概要
魔界の住人ではなく人間界の出身だが、報酬次第で様々な派閥に渡り歩く傭兵。
マカロニウェスタンを彷彿とさせる外見をしており、顔を覆うマスクと体のあちこちにある傷跡が特徴的。
テキサス州ウィケットという実在する地域の出身。南部訛りの英語を話し、会話ではカウボーイ独特のイディオムを頻繁に使う。
戦闘ではスタイリッシュなガンアクションが特徴。ファニングや曲撃ち、跳弾までも駆使する。空中の標的を目視せずに正確に当てたり、約45m先のハチドリを撃ち抜くほどの超人的な腕前を持つ。
その一方で、飢刃一族の刃を加工した剣や冥界の獣の顎でできたトラバサミ、砂爆弾などの周囲の環境を利用したトラップや小道具も扱う。
人物像
金儲けやスリルを最も優先させる利己主義的な考えの持ち主。
人間界の出身ではあるものの人間界を守る争いに興味がなく、魔界でしか味わえないスリルを好むが、魔界でも派閥よりも自らに利益をもたらす方に加担する。
仕える勢力によって結果的に善悪どちらにもなる可能性を持つ、まさに中立の存在。
その中立さゆえにMK11のキャラクターEDでは、手に入れたクロニカの冠と砂時計を使い自分の理想の世界に作り変える者が多い中、先の見えないスリルに満ちた世界を楽しむため冠と砂時計を使用せずに破棄するという結末を迎える。(他に両方を破棄するEDはターミネーターのみ)
イントロにおいて基本的に敵対者には冷淡で好戦的。現在の雇い主であるコータル・カーンに対してはある程度の敬意を払っている。しかしソニアやシンデルのような既婚者、シーヴァのような異種族だろうが関係なく異性相手には口説くような態度を取る事も。
MKXでは彼の出自に関してほとんど情報がなかったが、MK11ではいくつかのイントロで彼の荒れた家族関係が示唆された。
登場作品
モータルコンバットX
正式にはXの前日譚であるコミック版で初登場。コータル・カーンに雇われた傭兵として魔界側に所属。黒龍会との仲介役も兼ねており、独断で黒龍会と一緒に行動した結果カノウに裏切られ、マバドに切り刻まれ、操られたライデンの電撃を食らうという散々な目に。
ゲーム本編では盗まれた疑いのあるシノックのアミュレットを確認するため魔界を訪れたキャシー達と一触即発となる。
キャラクターEDにて約150年前にシャン・ツンにより地球側の戦士を暗殺するために雇われたと判明。更に見返りの1つとして、エロン自身の老化を非常に遅らせる(不老ではない)魔術を施された。
そのおかげで作中の人間の中では長寿であり、X時点で年齢は150歳以上と推測される。つまり彼が西部劇風の格好をしているのは趣味ではなく、西部開拓時代の人間そのものだからだと思われる。
対戦相手の名前を彫った銃弾を撃ち込むX-Ray Moveを持っており、体内の骨で跳弾させて大ダメージを与える。
なお、対戦相手がエロン自身だと『Me(自分)』、プレデターにこの技を使うと『Ugly M○fo(醜いク●野郎)』と銃弾に書かれている。(プレデターを素顔を見たシュワちゃんのセリフが由来)
モータルコンバット11
前作で持っていた砂爆弾やマキビシがなくなった。代わりにソーリアンの酸を詰めたビンやダイナマイト、ライフルなどを装備している。
見た目のデザインが大幅に変更され、スキンを変更すると前作で見られなかった彼の渋い素顔を拝める。(海外ではとあるゲームの登場人物を彷彿とさせネタにされた)
クロニカの歴史改変の影響で黒龍会に所属していた頃の過去のエロンが登場。過去のエロンはクロニカ側に従い、黒龍会の一員としてコータルやスペシャルフォースを襲撃する。
一方で現在のエロンはコレクターの処刑に立ち会うなど、姿は確認できるが一言も喋らずほぼ出番がない。と、思いきや追加のストーリーである『Aftermath』においてバラカと一緒に行動し、シャン・ツン達の行く手を阻んだ。
FatalMoveの性能が半ば反則じみており、どの距離からもほぼ即座に攻撃判定が発生し、ガードしていなければ必ず発動するというかなり壊れたものになっている。
またダイナマイトを投げる技が追加され、一定時間投げたダイナマイトの近くにいるとそれを拾い自爆してしまうBrutalityを発生させられる。
FATALITY
- Sand Storm
銃で相手の腹に風穴を空け、砂爆弾を体内に投げ込み銃で破壊。体内で砂を満ちさせ溢れさせる。限界を超えた相手の顔から砂が溢れ出し、口や目玉が弾け飛ぶ。(MKX)
- Six-Shooter
リボルバーを取り出し、相手の胸・肩・顔にそれぞれ1発ずつ、そしてとどめに腹部にファニングショットで3発撃ち込む。(MKX)
- Melted
相手の足元に酸入りのビンを叩きつけ酸だまりを作り、脚をファニングショットで撃ち抜き跪かせる。そのまま相手の頭を踏み酸に顔を押し付け、踏み砕く。(MK11)
- Death Trap
ロープの付いた巨大なトラバサミを相手の胴体めがけて投げつける。相手の胴体に噛み付いたトラバサミを無理やり引き剥がし体内を露出させ、ショットガンを内部に突き刺し上に目掛け撃つ。(MK11)
担当声優
- Troy Baker:MKX~MK11
表記揺れ
関連タグ
西部劇 ガンマン マカロニウエスタン 傭兵 賞金稼ぎ 二丁拳銃
コータル・カーン:魔界における雇い主。
カノウ:かつて所属していた黒龍会のリーダー。
スカーレット:過去にエロンと恋愛関係だった模様。
コブラ:カノウとのイントロで彼の殺害を仄かす。
ス・ハオ:11のエンカウトシーンにおいて投げた皮袋から彼の生首が飛び出す演出がある。
リボルバー・オセロット:驚異的な銃の腕前つながり。「MGSV」の英語版の声優も同じである。