イルマ「前よりも……おぞましい姿」
概要
第25話「悪魔の審判」に登場。ゲーム『巨影都市』にもティガと共に登場する。
ウルトラマンティガを敵視するキリエル人の預言者と巫女が、再びティガに挑戦すべく数十体のキリエル人と共に合体・変身した第二のキリエロイド。
メトロポリス上空に現れた「地獄の門」を開けて、無数のキリエル人を地球に呼び込もうとした。
泣き顔のような表情の先代とは逆に、顔が不気味な笑顔に変化しているのが特徴。他の差異として、額にあった発光体が顔の真ん中に移動し、左胸の発光体が鼓動する心臓のように上下交互に点滅している。
「天使」「人類の救い主」を自称するキリエロイド(キリエル人)ではあるが、仏像のように安らかな顔のウルトラマンティガとは対照的に、その姿はどこまでも禍々しい悪魔そのものだった。
初代キリエロイドの数倍のパワーを誇るが、特筆すべき点はティガ同様のタイプチェンジが可能になっていることで、初代とよく似た通常形態から、腕にカッターが生え全身が硬質化した「パワータイプ対応型」、さらに翼が生えた「スカイタイプ対応型」の三つの姿に変身する。
通常形態 | パワータイプ対応 | スカイタイプ対応 |
---|---|---|
タイプチェンジを駆使してティガを圧倒し、門を完全に開こうと試みるキリエロイドⅡだったが、GUTS、イルマ隊長の息子・トモキ、そしてイルマの呼びかけにより我に返った人々がティガに光を与えようとする。
人々の声援がもたらす祈りの力を受けてティガは復活。キリエロイドⅡに再び格闘戦を挑み、ウルトラパワーで地獄の門へと叩き込んだ。
そしてゼペリオン光線が撃ち込まれ、門はキリエロイドⅡもろとも完全に崩壊。人々はキリエル人の呪縛から逃れ、ティガへの信頼を取り戻すのだった。
……だが、それでもキリエル人を信奉する者は未だ完全に途絶えてはいない様子である。
ウルトラゾーン
ジャミラとともに『ジェネレーションギャップス』という漫才コンビを組んでいる(ただし、ソフビを使っての出演となる)。
性格は勉強熱心で真面目なボケ役であり、本人としては自分自身は『ウルトラ怪獣』という認識だが、相方からは自分を倒しにきた側に見えるとのこと。名乗る際にはⅡの部分をトゥー!と強調する癖がある。
初代は先代、ティガは『ティガさん』と呼んでおり、ティガに対してそこまで敵対心は燃やしていない。
ウルバト
スマートフォン用ゲームアプリウルトラ怪獣バトルブリーダーズにプレイアブルキャラクターとして参戦。
2019年6月時点参戦希望ランキングにて、TOP1を獲得したものも、運営の試行錯誤で迷っていたため2020年7月頃に満を持して参戦した。
以前のゲームソフト「巨影都市」で参戦したものの、グラフィックの流用ではなく新規グラフィックである。
プレイアブル初のスキルボタンがあり、バトル中6回のマルチタイプ(技)、パワータイプ(力)、スカイタイプ(速)の姿に変わる事ができるトリッキーなアタッカーで、マルチタイプは攻撃発動時命中率大UP&攻撃発動の後敵に小ダメージ、パワータイプは攻撃発動中攻撃中UP&相手からの技を食らう間防御大UP、スカイタイプは行動完了時次のターンの間移動力+1UP&攻撃の命中成功時中確率「鈍化」とそれぞれ効果が異なる。
本編では細かい必殺技はわからなかったが、必殺名は「キリエルの審判」に採用されている。
巨影都市
都市部に出現し、主人公達の乗る列車を襲っていた所にウルトラマンティガが現れて、交戦する。
マルチタイプと互角の戦いを繰り広げ、ティガがスカイタイプにチェンジすると自らもスカイタイプ対応型にチェンジしてティガと大空中戦を演じる。作中では双方共にパワータイプは披露せず。
ぼくらとあそぼう! ウルトラマンTV
夜の市街地に出現し、ティガに挑戦してきた。
原典とは異なり「キリエロイド」名義であり、分身能力や手からの火炎放射などの能力を獲得している。それにこの姿でキリキリ言うだけでなく、やたらとよく喋る。
10体以上に分身するが、ゼペリオン光線で全ての分身をかき消されて敗北した。
余談
人々の声援を受けてティガが立ち上がるシーンには、ミケランジェロの絵画『アダムの創造』をモチーフにしたレリーフが登場する。これは「神が人間に魂を吹き込んだように、今度は人々が神(=ウルトラマン)に魂を吹き込む」という演出的な意図があったものと思われる。
着ぐるみはキリエロイドの改造。頭部とパワータイプ対応の胴体は新規造形で、通常形態はキリエロイドの胴体に新規造形の頭部、パワータイプ対応は新規造形の頭部と新規造形の胴体、スカイタイプはパワータイプ対応に翼を付けたもので表現している。また、頭部はバルタン星人っぽくし、胴体にはキリエロイドで実現できなかった心臓のように胸の電飾が発光するギミックを入れている。
翼が目立ち見た目の違いがわかりやすいからか、発売されたソフビ人形は全てスカイタイプ対応型で造形されている。
第25話のラストの描写から、再登場の機会を想定して左右対称のキリエロイドIIIと、ウルトラマンのようなキリエロイドIVがデザインされていた。ちなみに4体のキリエロイドはそれぞれ喜怒哀楽を表している。