概要
バイセクシャル(英:Bisexual)とは、端的に異性も同性も愛せる人の事。両性愛者。バイセクシュアルとも。二項対立的な男性/女性の概念に囚われトランスジェンダーの人が除外されがちであるが、出生時の性に関わらずその人の現在の性自認(ジェンダー)を考慮し、複数のジェンダーの人に恋愛感情覚える人のことをバイセクシャルと呼ぶ。なお、ジェンダーは男性女性に限らず複数存在するため、例えばバイセクシャルの男性が他の男性(同性)とXジェンダー(異性)の人に対して恋愛感情を持つ可能性があるが、異性でも女性には持たない、などという場合もある。似たような位置付けに全性愛者(パンセクシュアル)の人々もおり、性自認を持たない(Xジェンダー、アセクシャルなど)も含め全てのジェンダーに惹かれうる可能性を持つ人のことを指すとされる。
解説
その定義は広く、線引きも曖昧である。
同性愛の性的指向を持ちつつもゲイやレズビアンとしてのアイデンティティーを確立できていないケースや、本来は異性愛者だが男子校・女子校などの「異性が極端に少ない状況下」で同性に性的指向を向けるケース(機会的同性愛)と混同されることもある。
しかし、大人になって自らが両性愛者である事を受け入れた上で、異性もしくは同性との愛に生きる真性の紳士淑女達も確かに存在している。
異性と同性どちらへの指向にウェイトが置かれるかは人により大きく差があり、例えば「同性とは恋愛はしても性行為はしない」とか「特定の条件でしか異性と付き合えない」など様々。
また、生きているうちに自覚が性的指向が変化する場合も多く、特に10代の未成人は性的アイデンティティが未成熟ということもあり、「学生の頃は同性が好きだったのに成人してからは異性が好きになった」等のパターンも珍しくない。
また、日本では古来より衆道と呼ばれる男色文化が存在し、平安時代には僧侶の間で、中世(平安時代から戦国時代末期)以降には武士の間で流行したとされ、時代によってはむしろ同性の愛人を持つ事が一種のステータスのようになっていたフシもある。
史実としては定かではないが、戦国武将の多くはバイセクシャル(もしくは対外的にそのようなポーズを取っている人)であったのかもしれない。
創作
稲中卓球部の田中曰く「両刀って一番タチ悪ぃよなー」
数は少ないが、明確にバイセクシャルという設定を持つキャラクターも存在する。
男性とも女性ともイチャイチャするようなキャラクターは、レズビアン・ゲイなのかヘテロなのか、ファンの間で解釈が衝突することもあり、折衷案としてバイセクシャル説が唱えられることもある。当然ながらカップリング相手次第でNL(HL)にも百合にもBLにもなりうる。