楽曲名については歌手の項目「Asian kung-fu Generation」のほうを参照。
概要
2011年4月28日に発売予定だったが諸事情によって6月24日に延期となった。1月28日にOP及びEDテーマCDが発売済み。
現在は公式にて体験版2.0が配布中。(1.0はクドわふたー同梱版)
シナリオに田中ロミオと竜騎士07が外部より参加し、原画及び企画原案は樋上いたるが担当する。
発表された当初、レイティングは未定のままとなっていたが、後に一般作品(全年齢対象)として発売することが発表された(さらには、18禁版の製作予定はないことも発表されている)。
なお、麻枝准はシナリオに携わらず、音楽とクオリティコントロールに携わる。
2012年7月27日にファンディスク「Harvestfesta!」が発売した。
2016年7月29日にCS版の追加要素やCGを追加した完全版「Rewrite+」が発売した。
あらすじ
ここは環境保護の実験都市・風祭市。高校生の天王寺瑚太朗はある時、自分が自分の「居場所」を持たない事に気がつく。残り少ない青春の日々を無駄に過ごしている自分自身に焦り、瑚太朗は変わろうと誓う。
どうしても距離を縮められない幼馴染の神戸小鳥、本音では友人になりたいがつい喧嘩になる吉野晴彦らとの日常から、瑚太朗は学園の魔女と呼ばれる謎の人物の噂を探る。そして瑚太朗は、ついに魔女こと千里朱音率いるオカルト研究会という念願の「居場所」を手に入れる。
仲間たちと学園内あるいは風祭市内に散在するオカルトの噂を追う楽しい日々。だが、瑚太朗はまだ知らない。それが信じがたい「世界の真実」を、閉ざされた「彼女」の運命を探ってしまう道でもあるのだと。 書き換えることが出来るだろうか。彼女の、その運命を。
テーマ曲
オープニングテーマ
- 「Philosophyz」
作詞 - 都乃河勇人 / 作曲 - 折戸伸治/ 編曲 - MintJam / 歌 - 水谷瑠奈
- 「Rewrite」
作詞・作曲 - YOFFY / 編曲 - 大石憲一郎 / 歌 - サイキックラバー
エンディングテーマ
- 「闇の彼方へ」
作詞・作曲・編曲 - 塚越雄一朗 / 歌 - 水谷瑠奈
- 「恋文」
作詞 - 都乃河勇人 / 作曲 - 折戸伸治 / 編曲 - MANYO / 歌 - やなぎなぎ
- 「偽らない君へ」
作詞 - 竜騎士07/07th Expansion / 作曲 - 折戸伸治 / 編曲 - 森藤晶司 / 歌 - やなぎなぎ
- 「渡りの詩」
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - ANANT-GARDE EYES / 歌 - 多田葵
- 「CANOE」
作詞 - 麻枝准、田中ロミオ / 作曲 - 麻枝准 / 編曲 - ANANT-GARDE EYES / 歌 - 多田葵
登場人物
中津静流(CV:すずきけいこ):オッドアイを眼帯で片方隠している。さんまが好物
鳳咲夜(CV:小西克幸):ちはやの義兄で、執事として世話をしているらしい
篝(CV:花澤香菜):セカンドOPで初出の追加キャラ。その正体は・・・?
井上晶、イノウェイ(CV:渡邉佳美):新聞部の特ダネ密着系少女
今宮新(CV:アドレナ・リン):風祭市の遊び人。裏通り事情に詳しい
江坂宗源(CV:東地宏樹):アンティークショップ「フォレスト」の経営者
ミドウ(CV:保志総一朗):風祭市の裏通りにいる赤いフードの不審人物。関わってはいけない
しまこ(CV:渡邉佳美):マーテル会の施設にいる黒髪の幼女。物語に登場する・・・?
テレビアニメ
2016年夏アニメとして放送。TOKYO MX、とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11・毎日放送にて放送。
「Charlotte」最終回後のCMにて、TVアニメプロジェクトの起動が、12月31日の大晦日に放送時期が2016年夏であることとキャストはゲームからの続投であることが発表された。
第1期の初回は1時間スペシャルとして放送された。
1期シリーズ最終回後、2017年1月に2期シリーズMoon編とTerra編が放送されると発表。
第2シリーズの放送と同時に、TOKYOMXでは視聴アプリ「エムキャス」に対応した第1シリーズの再放送も行われる。なお、第2シリーズはエムキャス非対応である。
スタッフ
TVアニメ「Rewrite」放映直前PV
総評
個人に重きを置き、不明瞭な幻想を背景に置くことが特徴なkey作品に対して、集団に重きを置き、明確な現実を背景(手段として明確な幻想を用いる)に置く本作は風潮と一線を画しており、かなりの異色作な内容となっている。
導入や基本部分こそ「おかしな学園もの」であり、Keyでは割とお馴染みとなりつつある「くだらないがどこか愛嬌のあるノリ」などのコミカル面を踏襲しつつ、どこか影のある作風になっている。そして、ルート分岐を境に人類規模に及ぶほどの未曾有の災害に立ち向かっていくといった展開になっており、全体を通してみると話の明暗度や軽重度の落差が激しい内容となっている。
しかも各ルートごとにライターが異なり、それぞれの個性が強いが為に、纏りが難しく、賛否両論に分かれることも大きい。
(アニメ版ではロミオ氏曰く「監督の理解度が高い」とのことで初見者への説明不足な点こそ否めないが、良アレンジなオリジナル展開も加えて話がだいぶ纏まっており、話の明暗度や軽重度の落差も抑えられているので、評価は高い)
特に最後の華を飾るTerra編では顕著に出ており、文章量(主に独白)が膨大なこともあってか、テキストの表示形式がテキストウィンドウ状からいきなりサウンドノベル状になるという前代未聞の事態に陥る。
その一方で単体として見れば、完成度は高く、主人公である天王寺瑚太朗の人間的心理を主体として、成長や経験を器用に描き、また、それまでに脇役であったキャラ達の人生や価値観、それぞれの組織の中心人物達が抱える人類社会に対する感じ方をより詳細に描き、長い目線において「人間味(リアリティ)」というを深々と映し出されている。
また「人類同士の陣営対立」や「私利私欲の為に弱者を利用する現実」などの背景も踏まえて、人類という共同体が社会に適する中で発生する戦争や虐待などといったどうしようにもなく発生してしまう暗部にもスポットを当てられており、作品そのもののメッセージ性は強いものとなっている。
派生作品の「Harvestfesta!」に「作品のメッセージ性」を象徴としたエピソードにこうしたものがある。
敵対者側が「種族の本能に殉じてさえ生きていけば、『苦しみ』といった負の感情なども芽生えなかった。」と性悪説的な見解に対して、篝は「人間とはどこまでも利己的でしかない。だからこそ人間は栄えていける。」と中立的肯定を示し、敵対者の主張に突っかかる鳳ちはやが「人の悪い所ばかり見てばかりで、良い所を見ようとしていない。」と否定するといったやり取りを見せることとなる。
こうした人類の心理的・哲学的観念や相容れない主義主張の対立こそが本作を表すテーマにも繋がっており、本作の終了も「人類同士の対立」という点においては完全な形では解消されていない形となる。
また、「発達した感情というものは、科学と何ら変わりない」という発言を残しており、一考の余地を与える複雑なメッセージを見せている。
関連イラスト
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関連動画
Rewrite OP(クドわふたー同梱体験版より)
2011年4月1日にセカンドOP動画が公式にて公開
最新版OP