うかレディースそのもの。
アニメ版ではホームたる水中でチームZを翻弄していたが、悲しいかなオンラインゲーム版には水中などというマップ自体がない。
声優は同じ東映作品のドキドキ!プリキュアで剣崎真琴を演じた宮本佳那子。宮本氏が体調不良で降板後はキラキラ☆プリキュアアラモードで立神あおいを演じる村中知が後任となった。