概要
鬼を滅殺する政府非公式組織『鬼殺隊』の隊士に主に本部からの通達を伝える役割を持つ伝令係の鴉(カラス)。隊士一人一人につけられており、人語を解して、喋る事で隊士とコミュニケーションとる事もできるほど頭が良い。あくまで特別な訓練を受けた結果として、高度な知性を得ただけの普通の鴉である為に、鬼の血鬼術などでも探知が難しく、それ故に偵察にも向いている。
個体ごとに性別や性格もバラバラで個性豊かである。
鎹鴉であって鎹烏ではない。
名前が判明している鴉
- 天王寺松衛門(てんのうじ まつえもん)
声:山崎たくみ
竈門炭治郎の鎹鴉。雄の鴉。
優秀だが口が悪い。炭治郎の事は子分もしくは弟子だと思っている。
口数が多く、任務と無関係の事も話そうとするらしい。
- チュン太郎(ちゅんたろう)
声:石見舞菜香
炭治郎の同期である我妻善逸につけられている雀。雄の雀。
本名は『うこぎ』というが、頭は良いが人語を話す事ができない為に善逸は本名を知らない。何故か炭治郎はチュン太郎の言葉を理解できている。
善逸に振り回されており、彼に呆れつつも善逸に叱咤激励したり、禰豆子を本気で心配している様子を見て「こういうところがあるから憎めないんだよなぁ」と思っている。
- 銀子(ぎんこ)
霞柱・時透無一郎の鴉。雌の鴉。まつ毛が長い。
パートナーの無一郎を溺愛しており、その溺愛っぷりはさながらモンペである。
天王寺松衛門とは仲がよろしくない様子だったが、無一郎の死後悲しみに暮れていたところを松衛門に慰められて、後に二羽は夫婦となったという。
- 寛三郎(かんざぶろう)
水柱・冨岡義勇の鴉。年老いた雄の鴉で、他の鴉と比べてタレ目ぎみである。
もう歳であるせいで、伝令を聞き間違えたり、伝令が無いにも関わらずボケて戦闘中にトコトコ現れたりして、義勇や松衛門をハラハラさせている。
年老いてもなお義勇がずっと傍に置いている事から、元々義勇の師匠の鎹鴉で、師匠から譲られたのではと考えるファンもいるが真偽は不明。
- 五十鈴(いすず)
炭治郎の同期にして継子の栗花落カナヲの鴉。雌の鴉。
優しくて面倒見の良い性格。感情表現の乏しいカナヲの事を心配している。
- どんぐり丸(どんぐりまる)
炭治郎の同期の嘴平伊之助の鴉。雄の鴉。
口数が少ない。優秀な鴉だが、伊之助に18回くらい食べられそうになって姿を隠すようになってしまった事が大正コソコソ噂話で明らかになり、ボロボロに憔悴している様が描かれている。
- 要(かなめ)
炎柱・煉獄杏寿郎の鴉。雄の鴉。
無限列車での戦績を報告する為に飛び立つ。活発でしっかりものな性格。
また煉獄の意をくみ、生家である煉獄家へ炭治郎を連れていく。
劇場版にも登場し、報告へ向かう鴉の目には涙が浮かんでいた。
劇場版豪華版パンフレットのオリジナルドラマCDでは、CV:千葉進歩の鎹鴉が登場しており、この鴉が煉獄の鎹鴉の可能性がある。
- 虹丸(にじまる)
音柱・宇髄天元の鴉。雄の鴉。
とてもオシャレな鴉で、鴉界のファッションリーダー。
- 麗(うらら)
恋柱・甘露寺蜜璃の鴉。雌の鴉。
頭に鶏冠のような毛が生えている。恥ずかしがり屋で、パートナーの蜜璃に似て、もじもじとしている。彼女の影響で甘党になりつつある。
- 榛(はしばみ)
炭治郎の同期である不死川玄弥の鴉。雄の鴉。
最終選別後の初対面で玄弥に「どうでもいいんだよ鴉なんて!」と言われた。
松衛門と並んで口が悪いらしく、彼とは仲が悪いらしい。
- 艶(えん)
蟲柱・胡蝶しのぶの鴉。雌の鴉。
大人しい性格。
原作では、しのぶの命で炭治郎の為に杏寿郎に連絡を届けた。
- 夕庵(ゆうあん)
蛇柱・伊黒小芭内の鴉。雄の鴉。
真面目で礼儀正しい。
黒死牟戦での様子を最後まで見届けて、それを伊黒に細かく報告した。
それによって伊黒は、赫刀の発動条件を特定する事に成功した。
- 爽籟(そうらい)
風柱・不死川実弥の鴉。雄の鴉。
爽やかで冷静な性格。
- 絶佳(ぜっか)
岩柱・悲鳴嶼行冥の鴉。雄の鴉。
厳格な性格。
名前不詳の鴉
- 那田蜘蛛山編の鴉達
CV:高木渉
CV:檜山修之
パートナー不明の鴉。
互いに争う義勇と蟲柱胡蝶しのぶ、禰豆子を斬ろうとする栗花落カナヲの前に現れて、『竈門炭治郎と竈門禰豆子を拘束し、本部に連れ帰れ』という伝達を伝えに来た。
- 産屋敷耀哉の鴉
鎹鴉の中で唯一普通の丁寧な口調で話す鴉。一人称は「吾輩」。
首元に紫色の飾り紐をマフラーのように巻いている。
鎹鴉どころか作中で登場した鬼殺隊のキャラの中で、唯一輝哉の事を「産屋敷」と苗字で呼ぶ。