概要
見晴らしのよい平原の多いアフリカでは、既存の長射程火器以上の射程を持つものが求められており、既存の製品の改良型だけでなく新規製品を含む様々なものが開発され、NTWはその中の一つとなっている。
機関砲用の20mmx82弾や20mmx110弾、14.5mmx114弾を使用する。
射程は20mmx82弾が1,500m、14.5mmx114弾が2,300mとなっている。
一方で命中精度はそれほど高くはなく、長距離狙撃銃としては適さないが、そもそも機関砲弾を使用する時点で対人用ではなく、高くはないとはいえ車両等を撃つには十分な性能を持っている。
使用する弾薬は元々は銃で扱う弾ではない為にすさまじい衝撃を緩衝する必要があり、機関部が反動で後退する機構となっており、スプリングだけでなく二重の油圧サスペンションにより反動を軽減する。
3発装填可能なボックスマガジンを使用する事が出来るが20mmx110弾を使用可能なモデルはボックスマガジンを使わず、薬室の1発のみとなっている。
珍しい機構としては、薬莢底部のリム差し込むことで工具代わりにバレルナットを回す事を可能としており、専用工具を持つことなく現地での組み立て・分解を可能とし、大型の銃でありながらも二人での運搬を容易にしている。
機関砲と同じ弾を使うので徹甲弾だけでなく焼夷榴弾や焼夷徹甲弾といった弾薬が使用可能であり、対人だけでなくソフトスキンの車両にも有効打を与える事が可能となっている。
後に開発された同社のNeopup P.A.W-20 20mmグレネードランチャーの20mmx42弾の発射も可能。
NTW-20 | NTW-20/14.5 | NTW-20x110 | |
全長 | 1,795mm | 2,015mm | 1,795mm |
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重量 | 26kg | 26kg | 26kg |
装弾数 | 3+1 | 3+1 | 1 |
登場作品
ジャコモ=ダンテが使用。長距離狙撃銃としてだけでなく対義体用としても使用。
MNUの傭兵の一人が使用し、ヴィカスの着ているパワードスーツにダメージを与えることに成功したが、パワードスーツの小型ミサイルで射手が頭部を吹き飛ばされて死亡し、以降使用されることはない。ちなみに今作が初めてNTW-20が登場した映画であり、2021年4月現時点でも他の映画作品には一切登場していない。
シーズン2にZRG 20mmという名称で登場。
元はとても個人携行できる様な銃ではないが、今作では軽々と持ち歩く。
また、実物とは弾倉とボルトハンドルの位置が逆になっている。
槌永ヒヨリが使用。分解していない状態でガンケースに入れたまま背負って運んでいる。