ロンギヌスの槍(エヴァ)
ぜつぼうのやり
性能
武器としての基本となる性能は、アンチATフィールドを発生・増幅することで対象の展開しているATフィールドを無効化し、破壊することもできる。さらにその描写から自動追尾機能も備えている可能性もある。その性質ゆえに、EVAや使徒に投げるだけで倒せる。
また、この槍は単なる武器として以上に、どうもエヴァの世界における世界の成り立ちに関わる重要な存在であるようで、単に使徒を瞬殺するチート武器という以上に、作品を超えてこの槍の存在が物語を左右している。
作品ごとの違い
詳細は謎に包まれている為、確かなことは何も言えないが、作中における最重要キーアイテムであることは確かであり、各媒体、シリーズにおいて絶対に作中で登場する。
しかし、媒体後に設定が変わっているのか、微妙に扱いが変わっており、数に関しても作品ごとで増減がある。
アニメ版
元々は第壱使徒アダムと共に南極で発見され、セカンドインパクトの原因の一つでもあり、セカンドインパクト前の南極で、ゲンドウも参加していた葛城ミサトの父親率いる葛城調査隊の元にあった。
葛城調査隊の目的は、アダムを卵に還元するために調査であり、その調査の際に南極大陸が崩壊するほどのエネルギーを放ったセカンドインパクトが起こったが、その爆発を耐え抜いた。その後、碇ゲンドウと冬月コウゾウが南極を訪れ、槍を回収。空母で輸送された後、エヴァンゲリオン零号機によってネルフ本部地下に眠るリリスに突き刺されることとなった。
第拾伍使徒アラエル殲滅の際に、碇ゲンドウの指示でEVA零号機によって衛星軌上に投擲され、使徒を殲滅。そのまま直進し、月の重力軌道上へと到達。人間の手では回収不可能となった。しかし旧劇場版で碇シンジの負の感情に引かれて、槍自身が勝手にEVA初号機のもとに帰ってくる事になる。
また、どういう経緯を経て、どのような手段が用いられて生産されたのかは不明であるが、EVA量産機の携帯する大剣『諸刃の剣』は、このロンギヌスの槍に変形する機能を有したレプリカである。
小説版
電撃ホビーマガジンの外伝小説『エヴァンゲリオンANIMA』ではオリジナルとコピーの2本が登場。
オリジナルは旧劇場版での展開が起きなかった為、月に刺さったままだったがアルマロスによって引き抜かれ地球へと投擲。地球を覆うATフィールド、通称ロンギヌススフィアを形成し地球規模の大災害を引き起こす事となる。
コピーは撃破した量産機から鹵獲した物だが旧劇場版と異なり1本しか存在していない。EVA弐号機が使用していたがエンジェルキャリアーによって奪われてしまう。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版
新劇場版では槍を有していたアダムスが全4体だったため、この槍も少なくとも四本は存在する。
仮設伍号機は簡易型のコピーを装備しているが、旧劇場版のコピーほどの性能は無く、第3の使徒を相手には苦戦していた。
新劇場版Qネタバレ
リリスの残骸に刺さっていたが、『ロンギヌスの槍』と対に『カシウスの槍』が刺さっているという渚カヲルの予想とは反して『ロンギヌスの槍』が二本存在していた。第13号機が二本とも抜いてしまったため、ニアフォースインパクトが発動してしまった。
この描写から、『ロンギヌスの槍』=『カシウスの槍』説もささやかれている。
パリのカチコミ作戦でヴィレへの攻撃隊としてEVA-44Aの四波に分かれた大部隊が攻撃。
44Aはロンギヌスの槍のコピーが先端に装備されているが、群体を成してることと突撃するしか能が無いために8号機によって全て殲滅された。
神が世界にもたらした聖なる槍は合計6本存在する。
セカンドインパクトで4体のアダムスと四本の槍によって起こされ、消失。
ネルフ本部でリリスに刺さっていた1本と月で建造されていたMark.06が有するカシウスの槍。
それら合計6本が世界にもたらされた聖なる槍で、ロンギヌスとカシウスは根本的に同じ物のためか、持つ者によって形状が変化する。
シンジが初号機で第13号機が持っていた2本のロンギヌスの1本を奪い、カシウスへと変化させている。
ゲンドウはアディショナルインパクトを起こすため、本来のインパクトに使うべき第13号機の2版のロンギヌスの槍を使わずに温存し、黒き月を新たな2本の槍へと精錬して代替とした。
そして、ヴィレは2本の槍の稼働状況を観測し、ゲンドウの思惑を覆すために新たな槍を観測データを元に作り出した。