※この先は『崩壊3rd』に関する重大なネタバレ含みます。
概説
miHoYoのスマートフォンアプリ『崩壊学園』シリーズのアクションRPG『崩壊3rd』に登場する。
その存在を一言で表すなら、人類種の天敵である。
律者とは
『崩壊』現象の体現者。
崩壊獣を超える脅威存在。
人間の中から誕生し、やがて「崩壊」の意思の下に人類を滅亡へ導く超越者ともいえる。
崩壊現象、及び崩壊獣が「地球の白血球」と表されるなら、律者はその司令塔にして最大戦力であるマクロファージの立ち位置に近い。
「崩壊(GOD)」と呼ばれる崩壊の根源の代弁者であり、膨大な崩壊因子を体内に蓄積できる体質の持ち主が、崩壊現象の影響から覚醒する。
崩壊現象下におけるゾンビと違い知性は保っているが、体内で「律者コア」と呼ばれる結晶核が形成され、強い破壊衝動に支配される。
律者に覚醒した人物は、ほぼ例外なく「崩壊」の意思に充てられて人格が上書きされ、人類を敵視し文明の破壊に使命感を覚えるようになる。
14の律者が存在し、最後の律者が降臨するとき、世界は崩壊に呑まれて終焉を迎える。
律者一覧
第一律者
物質の構造を解析し、構造を理解した物体であれば無から有を作り出す。
現時点で律者の中でほぼ唯一、人類に対して友好的な律者であり、その律者コアも既に何代かに亘って継承されている。
第一次崩壊の犠牲者たちの精神が宿っており、そのおかげで律者コアが持つ破壊衝動を封じている。
ヴェルト・ジョイス
初代。反天命組織同盟「ネゲントロピー」の初代盟主。
のちにヴェルト・ヨウへとコアを継承させる。
二代目。現ネゲントロピー盟主。
ジョイスからコアを継承し、神の鍵「エデンの星」と共に崩壊と天命組織の謀略に挑む。
ネゲントロピーの海底実験場にある異次元の扉「海淵の目」で、ある脅威を発見した際に、自ら人柱となって海淵の目を封じる。
臨時の三代目。
ネゲントロピーの海底実験場「海淵の目」において、ゼーレ・フェレライの救出を決意した彼女に対し、異次元世界「量子の海」を彷徨っていたヴェルト・ヨウから一時的に継承される。
重装ウサギ19Cを可変型バイクに進化させ、相手を瞬時に解析しながら氷結の力を振るって戦う。
第二律者
瞬間移動やワームホールの生成を可能にし、崩壊獣の召喚と使役、崩壊現象の操作も可能とする。
律者の中でも強力無比な存在で、「崩壊の女王」の異称を持つ「崩壊」の体現者。
初代。第二次崩壊の首魁。
元はシベリア周域を故郷とするか弱い少女だったが、天命組織の陰謀によって第二律者へと変貌を遂げる。
天命組織の戦乙女部隊とネゲントロピーの連合軍との全面戦争を演じるが、最終的に防戦に出たセシリア・シャニアテ諸共に天命組織の核弾頭で吹き飛ばされ、斃された。
二代目。
天命組織の大主教の計略により、セシリア・シャニアテの娘のクローン個体「K-423」に律者コアを移植された、いわばシーリンの複製体。
天命組織本部での実験でシーリンの人格と共に復活を遂げるが、聖フレイア学園の面々の奮戦によって再びK-423の中へ封じられ、虎視眈々と復活の時を待っている。
原神にも「天理の調停者」という彼女によく似た存在が登場するが、関係は不明。
第三律者
こと電気エネルギーと電場の力に支えられる現代文明に対して高い優位性を誇り、荒天時には雷雲から標的にピンポイントで落雷を撃ち込むなど、応用性は非常に高い。
ME社の元社長令嬢で、聖フレイア学園に所属する戦乙女。
社長令嬢時代、ヴェルト・ヨウ率いる技術部と反目するネゲントロピーの急進派に唆され、第二次崩壊で入手した雷の律者コアを移植されたことで覚醒。第三次崩壊を発生させる。
完全覚醒の前に封じられたが、第二律者となったキアナを律者の業から解き放つ人柱となるため、自らの意思で完全覚醒を遂げた。
ベナレス(ベラ)
第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが、審判型崩壊獣「ベナレス」に人格を与えて創り出した雷の擬似律者。
雷の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「ベラ」。
第四律者
風の律者
流体を操り、特にその名の通り大気を自裁に操作し、風を纏って飛翔する。
名前こそ「風」であるが、「流体」の操作である点から液体の操作も可能と思われる。
崩壊学園では風の律者は第六律者となっており、崩壊学園での第四律者はニュージーランドでニンディに倒された事以外は詳細不明。
優秀な戦乙女の候補生だったが、高い崩壊因子の耐性から人造律者実験に駆り出されて下半身不随となり、聖フレイア学園の戦乙女たちに保護されるも、因子の侵蝕は食い止められずそのまま覚醒。
倒された後は、ネゲントロピーの代理司令官であるカカリアに拉致され、律者コアを摘出され死亡した。
崩壊学園にも逆輸入される形で登場。こちらでは誕生経緯は不明。第二律者のコアが解放されると同時にそれに引き寄せられてやって来た。
第二律者であるシーリンの事を仲間だとみなしている。
原神では彼女によく似たウェンティというキャラクターが登場するが関係は現在不明。
アヴローラ
第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが"死"と"理"の能力を合わせて創り出した風の擬似律者。
風の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「アヴローラ」。
第五律者
氷の律者
一見単純だが、そのパワーは赤道直下の島々さえ人間に耐えられないほどの冷獄へと変えてしまう。
加えて発生する地域次第では、地球全体の天候にすら悪影響を及ぼし兼ねない。
天命三大家の一角、「聖女」シャニアテ一族出身のA級戦乙女。
ある崩壊で数十人の難民を救い、雪蓮小隊の隊長を任されていたが、最前線である珊瑚諸島で突如として律者へ覚醒を遂げた。
恋人のフクロウにより星の律者コアを与えられ、進化を遂げるが、芽衣とデュランダルに倒され、フクロウと共に最期を遂げた。
金属の律者
ニーナ
崩壊学園に登場。
イザーリンの友人。
無痛病を患っており、治療の為にイザーリンの所にお世話になった。
第六律者
死の律者
生物の細胞などあらゆるものの活動を活性化させ再生・腐敗させる能力。
真の能力に「魂」を創造する能力があるとされ、オットーはカレンを蘇らせる手段としてこの律者を利用しようと企んでいる。
ゼーレの胸元にある聖痕は死の律者の物である。
前文明ではゼーレそっくりな少女が第六律者として覚醒していた。
ガリーナ
第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが"死"と"理"の能力を合わせて創り出した死の擬似律者。
死の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「ガリーナ」。
第七律者
炎の律者
炎の律者。
かつて第一次崩壊では、反崩壊レジスタンス「火を追う蛾」の一員であるヒメコという人物が覚醒。
同じ「火を追う蛾」の融合戦士ケビン・カスラナによって討伐された。
アガタ
第二次崩壊戦線にて、第二律者シーリンが"死"と"理"の能力を合わせて創り出した炎の擬似律者。
炎の律者と同等の能力を持つが、そのコアは"理"の創造の能力で造り出された擬似的な物。
元はシーリンと同じくバビロン実験室の犠牲者の一人であった「アガタ」。
第八律者
識の律者
意識を操作する能力を持ち、対象に幸せな夢を体験させている内に死に追いやる。
本体は精神世界に存在するが、現実世界でも意識を掌握した人間を乗っ取り操る事が可能。
前文明ではインターネットを介し、次々に人々を昏睡状態に陥れた。
その後火を追う蛾に侵入したが、感知型の融合戦士達により居場所を特定され討伐された。
フカ
実装予定。
フカの死体に第八律者が入り込んだ存在。
自身をフカだと思い込んでいるが、子供っぽい。
まだ崩壊に操られてなく、善意と理性がある。
第九律者
岩の律者→星の律者
超重力を操る能力。
前文明では人口の1/6が集中していたムー大陸を擬似的なブラックホールでまるごと消滅させた。
当初は岩の律者という名称だったが、能力と名前が乖離していた為、「星の律者」に改められた。
崩壊学園では第七律者となっている。
フクロウ
ヨルムンガンドのメンバーでアナの恋人。無気力な性格。
律者として覚醒した直後にアナに自身の律者コアを与えた。
最期はアナと運命を共にした。
アスタ
崩壊学園に置ける岩の律者。
第十律者
支配の律者
"千人律者"とも。
第十律者は無作為かつ突発的に多数発現し、個体によってその能力は異なる。いずれも既存の律者の極一部の能力に特化した能力を持ち、個々の力は弱いが、それぞれが意識と記憶を共有しており組織的な動きが可能。
第十一律者
約束の律者
半径100km圏内において、崩壊エネルギーを含む、あらゆるエネルギーを無効化する結界を創り出す。
結界内では崩壊エネルギーや電気で駆動する兵器も使用不可能にし、さらには生命体に流れる微弱な電気信号すら停止させるため、結界の影響下にいる人間は機能不全に陥り死に至る。
第十二律者
侵蝕の律者
自分の意識をあらゆるものに投影し操る能力を持つ。
能力は死後に覚醒し、生物に感染するとゾンビに、機械に感染するとその主導権を奪う、自我を持った究極のウイルスをばらまく。
繁栄した文明であるほどその脅威は増し、前文明では核弾頭ミサイル発射の主導権を奪われ、残された生存者の住まう都市部に落とされた。
緋極丸
前文明での第十二律者。
劇中から約5万年前、崩壊によって滅ぼされた文明での実験の管理下で律者として覚醒し、軍事施設を壊滅させた後に崩壊の箱に封じられた。
第十三律者
???
詳細不明。
第十四律者
終焉の律者
第十四律者が最後とされる所以は、他の律者をも凌駕する力を持ち、覚醒すれば必ず世界が崩壊するため。
5万年前に月面にて人類との最終決戦が行われたが、その圧倒的な力に人類側は成す術がなく、未来に望みを託した。
その姿はキアナそっくり。
海の律者
ガーナ
崩壊学園に登場。
ただし、自称律者であり、実際に律者なのかどうかは定かではない。