人物
表稼業は表装具に絵を描くのを生業とする経師屋(きょうじや)。かつては伊賀の忍者であった。
「いつ死ぬかわからないのだから、生きている内に美味いものを食わなくては損」を信条とする食い道楽で、裏稼業で得た金はほとんどが食事と、新作料理の食材購入等に使っている。また食事中に邪魔されるのが大嫌い。
この料理に関する部分は、演者の松岡の特技・趣味がキャラクター設定に反映されている。
作中では、必殺シリーズ独特のお遊びとして、この時代に無い「ハンバーガー(饅頭を使用)」「ボンゴレスパゲティ(素麺を使用)」「カレーライス」等の新作料理を作っているが、大抵「得体の知れないゲテモノ」扱いされ、軒並み登場人物(特に匳)には不評。挙句にはポテトチップスやタピオカまで作ってしまっていた。
髪型はメイン画像のようなものだったが、2018年度版からは丸刈りになった(カツラをかぶりやすいから?…はて、わかりかねます)。
また、2015年版以降は賭場に足繁く通う場面も見受けられ、自らの懐事情をさらに圧迫する事になる。ちなみに博才が無いというわけではないが、2020年版では丁半でツキがまわって絶好調だった時に賭場が奉行所の手入れに入られてしまい、それまでの勝ち分がパーになってしまうなど微妙なところで運に恵まれない一面がある。
小五郎や匳とは口では言い合いつつも確かな信頼関係を築いている。しかし、2014で新たに仲間入りしたリュウに対しては、仕事人であるにも関わらず義理人情や正義感に絆されやすい彼の性格をよく思っておらず、必要以上に厳しく接しており、2016ではある事が原因で確執が進行してしまう。
2018での出来事で一応、確執は解消したものの、その後もリュウに対しては何かと手厳しい言動が目立ち、半人前扱いして反発される事がしばしばだが、一方ではかつて似たような性格が仇になって命を落とす事になった仲間と重なるものを感じているのか、仕事の際に難敵に立ち向かうリュウを影から見守り、場合によっては助力や加勢しようとしたり、2018では敵に洗脳されたリュウを命がけで救おうとするなど、涼次なりに案じている節も見せている。
また、涼次自身も時に義理人情を裏稼業に持ち込んでしまう事があり、小五郎から指摘されている。
上述にもあるとおり、表稼業と裏稼業の稼ぎは食い道楽と博打に浪費してしまう為、時には小五郎やお菊に金の無心をするだらしない一面もある。
殺し技
絵筆に仕込んだ長い錐で、相手の背中から刺して心臓に穴を開ける。
特徴としては左手を使う事。これは演じた松岡が左利きだからと思われる。
『仕事人2007』では絵師らしく筆に塗った特殊な劇薬(敵の額に塗りつけたり、口に含ませるなどすると、瞬く間に顔を内側から焼いてしまうというなかなかに悍ましい代物)を使う殺し技だったが、『仕事人2009』の第0話である新春スペシャルで劇薬の入手が困難になった事に加え、忍者だった頃の相棒・玉櫛が被害者になった事から玉櫛の得物である長い錐に変更した。また、錐の制作者は源太であり、後にそれは彼の遺品となってしまった。
BGMは『闇夜に仕掛ける』(新必殺仕事人)
関連タグ
必殺仕事人 渡辺小五郎 からくり屋の源太 仕立て屋の匳 リュウ
遠山金四郎 - 救いようがある世界の遊び人だが、その正体は北町奉行所のお奉行。ちなみに2017年以降の演者は松岡である。
家政夫のミタゾノ - 主演の松岡演じる美田園薫が経師屋よろしく箸で「殺し技」(実際は気絶させるだけ)を使うことがある。