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ユミル・フリッツの編集履歴

2021-02-10 21:40:17 バージョン

ユミル・フリッツ

ゆみるふりっつ

ユミル・フリッツとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。

概要

約1820年前に、大地の悪魔と契約し、エルディア人ことユミルの民の始祖となった女性。そのため通称始祖ユミルと呼ばれることが多い。

マリアローゼシーナという名の三人の娘がいたとされ、三つの壁の名前は彼女の娘達の名前から付けたとされている。


ヒストリアが持っていた本に、ユミル・フリッツと思わしき少女が大地の悪魔と思わしき者に果実を渡そうとしている絵がある(アニメ版では少女の名前は「クリスタ」)。

フリーダ曰く、優しい少女だった。

また、グリシャ・イェーガー達エルディア復権派によると、始祖ユミルは巨人の力を用いて、道や橋を造るなど大陸の発展に貢献したと言われており、またある者からは「始祖ユミルは『有機生物の起源』と接触した少女」と言われている。


ユミル・フリッツは死後、巨人の魂を九つに分け、「九つの巨人」と呼ばれる、「始祖の巨人」「進撃の巨人」「超大型巨人」「鎧の巨人」「女型の巨人」「顎の巨人」「獣の巨人」「車力の巨人」「戦鎚の巨人」が誕生した。

また、「九つの巨人」を継承した者は継承してから13年しか生きられず、それはユミル・フリッツが大地の悪魔と契約してから死亡した期間と同じ年月であり、「ユミルの呪い」と言われている。


また初代レイス王(第145代フリッツ王)と『不戦の契り』を交わし、以降レイス家(フリッツ王家)が継承する始祖の巨人はその思想に縛られ、始祖の巨人の真の力を発揮出来ない。


出自

※物語における重要なネタバレ有り


始祖ユミルは初代フリッツ王の奴隷であった。

当時エルディアは他族から領土や人民を確保する略奪民族であり、年端もいかぬ少女ユミルも奴隷として強制労働に課せられていた。


ある日ユミルは豚の飼われている柵の入口を開けたまま放置し、その結果豚を逃してしまった(恣意的行動と思われるが動機不明)。その罪を問う初代フリッツ王に対し、他の奴隷達は迷うことなくユミルを指差す。

そして罰として王から自由という名の追放(実質的には死罪)を言い渡され、野犬や同族達に追われて重傷を負う最中、大樹の洞に落ちて脊髄や木の根に似たなにか、つまり上述の有機生物の根源と接触した事で巨人化を果たす。


以降、フリッツ王に言われるがままエルディアの領地を拡大し、否応なしに巨人の力を欲した王の妻とされ、三人の娘(長女マリア、次女ローゼ、三女シーナ)を産み、敵国マーレと戦う。

そしてある時、投降した敵が謁見した際、敵が隠し持っていた投げ槍から身を挺してフリッツ王を守って致命傷を負うが、フリッツ王が最期まで奴隷としか見ていなかったことに絶望し生きる意志をなくしたことで、巨人の力で回復することなく息絶えた。

しかし安らかな死を迎えることすら叶わず、その後巨人の力を継承させるためにフリッツ王は亡骸を切り刻み娘達に喰わせる。

それから2000年間、『道』の中で存在し続け、たった一人でフリッツ王家、歴代の始祖の巨人達の命令に従い、全ての巨人を創り続けていた。


始祖ユミルは生涯フリッツ王、エルディアの奴隷として扱われ、死後もその呪縛から逃れることは出来なかった。彼女は未だ奴隷のままであり、フリッツ王家に抗えない。

王家の血を引く始祖の巨人が全ての巨人を統率できるのはこのためであり、『道』を通して始祖ユミルに命を下すことでその力を行使してきたのである。



―――娘たちよ 子を産み増やし続けよ

ユミルの血を絶やしてはならぬ

娘が死ねば背骨を孫に食わせよ

孫が死ねば子から子へ

我が後生においても

我がエルディアはこの世の大地を巨体で支配し

我が巨人は永久に君臨し続ける

我が世が尽きぬ限り永遠に...






「終わりだ」


俺がこの世を終わらせてやる


俺に力を貸せ



お前は奴隷じゃない 神でもない ただの人だ

誰にも従わなくていい お前が決めていい

決めるのはお前だ お前が選べ

永久にここにいるのか 終わらせるかだ



「オレをここまで導いたのはお前なのか?」


「ー待っていたんだろ」

「ずっと」



「二千年前から 誰かを」


そして2000年後、王家の血を引くジーク・イェーガーの「すべてのユミルの民から生殖能力を奪え」という命令を実行しようとしたが、エレン・イェーガーの「お前は奴隷でも神でもないただの人だ」という言葉に涙を流し、自分の自由意思を得て、エレンの「この世を終わらせる」という願いに応じた。


進撃の巨人、第1話『二千年後の君へ』というのは、自由を求めた始祖ユミルのエレンへのメッセージであり、第122話『二千年前の君から』でエレンは始祖ユミルからのそれに応えたのである。


関連タグ

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