動物虐待
どうぶつぎゃくたい
※メイン画像は「亀甲縛り」です。
概要
「動物虐待」とは、動物に対し暴行などを加える、残酷に殺すなどの酷い扱いをすること、あるいはペットなどの飼育している動物の管理を怠り劣悪な環境に置くことである。pixivでは、ガチな「虐待」というよりネタやギャグとして使われる事が多い。
刑事的には「動物愛護法」(正式には「動物の愛護及び管理に関する法律」)により罪となるが、民事的にはあくまで「器物損壊」という扱いである。
日本における歴史
生きものにむごい扱いをしたり、むやみに殺したりするのは罪深いことという考えは仏教思想などの影響で古くから存在したが、昔の日本人は、動物虐待に当たる行為は不当なものという意識は非常に低かった(そもそも日本では生類憐れみの令以前は人命すら尊重されておらず、捨て子や子殺し、辻斬り、姥捨てなどの行為も横行していた有様なので...)。
近代になっても、街角で子供たちが犬をいじめたり、馬車や馬車鉄道を引く馬を酷く鞭打ったりする冷酷な振る舞いが戦前の日本を訪れた外国人に記録されている。忠犬ハチ公が有名になったきっかけも、子供にいたずらされたり通行人に殴られたりしていたありさまに心を痛めた日本犬保存会関係者による、新聞紙上のキャンペーンであった。
今日の日本では公道で動物をいじめるような振る舞いは見られなくなったが、不心得な飼い主による虐待をはじめ、悪徳ブリーダーによる残酷な繁殖、生産効率のみを重視した家畜の劣悪な飼育環境などがしばしば問題視される。日本の動物愛護法も犬猫などの「愛護動物」のみを対象としており、諸外国からは「動物福祉」の考えが存在していないのではないかと指摘されている。