「ハッピーかい? ガキ共!!! ヒーッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!!」
「湿っぽいのはキライでね」
「あたしの前から患者が消えるときはね 治るか 死ぬかだ!!!」
概要
偉大なる航路前半の島・サクラ王国(旧ドラム王国)に住む医師で、麦わらの一味の船医トニートニー・チョッパーの医術の師であり、もう一人の育ての親でもあるおばあさ…女性。
作中で初めてゴールド・ロジャーの本名について発言し「Dの意思」について言及した。
プロフィール
本名 | くれは |
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異名 | 魔女、ドクトリーヌ(愛称)、マスターオブ医者 |
所属 | サクラ王国 |
好物 | 酒、梅干し |
出身地 | サクラ王国(旧ドラム王国) |
身長 | 188cm |
笑い方 | ヒーッヒッヒッヒッヒッ |
口癖 | ハッピーかい?、若さの秘訣かい? |
年齢 | 139歳→141歳 |
誕生日 | 9月8日 |
CV | 野沢雅子 |
性格・医療技術
無償での治療を旨とするヒルルクとは対照的にとんでもない額の治療費をふんだくるモグリであるため人々に「魔女」と呼ばれ恐れられているが、ろくな技術を持たない藪医者であるヒルルクと違い、請求額に見合うだけの高い医療技術を身に着けている。そして「自身の前から患者が消えるときは、治るか死ぬかだ(=途中で見捨てたりはしない)」と言い切る辺り責任感も強いようだ。
作者をして「超人」と言わしめる非常に逞しい女性で、初登場時点でなんと139歳(ONEPIECE世界の人間の寿命は一般的に100歳とされており、それを遥かに超えている。当然その2年後である新世界編でもご存命どころか全く衰えていない)。
非常に高齢ながら高い身体能力を持ち、ドラム城内を走り回るルフィやサンジを包丁を両手に持ちながら追い掛け回す、チョッパーの支援のためにチョッパーとチェスマーリモの戦闘に介入しようとしたサンジを力ずくで止める、逃走しようとしたナミ&サンジの追跡時にレンガ製の壁を蹴り砕くなど非常にアクティブ且つアグレッシブ。ワポルの医者狩りからただ独り免れ、以来ドラム王国唯一の医者として、民衆の治療に携わっていた。
外観もシワこそあるものの年齢不相応に若々しく、「ばあさん」「ババア」などと呼んだ者には「口には気をつけるこったね‼︎」「あたしゃまだツヤツヤの130代だよ‼︎」と怒り、容赦なく鉄拳制裁を行う(ただし治療した子供から「おばあちゃん」と呼ばれた際は笑顔を見せている)。
なんだかんだで彼女自身もヒルルク同様に内面は医者として、人として、優しい心の持ち主(ヒルルクの覚悟を知った時はタダで治療し、治療を終えずに逃げるナミに許さないと言いつつ(治療代の免除を了承するがすぐの退院は認めないと語っており報酬より治るかを優先するのが伺える)逃走のルートを暗に教えた)であり、病気や人の心の弱みをHAPPYと称したりしている。
病気になると健康なときのありがたみがわかる=それがハッピーだからだとか。
気難しいところがあるため決してお人好しとまではいかないが、常に笑顔を絶やさず所々で粋なところが垣間見える人物である。
活躍
チョッパーのもう1人の師ヒルルクとも付き合いがあり、自分の死期が近づいていることを悟ったヒルルクから、自分が目指す理想の医療の研究の成果と共に、チョッパーに医療技術を教えてやってほしいという願いを託される。
最初こそ激怒して拒絶したものの、ヒルルクが信念の元に海賊旗を掲げたことからドクロ=万能薬の印と思い込んだチョッパーが猛毒のアミウダケをヒルルクに飲ませ死を早めてしまった事件を機に、彼の願い通り、弟子入りを乞うチョッパーにもてる医療技術のすべてを叩き込み、一人前の医者に育て上げた。
おおっぴろげに表に出しこそしないものの、チョッパーのことは我が子同然に思っており、湿っぽいのが嫌いという理由で表向きは彼の旅立ちに反対するそぶりを見せつつ、彼の医療道具の入ったリュックをあらかじめ一行が下山に使ったソリの中に忍ばせてやり、彼の門出祝いにヒルルクが残した研究の成果(雪に桜色の色素を沈着させることで桜吹雪を再現し、病に倒れ打ちひしがれた人々の心を元気づけること)を披露して涙ながらにチョッパーを見送った。
行っといで バカ息子…
その後は手配書などでチョッパーを確認し、彼の無事を喜ぶ。
2年後ではワポルに従っていたイッシー20を付き従え、イッシー100に増やしている。
ワポルのような愚王を再び加盟させた世界政府を落ち目呼ばわりし、久しぶりに再会したビビに「王女と知っていたら(ナミの)治療費をふんだくってやった」と言い放つなど、聖地マリージョアでも相変わらずの様子を見せていた。また写真を撮られており、カメラ目線のその笑顔でくれはの無事を確認したチョッパーは涙した。
余談
ヒルルクとの関係
ヒルルクとは顔を合わせるたびに互いに「モグリ」「藪医者」と憎まれ口を叩き合う間柄で、決して仲がいいとは言えない関係ではあったものの『医療を通じて人を救う』という信念を同じくしていたこともあって、彼女なりに思うところがあった模様。
チョッパーが猛毒のアミウダケをスープにして飲ませてしまった際には激怒しながらも涙していた。また、彼の理想の医術の研究を馬鹿にしつつ一定の理解を示している。
ドラム王国の王政が崩壊した後は彼が医者として最後の役目をやり遂げようとし死に場所とした王国の城を墓標代わりにして住むようになった(本人は城自体には興味はなかったが、彼の信念を表した旗を掲げたいというチョッパーの懇願があったため。)
ファッション
標高5000mにも達し、気温はマイナス50度まで下がる事も日常的なドラムロッキー山頂の環境下においても、基本的にジャケット1枚羽織っただけのへそ出しルックにごく普通のスラックスという信じられない姿で毎日を過ごしている。また、ジャケットの中に着ているシャツには「円を描くように並ぶ5枚の桜の花びら」(初登場時)、「牛の頭のシルエット」(エニエス・ロビー戦後再登場時)、「大きなバツ印の中央にシルクハット」(2年後扉絵再登場時)、「141」(世界会議へ向けて出立する前)、「WANTED 100B」(世界会議)など、自身やサクラ王国、そしてその関係者にかかわる小ネタが溢れている。
名台詞
「お前の気持ちが嬉しかったのさ… 図鑑のドクロは………猛毒の印だ!!!」
「ウソじゃない… 覚えときな!! この世に万病に効く薬なんてモンはありゃしないんだ だから医者がいるんだよ!!!」
「いいかい 優しいだけじゃ人は救えないんだ!!!人の命を救いたきゃそれなりの知識と医術を身に付けな!!! 腕がなけりゃ誰一人救えないんだよ!!!」
ヒルルクが猛毒のアミウダケを口にした事を知り、本気でチョッパーを叱った際のセリフ。
チョッパーはヒルルクの病気が"万能薬"のアミウダケによって無事に治る事、そして彼に教わった「ドクロは不可能をものともしない信念の象徴(≒病気に克てるシンボル)」である事を信じて疑わず、「図鑑でちゃんと調べたし、このキノコの絵の横にちゃんとドクロが書いてあったんだ!!」「ドクターだって元気になったって言ってた!お前はウソつきだ!!!」と食い下がるも、くれはが告げたのは非常な現実。ヒルルクもアミウダケが猛毒なのを知っていたが、それでもチョッパーの意思を汲んだのである。
そして「万能薬が存在しないからこそ医者がいて、優しくても知識と医術がなければ人の命は救えない」と諭され、ヒルルクの最期も見届けたチョッパーは「おれが"万能薬"(=なんでも治せる医者)になるんだ!!!だってこの世に治せない病気はないんだから!!!」という決意の下、くれはに弟子入りしたのであった。
関連タグ
夏木マリ・・・indeedのイベントで、くれはを演じた。詳しくはこちらを参照。
上の絵は2014年に『もしも「ワンピース」が実写化されたら』と描かれたイラスト。まさに『予言者現る』です・・・。