概要
Vを2つ合成することで作られたアルファベット。
かつてラテン文字には存在せず、ワ行の発音はVで示していたが、「w」と「v」の発音を区別するゲルマン系の言語に対応するために誕生した。
古代のラテン文字にはUもなく、ウ段の発音もVで示していた。JもなくIを兼用していたため、「JULIUS」(ユリウス)は古代風に表記すると「IVLIVS」になる。
多くの欧州言語では「2つのV」という意味で、英語では(VとUの区別がなかった時代の名残で)「2つのU」(ダブル・ユー→ダブリュー)とされている。ドイツ語では「ヴェー」で、「w」の発音が廃れたため、発音は英語などの「V」に近くなる。
ピクシブ百科事典の記事名は大文字と小文字を区別しないので、下記のWをwに変えても同じ記事に辿り着く。
用例
- 電力や出力の単位。「ワット」と読む。イギリスの発明家「ジェームズ・ワット」に由来。
- 仮面ライダーW
- 新機動戦記ガンダムW
- 女性アイドルデュオ『W(ダブルユー)』。検索のしにくさから、読み方の『ダブルユー』タグが使用される例が多い。
- 発音が似ている「ダブル」(double, 二重の)を意味する。ただし日本国内限定の用法。
- ネットスラングで「笑い」、“(笑)”を表す感嘆符。詳細は次項。
- アイドルマスターSideMに登場する男性アイドルデュオ『W』。4と同様検索しにくいため、W(アイドルマスター)タグが使用される例も多い。
- アークナイツのキャラクター「W」。→ W(アークナイツ)
ネットスラング/感嘆符として
「笑う」をローマ字にした頭文字「W」が由来。
発祥については諸説あるが、自身のサイトでチャットルームを開設した人がネットで会話する際、文末に(笑)と添えたいときに「(笑)」をタイプする手間を省くため、簡略化して「w」1文字で表現するようになり、これを友人一同が模倣し、やがて掲示板などを介して日本全国に広まった、とする説が有力視されている(考案者の友人談)。
(笑)と同義であるため、対話する相手によっては非礼にならないよう使用には注意を要する。
Pixiv内でも、「あるあるw」「ねーよw」など、単体でも普通に用いられるタグに付属して笑いを表すタグがいくつか存在する。
他にも、wが単体でタグとして用いられ、何個か連続させることにより笑いを表している。
現在、最長でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(30個)のタグの入ったイラストが確認されている。
ついには三省堂国語辞典で、「W(ダブリュー)」の項にネットスラングの「w」も載るようになった。
書籍版では三省堂現代新国語辞典や大辞林や明鏡国語辞典にも載り、今に至る。