CV:優希比呂
概要
NERV本部中央作戦司令部作戦局第一課所属。年齢不詳。
メガネが特徴。温厚な性格でオペレーターとしては優秀だが、ときおり軽率な発言をしてしまうところが玉に瑕。マトリエル戦で第三新東京市が停電に陥った際には、選挙カーを乗っ取って本部に突撃するなど、普段からは想像できないほど大胆な言動を見せた。また、輸送機の操縦もできるなど、職員としては極めて有能。
肝も座っており、後述のネルフ本部の自爆の際や戦略自衛隊の侵攻にも冷静に対処していた他、サードインパクトの最中にも取り乱しながらも最後の最期まで任務を遂行している。
普段はオペレーター仲間の青葉シゲル、伊吹マヤと会話していることが多い。
また、上司である葛城ミサトに好意を持っており、危険を冒してNERV上層部の機密情報をリークしたり、基地の自爆が迫った際にはさりげなく愛を告白するなどしている。ただ、その想いが報われているかは疑わしく、彼女の代わりにクリーニング屋に出していた服を引き取りに行かされるなど日常的にこき使われているようだ。
旧劇場版の人類補完計画発動シーンでは、突如目の前に現れた綾波レイの幻影に恐怖するも、眼前でそれがミサトの幻影に変化し、口づけを受けながらL.C.L.化するという結末を迎えた。ただ、誤解されがちだが日向の表情は最期まで強張っており、目の前にいるミサトが幻影だという現実は認識していたことが伺える(それでも青葉よりは遥かにマシだが)。
新劇場版
新劇場版では、ミサトに好意をもっているようには描かれていない。ただ、ミサトの部下ではあるようで、よくミサトの傍に居る。何かと皮肉めいた一言を残す。
新劇場版:Qではヴィレの一員になっており、AAAヴンダーの艦橋要員を務めている。NERV時代のオペレーター仲間同様、新たに加わったヴィレクルーの艦橋要員を指導する立場になっており、過去作から若干の成長が窺える。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||でも引き続きAAAヴンダーの艦橋要員を担当。
以下、原作公開中の最新作の内容を含むため、ネタバレ注意
第3村から回収したシンジと、その乗艦許可を出したミサトに対し怒りと不満をぶつけるミドリに対し、「ニアサーは結果だ。彼の意思じゃない。艦長も贖罪に心身を尽くしている」と諭し、二人を擁護していた。
最後の作戦『ヤマト作戦』準備時には、出撃前にNERV時代からのオペレーター仲間であるシゲルと静かに拳を合わせている。
また、ミサトがシンジに新たな槍『ガイウスの槍』を届ける為、AAAヴンダーにただ一人だけ残り、脱出筒に他のクルーと乗り込んだ時には、目頭を押さえているような仕草をしている様子が見られた。
二次創作での扱い
劇中では特に悪事等を行っておらず善良と言えるキャラクターなのだが、ミサトを嫌うファンに「目が節穴」「目が腐っている」と連鎖的に嫌われ、キャラを改悪されて恋は盲目なダメ人間に変貌したり、ミサトが行った犯罪行為に対する刑罰を押し付けられて死刑にされるといった様々な仕打ちを受けている。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(この場合は坊主がミサトであり、袈裟がマコトに当たる)とでもいうのだろうか……
ちなみに洞木ヒカリも彼ほどではないが、似た様な理由で攻撃される事もあった。
余談
活躍シーンはオペレーター3人の中でも最も多く、ミサトに対する一途な姿勢からファンもそれなりにいるのだが、マヤのようにマニアのアイドル的な人気があるわけでも、青葉のようにネタ要素があるわけでもない地味なキャラクターなため、人気投票などでの扱いはすこぶる悪い。
2006年にYahoo!で行われた人気投票(青葉が組織票で1位を獲得した)ではレギュラーキャラクターで唯一投票の選択肢にすら入れてもらえず、2020年にNHKで実施された全エヴァンゲリオン大投票のキャラクター部門では19位に終わり、なんとゲストキャラクターの時田シロウ(18位)にまで惨敗してしまった。ただし後者に関しては1話限りのゲストにも拘わらず人気を博した時田自身の圧倒的な存在感によるところが大きく、一概に日向が不人気というわけではない…多分。