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鬼一法眼の編集履歴

2021-01-26 00:04:46 バージョン

鬼一法眼

きいちほうげんまたはおにいちほうげん

『義経記』に登場する伝説の陰陽師。平安時代末期から鎌倉時代初期に一条堀川を拠点に活躍した陰陽師として、そして兵法家としても知られ、源義経が牛若丸だった頃に数々の兵法を叩き込んだという。

鬼一法眼とは、伝説上の人物である。


概説

源義経の伝説を記した軍記物語『義経記』巻二「義経鬼一法眼が所へ御出の事」に登場する法師陰陽師(当時の公務員としての陰陽師ではない在野の陰陽師)。一条堀川を拠点とし、若き日の義経(牛若丸)が彼に弟子入りし、彼の娘と懇意になって唐国の一大兵法書『六韜』を盗み見て、頭に叩き込んだと伝わっている。


『義経記』での描写

『義経記』では、「文武二道の達者」と記され、生絹の直垂(ひたたれ、武士の公服)に緋威(ひおどし、紅い緒で小札板同士を繋ぎ合わせて甲冑として組み立てる構造)の腹巻(胴体部分をカバーする和式の鎧)を着用し、金剛(藁や藺草等を編んだ草履)を履き、頭巾を耳の際の所まで被った姿で登場する。牛若丸と対峙した際の得物は大きな手鉾(薙刀に似た古い武器)だった。

『義経記』では敵対的なポジションで、兵法書を盗み見て逃げた牛若丸に対して激怒した彼は、湛海という弟子を刺客として差し向けて始末させようとする。湛海は5、6人の屈強な者に鎧を着せて共に行動したが返り討ちに遭い、湛海を皮切りに3人の首が跳ねられ、牛若丸によって鬼一法眼の目の前に投げられることになる。

懇ろになった娘が嘆くとよくない、と牛若丸が情けをかけた事で彼女の父である鬼一法眼は殺されずに済んだ。義経はそのまま去って行き、独り残された娘は彼が帰ってこない寂しさと悲しみで衰弱し死んでしまう。


地の文には「自然の事あらば、一方の大将にもなり給ふべき義経には仲を違ひ奉りぬ」ともあり、彼自身は特定の勢力につくというより状況に合わせて立ち位置を変え得る人物として描写されている。『義経記』以外のテキスト、作品では平家側に近いポジションの人物として扱われる傾向にある。


伝承

義経記での登場は牛若丸の僅かな間であったが、京都市左京区本町の鞍馬小学校の横に鬼一法眼の墓が存在する。さらに鞍馬寺にも鬼一法眼を祀る「鬼一法眼社」が建立されている。

少なくとも、伝説が成立した当時の人々は鬼一法眼が実在したと信じていたことが分かる。


中世の陰陽道において、『四十二箇条』『一巻書』『虎の巻』と呼ばれる兵法書が編まれ、その出自を語る部分において遣唐使吉備真備、鞍馬の仏僧祐海、源義経と共に鬼一法眼が言及されている。


先の通り、陰陽師であると共に兵法研究者でもあり、文武両道の出来人だったという。

鞍馬寺の僧侶8人に自らの剣術を伝授した剣豪であり、それが「京八流」となったとされる。もっともその京八流は絶えて久しく、実態については判っていない。


後世の作品において

江戸時代の歌舞伎浄瑠璃に『鬼一法眼三略巻』(享保16年、1731年初演)があり、牛若丸の鬼一法眼への弟子入りから武蔵坊弁慶との出会いまでを描いた筋書きなっている。この作品には、鬼一法眼が牛若丸に対し、かつて鞍馬天狗として彼に軍法の奥義を教えたは自分だと明かすシーンがある(歌舞伎演目案内)。

本作では鞍馬天狗と統合される形で友好的なキャラクターとなっている。上記の対峙ののち、鬼一法眼は牛若丸を娘婿として認め、その結果、三略巻の一つ「虎の巻」が牛若丸の手に渡ることになる。それは牛若丸が属する源氏の再興が鬼一法眼の願いでもあった事の表われでもあった。

「虎の巻」が自身の手を離れた後、鬼一は「鞍馬天狗」時代は源氏方だった自分が平家に鞍替えした事を悔いて自害する(文化デジタルライブラリー)。

鬼一法眼=鞍馬天狗説は『鬼一法眼三略巻』より以前の資料や作品では確認されていない。


さらに現代では、藤木稟の『陰陽師鬼一法眼』(2000年)があり、幕府成立後を舞台に怨霊となった義経を鬼一法眼が迎え討つという大胆な筋書きが話題を呼んだ。


創作作品では

鬼一法眼(ラヴヘブン)


Fate/GrandOrder』に登場するアサシンサーヴァント

鬼一法眼(Fate)


演:美輪明宏


関連タグ

陰陽師 剣豪

源義経 牛若丸 鞍馬山 鞍馬寺 鞍馬天狗 僧正坊

兵法 戦略 日本剣術 静形薙刀

犬神家の一族:鬼一法眼三略巻『菊畑』が作中で重要な役割を果たす。

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