概要
聖戦士ダンバインに続く富野由悠季監督手がけるロボットSF作品。当時20代の若手スタッフが製作の多くを手がけていたことでも有名で、北爪宏幸や大森英敏といった後の大御所が中心となっていた。これは富野監督が企画の決まった後継番組「機動戦士Zガンダム」の製作に追われるようになり、エルガイムの方にあまり注力出来なかったためでもある。中でもキャラクターデザインとメカニックデザイン双方に抜擢された永野護は本作のために世界観の構築や詳細な設定を密に組み立てた。その膨大な設定資料は後のファイブスター物語に活かされている。
ストーリー
二重太陽サンズを中心に五つの惑星を擁するペンタゴナワールドは、絶対権力者オルドナ・ポセイダルの統治下にあった。そんなある日、惑星コアムの片田舎から主人公ダバ・マイロードと親友ミラウー・キャオはダバの父の形見であるヘビーメタル・エルガイムを携え青雲の志を胸に都会へと旅立つ。それは行方不明のダバの腹違いの妹クワサン・オリビーを探すための旅立ちでもあった。突如現れそしてあっさり行き倒れた男から100万ギーンの手形をアマンダラ・カマンダラに届けるよう託されたダバは、元盗賊のファンネリア・アムや元正規軍人のガウ・ハ・レッシイを仲間に加え、盗賊や正規軍をエルガイムで退けるうちに、今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だと知る。力による統治に反発するダバ達は、やがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく。
キャラクター
グランド・オルドナス・ポセイダル
メカニック
TVアニメ
オープニングテーマ
『エルガイム-Time for L-GAIM-』
作詞:売野雅勇/作曲:筒美京平/編曲:松下誠/歌:MIO
『風のノー・リプライ』 作詞:売野雅勇/作曲:筒美京平/編曲:戸塚修/歌:鮎川麻弥
エンディングテーマ
『スターライト・シャワー』
作詞:井荻麟/作曲:筒美京平/編曲:松下誠/歌:MIO
関連イラスト
余談
本作も富野巨匠がメガフォンを執っていたが、珍しく富野色が薄らいでおり、巨匠は「あれは永野のものだ」の旨のコメントを残していた。
一方で次作は残念ながら、諸事情で永野は早期に降板してしまう。