概要
※勘違いされがちだが、ガンダムシリーズの版権を持つのはバンダイではなく株式会社サンライズと創通である点に注意。
ヒュッケバインのデザインは機動戦士ガンダムシリーズの主役機ガンダムの特徴を多く含んでおり、第4次参戦時はカラーカスタムでトリコロールカラー(白を基調に胸が青、細部が赤)を選択できた。メカニックデザインもカトキハジメ本人によるものである。
「スーパーロボット大戦」というガンダムを含む多数のロボットアニメが参戦するゲームのオリジナルロボットという立ち位置でキャラクターが作成されたため、当時より確信犯的なデザインであり、パロディ的な意味であえて既存の作品に似せていると思わせる所もあったのだが、元がお祭りゲームの主人公機ゆえガンダムの版権元からは大目に見られているという空気がファンサイドでは形成されていたため、当時は特に問題にはならなかった。
その後、αシリーズで後継機種が登場、版権作品の登場しないOGシリーズでも参戦し、独自の人気を確立していく。
しかし、2006年のスーパーロボット大戦OGアニメ化発表の際に、某掲示板に「ガンダムに似ているからアニメにヒュッケバインは登場しない」という内容が書き込まれ、実際にテレビアニメ版「ディバイン・ウォーズ」に原作のロボットのうちヒュッケバインだけは胴体や腕、脚部は映っても顔は映さないという処置が施されている。さらにゲームの次回作でも仲間にできないなどの冷遇が見られるようになる。
ヒュッケバインはゲーム中の設定で、開発経緯から「バニシング・トルーパー」と揶揄され不吉な機体とされていたのだが、現実でも版権という厄介な問題を抱えることになり、2006年に公式広告やPVから一気に差し替えられるように消されたため「リアルバニシング・トルーパー」とも皮肉られた。
また、スーパーロボット大戦OGs発売前に公式ブログで、大きな声では言えないもののファンを安心させるための措置として、文中に「ひゆつけハ出ます」と読み取れる縦読みを混ぜるなど、この問題に関する伝説は多い。
その後、アニメ版の続編「ジ・インスペクター」では量産型ヒュッケバインMk-Ⅱの代わりに「量産型ビルトシュバイン」させている。また既存の機体もヒュッケバインにSRX風のマスクをつけて偽装した「エクスバイン」、Mk-Ⅲをガーリオンのパーツで偽装した「ガーバインMk-Ⅲトロンベ」と言った新規機体を登場させることで誤魔化すなどしており、設定上の凶鳥の系譜は脈々と受け継がれている。
第2次スーパーロボット大戦OGではヒュッケバイン系列機が全機オーバーホール中であった所を襲撃され、破壊された事によって、ゲーム本編においてもその存在は抹消される事になった。
しかし、同作品では失われたヒュッケバインの魂を継ぐ後継機が作られるという展開がなされ、エクスバイン・アッシュ、そしてエグゼクスバインという形で凶鳥の系譜が継がれることになった(なお、この時にリョウト・ヒカワとリオ・メイロンのファンは地獄を見る事になった)。
続くスーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズでは前述のエクスバインが二体登場。
それぞれにAMボクサー・AMガンナーが用意されているほか、APT-LINKシステムによって念動力者でなくてもGソード・ダイバーが扱えるようになっているが、ノーマル状態のエクスバインには換装出来ない。
なお、DS版LOEで顔デザインが変更されたデュラクシールや、「ツインアイ・V字アンテナという記号性」を持たない量産型Mk-Ⅱといった関連機・派生機については特に問題なく存在が継続されている。
なお、スーパーロボット大戦Vではニコラ・ヴィルヘルム研究所の開発したパーソナルトルーパーという設定でグルンガストと共に再登場。初回購入特典で機体の早期使用が可能となるプロダクトコードが封入されるなどして大きな話題となった。上述の問題に関してどのような交渉・契約があったのかは不明のままである。そのため「OGでは認められないが、ガンダムが参戦する版権スパロボでは特別に許可が下りた」という見方もあったが、スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATXの第二章第47話にて、008LがOGにおいても登場を果たした。
そして2020年3月にはスーパーロボット大戦X-ΩにヒュッケバインMk-Ⅲが登場し、様々な媒体でヒュッケバインの登場が解禁されつつあることから、この問題は解決に向かっていると見られている(それと同時に彼女の存在意義も消滅していく事になる)。
関連タグ
デュラクシール:こちらもスパロボ出身でガンダムに類似していたことでデザインが変更されている。