概要
メタルスラッグ5(以下『5』)、メタルスラッグアタック(以下『MSA』)等に登場する敵軍。
他のシリーズの敵であるモーデン軍と同じポジションである。
兵器の性能も大体モーデン軍のものと同じだが一部攻撃方法が違うのもある。
モーデン軍との関係は『5』では特に語られていなかったが、『MSA』で敵対関係にあることが判明した。
上官
『5』では特に名前のあるキャラクターはいなかったが、『MSA』にてユニットとして多数追加された。
中央上の司祭のような服を纏った老人がプトレマイオス
プトレマイック・アーミーを影から操る謎の司祭であり、同軍の最高司令官でもある。
秘密組織「レッド・ゴブリン」をたった一人で壊滅させた過去を持っている。
元は『5』の没キャラだったが『MSA』のイベントで晴れて正式登場した。
ちなみに『5』には彼によく似た顔の原住民が登場するが同一人物かどうかは不明。
『PTOLEMAIC ATTACK』で初登場。
ソル・デ・ロカを破壊した正規軍の兵士達を纏めて葬り、コアを強奪。
コアの力を用いて祭壇と塔が一体になった物体を創造し、更に配下の仮面兵達を召喚。
何かしらの目的の為に暗躍を始める。
少しきわどい衣装に金髪ポニーテールとなかなか可愛らしい見た目だが、
これでもプトレマイック・アーミーの強襲部隊長で、
大口径ライフルであるNTW-20を持ち、飛行兵器を手足のように扱う強者。
プトレマイック軍最怖と言われるほど規律に厳しい。童顔であることをものすごく気にしている。
地上戦は不慣れだがそれでも強襲部隊長ということもあり傑出した存在感を示す。
ちなみに髪留めに使っているシュシュはプトレマイック軍のバンダナを改造したものらしい。
イベント『CODE:ASSAULT』で初登場。
アマデウス軍の本部をホバーユニットの部隊を率いて強襲。
大量のロボモーデンをレーザで薙ぎ、総帥である博士にいきなり銃撃という派手な登場。
(博士への銃撃はメカアレンによって防がれたが)
プトレマイック・アーミーの格闘術指南役であるくノ一。
ジャポネスの秘技忍術を会得しており戦闘能力は怪物の域。
さらに誰も扱えなかった試作兵器を軽々と操る。
ドラグノフ曰く「敵対したくない生物No.1」とのこと。
イベント『DESTROY THE TOWER』で初登場。
ゲリラ兵とエリート兵達を強襲したダルマーニュ(CODE:ASSAULTの報復だろうか?)を
得物のハンマーで次々に吹き飛ばし、文字通り達磨落としにした。
『MSA』で初登場したプトレマイック・アーミーの天才メカニック。
手に装備しているものは手袋ではなくミトン。
自ら開発したドローン戦闘機「F-502 ShootingRay」や、
ジュピタークイーン型ドローン「JQ-032mini」を操り前線でも活躍している。
ヨシノからは「メカオタク」と呼ばれているが褒め言葉と解釈している。
よほど気に入っていたのか操縦しているドローンを破壊されると怒って帰って行ってしまう。
イベント『FLYING ACE』で初登場。
ダークネスモノアイズたちを相手取っていたヨシノの元に「F-502 ShootingRay」を操縦して援護に駆け付けた。その後のイベントでも色々なメカを開発したりと度々登場する。
プトレマイック・アーミーのバイク部隊に所属する女性兵士で同部隊の期待のエース。
機銃やキャノンを内蔵した愛車のバイクで戦場を駆け回るなど、
軍の中でもトップクラスのドライビングテクニックを誇る。
これでもドラグノフと同等の凄腕だが、平時は愛車をカスタマイズしている。
イベント『Rider's High』で初登場。
バイク部隊を率いてモーデン軍のアイアン・ヴァーミリオンとの交戦した。
プトレマイック・アーミーの軍楽隊所属の隊員でバイク部隊のヴェロニカの友人でもある。
音楽家になることが夢であったが大切な友人である彼女を案じプトレマイック・アーミーに入隊。
ラッパの演奏で味方を鼓舞し、肉体を強化する。
(ゲームでは補給物資を撒いて味方を援護する演出になっている)
移動方法はまさかの『自転車』でヴェロニカの後を追っていけるほどらしい。
イベント『BICYCLE MAIDEN』で初登場。
スカルハーミットに強襲されたヴェロニカの元に援護で駆け付けた。
プトレマイック・アーミーのメカニック兼ロボットパイロット。
元は個人でロボを開発しており、部品収集で基地に忍び込んだ所を見つかり、処刑寸前になったが同じメカニックのキャロラインに助けられてそのまま強襲部隊へと所属することとなった。
自身を助けてくれたキャロラインを先輩と慕っているが、自分以上にメカオタクな彼女に振り回されがち。自分のロボにも開発に携わった兵器にもドリルを搭載するほど、ドリルへのロマンに並々ならぬ情熱を持つ。
ちなみに自分を処刑しようとした強襲部隊隊長のドラグノフは今での苦手で、睨まれたり、ドスのきいた声で絡まれる度に怯えている。
初登場は『ETERNAL WAY』
アマデウスの開発したシー・デビル(改)にキャロラインと共に攻撃を仕掛けた。
兵士
モーデン軍と同様、さまざまな種類の兵士が登場する。
ちなみにパラシュートやロープを使っての降下を一切せずに登場する。
ゲリラ兵
プトレマイック・アーミーの一般兵で、雑用から遺跡の盗掘まで何でもこなしている。
手榴弾やナイフ、ハンドガン、マシンガンで攻撃してくる。
近接のモーションに入るのは遅いが、それから攻撃するまでが早い。
バズーカ兵
USM20スーパーバズーカを装備したゲリラ兵。
攻撃方法はモーデン軍のバズーカ兵と変わらないが、登場の仕方が走って登場のみである。
迫撃砲兵
迫撃砲を撃ってくるゲリラ兵で、暇なときは談笑している。
シールド兵
盾を装備したゲリラ兵で、迫撃砲兵と同様モーデン軍のシールド兵とやることは変わらないが、
黄色兵のような兵士はいないしアイテムも落とさない。
ゲリラ兵隊長
『MSA』で初登場した、ゲリラ兵を率いる部隊長。色はエリート兵と同じ黒っぽい紺色。
一般兵であるゲリラ兵が実績を積めばこの階級に昇格できる。
(エリート兵がゲリラ兵の隊長になれるのかは不明)
エリート兵
プトレマイック・アーミーの上級兵。
一般兵より高い装備品を支給されており、バイオハザードシリーズのハンクを彷彿とさせるガスマスクに黒っぽい紺色の戦闘服である。ブラジルのプトレマイック・アーミー空軍基地(ミッション2)から登場し、ニューヨーク(ミッション3)からはこの兵士がメインとなる。
基本的にゲリラ兵と変わらないが、攻撃方法は主にナイフ攻撃と手榴弾攻撃である。
強肩なため手榴弾の飛距離が格段と上がっている。
また、モーデン兵のビースツ兵と同じ攻撃をしてくるのもいる。
投げナイフをしてくるタイプに関しては必ず集団で現われ、
いきなりナイフを投げてくるので危険。中には画面外からも投げてくるのもいる。
スナイパー
ブラジルのプトレマイック・アーミー空軍基地(ミッション2)のみ登場。
モーデン軍におけるライフル兵のポジションだが、
匍匐状態でスナイパーライフル撃ってくるのでしゃがみ状態で攻撃しないと倒せない場合もある。
屋外では、木や箱に隠れている。
司令官
プトレマイック・アーミーの司令官で水色の服を着ている。
司令官とはいっても全軍ではなく、一部隊の指揮官に過ぎない。
出撃命令を下した後に驚いて逃げるだけのタイプと、無意味に跳び回った後暫くするとノーモーションでハンドガンを撃ってくるタイプの2種類がいる。
ちなみに後者は後半のステージに現れる上に倒さないと進めない。
エリートバイク兵
バイクの特別攻撃部隊に所属のエリート兵。
普通に直進してくるものやサイドカーにロケットポッドを搭載しているもの、
ウィリー走行で突進を仕掛けた後に退散するものの3タイプがある。
アクアラング兵
オーストラリアの海中に登場する水中兵で銛撃ち銃を持っている。
これを投げられると回避がかなり難しい。集団で登場するのでゲリラ戦法はしてこない。
仮面兵
仮面に白衣という宗教臭い格好で、浮遊弾を撃ってくる。赤、緑、紫、黒の4色が存在する。
浮遊弾はだんだん下がっていく軌道で破壊可能。
大半は一度だけ倒しても一定時間後に起き上がって復活するので油断は禁物。
1面クリア後のデモなどを見る限り、ジョジョの石仮面(かいつまんで言うと、この仮面をつけると不死の吸血鬼になれる)が元ネタ。
因みに倒れた後一度起き上がる動作は6から登場するラルフに引き継がれる。
兵器
ほとんどが正規軍及びモーデン軍の情報を元に生産されているが、
モーデン軍の兵器は量産化(というよりパクッた上に改造したのでは?)しているのに対し、
正規軍の兵器はそもそも「兵器データを奪われたので早期奪還する」というストーリーのためか、試験運用もしくは特殊作戦まででしか出来ていない。
ギリダ・O(P.M)
プトレマイック・アーミーがモーデン軍から得た情報を元に生産されたギリダ・O。
砲塔部分にライトが装備されているが、ただ単につけられているだけである。塗装は青緑色。
ジィ・コッカ(P.M)
ギリダ・O(P.M)と同様、モーデン軍から得た情報を元に生産されたジィ・コッカで、
見た目が頑丈そうになっている他、車体がオリーブドラブ色に塗装されている。
主砲をぶっ放してくるスピードがモーデン軍の同型戦車より速い。
サルビア(P.M)
モーデン軍から得た情報を元に生産された戦車。
モーデン軍の物よりコンパクトになったのに相変わらずコロコロ弾を撃ってくる。
どうしてこうなった。せめてバウンド弾を発射する仕様にしなかったのか。
なお、『MSD』ではバズーカ兵が搭乗しており、特殊攻撃がコロコロ弾とバズーカの連射である。
ブラッドレー(P.M)
正規軍のブラッドレーもしくはモーデン軍のM-15A型を盗んで改造したミサイル戦車。
…なのだが、どっからどう見てもジィ・コッカを改造したものである。
なお、ミサイルはホーミングするロケットミサイルを使用。
現実にも似たような戦車があり、ジィ・コッカのモデルであるM4シャーマンの派生型に砲塔上にT34多連装ロケット砲を搭載した火力支援車両のシャーマン・カリオペがある。
ウォールドローン
ブラジルでのプトレマイック・アーミーの航空基地(ミッション2)のエレベーター内のみ登場。
壁に張り付いて素早く移動しており、レーザーを撃ってくるものもある。
MSDでは地面を滑って進んでいる(地面を滑るモーションは没画集にあったもの)。
ガンナーユニット
プトレマイック・アーミーが正規軍から盗んだ情報を元に開発した二足歩行型戦車。
…なのだが、どう考えてもモーデン軍のレベルアーマーを元に開発したとしか思えない。
青銅色の塗装をしており、近距離ではパンチ、
遠距離ではアームからマシンガン2発、たまにロケット弾1発撃ってくる。
トゲ付きの装甲を施しているのもあり、その機体はアーマーユニットと呼ばれている。
クローユニット
ガンナーユニットをベースとした二足歩行型戦車で赤茶色の塗装をしている。
同種の戦車の中でアーム部分が爪上のものになっている。基本パンチ攻撃のみだが、
本拠地(ファイナルミッション)では登場するなり突進してくるのもいる。
こちらとの距離が離れている場合は間合いを詰めてくる。
マシンガンユニット
クローユニットと同様ガンナーユニットをベースとした二足歩行型戦車。
アームがガトリングに改造されており、弾を数発撃ってくる。
モーデン軍でいえばガトリング兵と同じ役割だがこちらの方が厄介。
ランド・シーク(P.M)
モーデン軍が使っているものはハーフトラックなのに対し、
こちらは通常のトラックだが荷台が上がる機能が加えられている。
エリート兵輸送車両
その名の通りエリート兵のみを輸送する車両。必ず進路を塞ぐように停車してくる。
モーデン軍でいうところの3tトラックと同じポジションである。
プトレマイックスラッグ
プトレマイック・アーミーが盗んだ正規軍の情報を元に生産した戦車で、
正規軍のメタルスラッグ「SV-001」をベースにしている。
キャノンタイプとバルカンタイプの2種類があるが、どうやら試作車らしい。
主にブラジルの航空基地(ミッション2)に登場し、
キャノンタイプは加えてオーストラリアの海中基地(ミッション4)にも登場する。
『MSA』では局地作戦用に開発された緑色の塗装の「プトレマイックスラッグ EX」も登場した。
ジェット・ハンマー・ヤン(P.M)
モーデン軍が使っているものと同じものだが、
水上を真後ろに進むことができる機能を持っている。
ホバーユニット
プトレマイック・アーミー空軍が開発した飛行マシンで必ず複数で登場する。
ジェットエンジンを動力にしており、機体下に搭載されているミサイルで攻撃をしてくる。
『MSA』ではエリート兵が乗る指揮官機にガトリングとレーザー砲が搭載されているほか、
上官が乗る赤い塗装の機体も登場する。
ホバーヴィーグル
プトレマイック・アーミー空軍が開発した飛行マシン。
空からの情報収集と支援攻撃を得意としている。
…が実際にゲーム内でやってたのはつり橋の破壊だけである。なお、『5』では破壊不可。
マクスネル(P.M)
プトレマイック・アーミー空軍の戦闘ヘリ。
おそらくだがモーデン軍からパクった後改造している。
改造したため見た目や攻撃方法がモーデン軍とは異なり、機首ではなく側面のガンポッドから数発弾を撃ってくる。複数機での編成も5機編成から3機編成に変更されている。
R・ショーブ(P.M)
プトレマイック・アーミー空軍の爆撃ヘリでこちらもモーデン軍からパクッた後に改造している。
なお、アメリカ軍のRAH-66もしくは陸上自衛隊のOH-1がモデルという噂がある。
本編では赤い塗装の「R・R・ショーブ(P.M)」が1度だけ登場したが、
MSDとMSAでは没画集の中にあったM61バルカンで攻撃するタイプが登場する。
フライング・タラ(P.M)
プトレマイックアーミー空軍の爆撃機。
なお、こちらはパクッたのではなく情報を参考にしている。
モーデン軍の物よりこっちの方がモデルに近い。
が、プロペラがないうえにエンジン音がジェット機っぽいので恐らくだがジェット機だろう。
プトレマイックマリナー
水中で登場。『3』のモーデン軍の小型潜水艦と同じ役割だが、
あちらはロシアのデルタ級潜水艦がモデルなのに対し、こちらは同じくロシアのタイフーン級原子力潜水艦)(映画「レッド・オクトーバーを追えに出てきた潜水艦)がモデル。
プトレマイックスラッグ同様正規軍のSV-001をベースに生産された戦車で、無人で動かせるように生産されたメタルスラッグ。SV-001に重武装や頑丈な装甲を施しているため耐久力が高い。
武装はキャノン、バルカン、榴弾、レーザーと豊富である。・・・・すごい戦車だ。
実はアドバンス版でも登場している。
マンモスタワー
本拠地(ファイナルミッション)の中ボス。仮面兵が操縦している。
紫虫を大量に降らしてきて、その後ランダムに紫レーザーを一発撃ってくる。
ある程度ダメージを与えると鼻を振り回すだけという攻撃方法になる。
ジュピタークイーン
大型兵器の戦力で遅れをとっているP.M軍が、モーデン軍の技術を参考に開発した巨大兵器。
見た目はまんまジュピターキングだが、戦闘能力はオリジナルを超えている。
『MSA』で初登場した兵器であり、『5』には未登場。
キャロラインが操るジュピタークイーン型ドローンのモデルである。
案の定モーデン軍のマークがあるが、
正規軍のスラグアーマーという前例があるため突っ込んではいけない。
METAL REAR(メタルリア)
ブラジルのジャングル(ミッション1)でのボス兵器でまんま巨大化したメタルスラッグ。
その巨体に似合わず、ウィリー走行までする戦車で火炎弾や強化バルカンで攻撃する。
歴代のミッション1のボスの中では結構強い。
『MSA』では緑色の塗装の「METAL REAR EX」も登場しており、
そちらは局地作戦に投入されることが多い関係でサバイバル機能が多数備わっている。
Shooting Ray(シューティングレイ)
ブラジルのプトレマイック・アーミー空軍基地(ミッション2)のボス兵器である巨大な爆撃機。
機体が鳥山明の作品に出てきそうなデザインをしている。
2門砲、プロペラ爆弾、タービンからの排気炎で攻撃してくる。
部位破壊できないうえにボスの攻撃がえげつないため、運とテクニックが要求される。
キャロラインが操るドローン戦闘機はこれがモデルとなっている。
ビル強襲用多却型兵器ウォールクローラー
アメリカ・ニューヨーク市内(ミッション3)のボス兵器。
4つの発射口から極太ミサイルを3発セットで真横に放ってくる、下の方のハッチから『2』『X』のミッション1に登場したモスクミサイルを数発撃ってくる、同じく下のハッチから怪奇音波を出して、床を崩してくる(これによって死ぬことは無い)といった攻撃をしてくる。また、コクピットからエリートリーダー(エリート兵の指揮官)の合図で下のフロアから2人のバズーカ兵が登場する。
『5』のボスの中では案外楽に勝てる。
オーストラリア(ミッション4)のボス兵器でプトレマイック・アーミーが開発した潜砂艦。
潜水艦と同じ船体でロケット連装発射機やキャタピラなどが取り付けられている潜砂艦である。
2種類のミサイル攻撃やプラズマ弾、垂直落下弾といった艦全体からの無差別掃射が強力で、
多くのプレイヤーを絶望のどん底に叩き落したが、
自分にも攻撃がどう考えても当たっているという若干間抜けな艦でもある。
『3』のボスの1つであるソル・デ・ロカと同等、もしくはそれ以上となる猛者とされている。
潜水艦がベースなため、当然海も潜れるのだが披露する機会がなかったという。
目的
- メタルスラッグのデータの強奪
- 遺跡発掘
1に関しては機密データを使って、プトレマイックスラッグの開発・量産やブラックハウンド、METAL REARの開発をしている。しかし、使用する兵器の大半はモーデン軍の兵器と同じである事からモーデン軍の兵器まで盗んだのではないだろうか?
2に関してはゲーム内では明らかにされていなかったが、没画集やメタルスラッグディフェンスによると超巨大兵器ストーンタートルを発掘していたのである。