概要
ライトノベル作家、及びアダルトゲームを主としたシナリオライター。2003年から現在の名義で活動している。
コメディー調ながら、人間についてシニカルな視点が目立つ作品が多い。
また、多くの作品にSF要素や、幻覚や夢から来る『現実的なファンタジー描写』が見られるのも特徴。
業界内での評価は高く、奈須きのこ、タカヒロ、藤原将などが「尊敬の念を抱いている」と明言していることでも有名だが、携わった作品自体は(『人類は衰退しました』がアニメ化されるまでは)あまり商業的に売れておらず、その事から自らを「外注」をもじった『害虫ライター』と自虐している。
別名義について
新人時代から完成度の高いシナリオに加え、『CROSS†CHANNEL』のメッセンオー購入特典にて『諸事情により名前を変えた超人気シナリオライター』という趣旨の紹介をされたり、デビュー前のまだ無名であったはずにもかかわらず『腐り姫』にてプロのシナリオライターに混じって対談に出演していたりといったことから、実は高名なシナリオライターによる別名義や、複数ライターによる共同名義だとも言われていた。
その後、シナリオライターの神堂劾や水無神知宏が、D.O.で『加奈~いもうと~』や『家族計画』などを手がけていた山田一=田中ロミオだということをほのめかし、一部で囁かれていた同一人物説の信憑性が高まった(※神堂とはPBMの運営を行なっていたAISquareでの同僚、水無神とはD.Oでの同僚である)また、水無神は山田の執筆の様子を確認しており、複数ライター説も同時に否定している。
その後、一部のメディアで山田一=田中ロミオとして作品が紹介されたほか、本人も過去に「山田某」であったことをネタにするなど、徐々に情報が確定されるようになった。
現在はD.Oの公式サイトでも二人が同一人物として扱われているほか、本人が電撃オンラインのインタビューにて改名の経緯を公表している。これによれば、「ライターデビューの際、会社(D.O)からの指示で『山田一』というペンネームを付けることになった」「退社に伴い名前を捨てた」とのことである。
余談だが、Twitterに投稿された「『田中ロミオ』を騙る人物が自分の会社に入社してきた」という体験をレポートした漫画では、過去に別件で田中ロミオのなりすまし被害の相談を受けたことがある神堂への聞き取りも行われており、これによれば「田中ロミオ」の名前を出さずに執筆に参加した作品も複数あるとのことである。→参考
主な著作及びシナリオ担当作品
小説
商業ゲーム
山田一名義
田中ロミオ名義
- CROSS†CHANNEL
- 星空☆ぷらねっと ~夢箱~
- PIZZICATO POLKA ~縁鎖現夜~
- 家族計画 ~そしてまた家族計画を~
- 最果てのイマ
- ユメミルクスリ
- おたく☆まっしぐら
- Chanter -キミの歌がとどいたら-
- Rewrite
- Rewrite Harvest festa!
- 水平線まで何マイル? -ORIGINAL FLIGHT-
- 少女たちは荒野を目指す
- Cradles Tale
- 和香様の座する世界
- 終のステラ