概要
電波系な歌のこと。
電波ソングは主に以下のカテゴリーに分けられる。
- まじめに歌っているように見せかけて歌詞が珍妙すぎるもの
- 一見普通のアニソンや童謡だが、使われる場所や作曲者が一般的ではないもの
- 空耳ソング(逆再生を含む)
- 萌えを前面に押し出した「萌えソング」
- オウム真理教や北朝鮮など特殊な集団の曲
上記の複数のカテゴリーに属する歌もある。
以前は「萌えソング」の一つのジャンルとして「電波ソング」と言われることが多かった。
いずれも「耳に残る独特のフレーズ、またその繰り返し」「専門用語や特徴的な語彙、セリフなどが入り乱れる歌詞」などの特徴がある。
まじめに歌っているように見せかけて、歌詞が珍妙
一見(一聴)すると普通の曲だが、実は歌詞が独特で、一般的なポップ音楽にはなかなか出てこないような専門的な用語や珍妙なモチーフが取り入れられているもの。
「狙って」不思議な歌詞をつけているというよりは、「結果として」本来想定しているリスナー層以外には不思議に感じられる歌詞となっている、というパターンが多い。
企業の社歌やキャンペーンのテーマソングなどに多い。行政もやらかすことがある。
CM用などとして作られたタイアップや、コミックソングの類はこれに含まない。
また、ナンセンスな歌詞のポピュラーソングが時として大ヒットすることもある(おどるポンポコリン、さよなら人類、アジアの純真、等)が、これらも電波ソングの範疇には入れられないこともある。
空耳、逆再生
Flash黄金期に知られるようになった楽曲が多い。
外国語や造語、歌声の過剰なエフェクトなどで、元の歌詞とは違うような意味に聞こえる楽曲のこと。
(こじつけなどもあって)歌詞の意味が完全に変わってしまう事が多く、曲調と歌詞のちぐはぐ具合を楽しむジャンルと言える。
かの有名な『恋のマイアヒ』も酒乱になる曲ではなく元々は初夏の恋の終わりと始まりを歌った曲である。
萌えソング
萌えボイス(アニメ声)によるボーカル、「ハイハイ」など掛け声・合いの手の多用、「きゅんきゅん」「どきどき」など擬態語・擬音語の多用、セリフ、萌え要素・属性がモチーフとなっているなどの特徴を持つ楽曲。
「電波ソング」と言った時、この手の楽曲のみを指すこともある。萌えを前面に押し出したアニメ、ゲーム(特にエロゲ)の主題歌に起用されることが多く、『萌えソング』という分類で呼ばれることもある。
女性ボーカルによる、非常にキーが高くテンポが速い楽曲が多く、曲調はロックを含めたスピードユーロなどの体をとることが多い。
またほぼ必ず『合いの手』や特徴的なフレーズが入る為、このタイプの曲で洗脳されてしまった場合言い訳をしても『こんな曲で洗脳されるわけ無いだr……メメメメウメウー(一例)』とついつい出る合いの手でバレる危険性がある。
- 作曲者代表例
- 桃井はるこ(※歌唱がメイン。一般に「萌え」という言葉が広がるより前からメディアで積極的に用いていた)
- MOSAIC.WAV
- 畑亜貴(※作詞がメイン。畑本人の作曲は萌えソンとはまた別のジャンルであることが多い)
- IOSYS
その他
上記に当てはまらないタイプにもさまざまなものがある。歌詞そのものが普通ではなく、ただそれだけで聴いている人を別世界へ連れ去ってしまうようなもの(例:半熟英雄対3Dの『44ロック』)など。歌そのものも強烈だが、歌われているシチュエーションが合わさることで電波ソングとしての破壊力を大きく高めるタイプも少なくない。
似て非なるもの
コミックソング…もちろんコミックソングかつ電波ソング、という歌もありうる。
電波歌…ラジオ番組伊集院光深夜の馬鹿力内の電波歌紅白のコーナーおよび同番組の類似の替え歌コーナーで発表された、珍妙な歌詞の替え歌群。またはそれらを意識したり連想させたりする替え歌のこと。