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やはり材料は新鮮なのに限る

プロフィール

身長182cm
体重74kg
誕生日10月19日
好きなもの先行投資、甘いもの、分をわきまえた友人、成功する自分
嫌いなもの時代遅れの考え、いきすぎた天才
決戦の日とある極東の大儀式
魔術系統中東の呪術ま混じりの魔術。また下僕を使った儀式魔術を得意とする
魔術回路・質D+
魔術回路・量D(ただし外付け回路によりBランクまで向上可能)
魔術回路・編成正常
CV福島潤

概要

2014年版TVアニメ「Fate/stay nightUnlimited Blade Works]」の登場人物。

キャスターを召喚した最初のマスター。

金髪褐色肌の整った顔立ちの青年。魔術協会の新参者でどこぞの誰かさんのように箔をつける為に財力に物を言わせ聖杯戦争に参加した(ただしその実力は天と地ほどの差がある/後述)。

「なに、ゲーム版では中肉中背の中年とか書かれていた? うん、それはきっと幻なんだ。気にしてはいけない。キミ、啓蒙をもっと高めたまえよ……脳内に瞳を作りたまえよ……そう……一緒にヤーナムで交信しなさいよ……」by奈須きのこ

人物像

柔らかな物腰と気さくさを装うが、性根は小物かつ冷酷。

性格は一般人の命などまるで介さない典型的な魔術師

金で買った爵位を持ち、協会内での地位は一般魔術師よりは上だが、生粋の名門には劣る。

第5次聖杯戦争での略歴

元々は竜殺しのセイバーを召喚しようと企んでいたが、召喚に必要な聖遺物を手にいれる事に失敗。その代わりに、(クラスには不満があるが)竜召喚能力を期待できるメディアを呼び出すも、彼女に竜の制御法がない為に、使用出来ないことを知って失望する。

更に、自身が数十人の子供を生贄に作り出した魔術道具を彼女は一瞬で作り出したため、その腕前に自尊心を傷つけられ、手厳しく八つ当たりをおこなった。

令呪宝具破戒すべき全ての符」をアトラムへ使用しないように命令し、別のサーヴァントとの契約を目論見、言峰綺礼を介して同じ魔術協会から参戦したバゼットにキャスターの始末を依頼する(この時点で恐らく既にランサーは言峰と契約状態だと思われる)。

しかし、その浅知恵は既にキャスターに先読みされており、「破戒すべき全ての符」を自分自身に使用されたことで主従契約が破棄される。さらに工房を破壊され、これに激怒したアトラムは残りの令呪二画で自害命令を下すも、主従契約が破棄されているためにただ無駄遣いしただけに終わり、マスター資格そのものも喪失する。

最期は自分が先にキャスターを裏切ったにも関わらず、彼女を「裏切りの魔女」と罵り、最期まで身勝手さを翻す事はなく、彼女の手によって殺害された。

結果として召喚したサーヴァントとのトラブルと自らの裏切りが原因となり、開戦前に脱落するという、アトラム自身が「遊び半分で参加していた」と見下すケイネス以上に最悪の末路を迎えた。

能力

魔術師としてのレベルはケイネス・エルメロイ・アーチボルト100+α(特殊礼装分)コルネリウス・アルバ100遠坂凛20〜30衛宮士郎10〜20としたとき、彼は20くらい。ケイネスやアルバと比べると圧倒的に弱いとされる。

スヴィン・グラシュエートの見立てでも、個人の魔術師としての純粋な力量は大したことはない、エルメロイ教室のOBならば誰もがもっと術式を洗練させているという。

しかしアトラムの恐ろしさは魔術のみに依存しない戦闘スキルであり、スヴィンからの『誰かと戦うための魔術としては十分以上の完成品だが、それでは魔術師ではなく魔術使い』という挑発に激昂したふりをしつつ罠に嵌めるなど、戦う者としては一流である。熾烈な戦いに慣れた彼からすれば、黴臭い権力闘争に明け暮れていた魔術師など物の数ではない。

アトラムの魔術は『原始電池』と呼ばれるもので、ホイヤットラプヤ遺跡で発掘された世界最古のものの系譜にあたる。それが魔術の手で連綿と伝わり、科学とは全く異なる道のりを経てきたもの。かつてこの魔術を伝えてきた一族のひとつが没落する寸前に金で歴史ごと買い上げ、もともと鉱石や代償の魔術を研鑽していたことも相まって電力へ自らの魔力を乗せることにも成功した。

ガリアスタの一族はこれをもとに、古代の多くの地域で神威や神鳴と崇められてきた『力』を制御することで繁栄を享受してきた。戦闘時には「猛れ(ガッシュアウト)」という一言とともに電撃が巨大な手となり雷速で襲い掛かる。

その他、この原始電池を応用し、一族に連なる数十人の魔術師で儀式を行うことで天候制御の魔術を行える。これにより土地そのものを傷つけ、敵対する魔術師の霊地に潜む防御機構を無効化することが可能。さらに部下たちの扱う1小節で雷を発生させる魔術の威力を引き上げる。

なお、アトラム本人はこれをメディアの逸話に残る「鏖殺の術式」に例えるほどに自信満々だが、神代の魔術は1小節で現代の爆撃機にすら匹敵するため、現代の魔術師がどれほどの研鑽を重ね、儀式を連ねたところでその足下に辿り着けるかどうかというのが実情である。

外部出演

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿

2~3巻『case.双貌塔イゼルマ』で初登場。聖杯戦争への参加の為、金にモノを言わせ魔術協会からの参加枠を勝ち取ったり、聖遺物を手にいれるためにイゼルマに対して攻撃を仕掛けるなど、聖杯戦争直前の様子が描かれている。

事件の解決後は、エルメロイⅡ世が気に入ったのか、週に一度くらいの頻度で彼の元に訪れている。

作中で第五次聖杯戦争が始まってしまうため途中で命を落とすのだが、まさかの活躍を果たす。

ちびちゅき!

某きのこ校長が作り出した平和な世界の住人として平和な日常を送っている……のだがBBに誑かされて彼女に大金を貢ぐ羽目になったり、カフェでレジを担当していたキャス狐から10割増し料金を請求されたりと、散々な目に遭っている。

Fate/EXTELLA

今作自体には登場しないが、奈須きのこ氏の公式ブログ「竹箒日記」に掲載されている、『EXTELLA』時空の前日譚であり設定資料集である「EXTELLA/zero」にて、なんとキャス狐のマスターとして登場している。前述の『ちびちゅき!』の件はまさか伏線だったり……?

プリズマ☆イリヤ

劇場アニメ『雪下の誓い』にて、原作漫画では一コマのみしか描かれず詳細不明だったキャスターカードの使用者として登場。

かつて第四次聖杯戦争に参戦しキャスターのカードを夢幻召喚するも、その瞬間に魔術師としての次元の違いを体感してしまった事で自信を完膚なきまでに粉砕され、そこから立ち直る間もなく「闇」に飲み込まれて死亡。その後エインズワースによって人形に置換され、第五次聖杯戦争にて彼らの手駒として衛宮士郎と戦った。

元々人形に置換された人間は大なり小なり精神の欠落が見られるが、彼の場合はそれに加えて生前のトラウマから深刻な記憶障害を患っており、「自分こそが本物の魔女であり、カードをインストールしている時だけ本来の姿を取り戻している」と誤認している。UBWにおける彼の末路を考えると非常に皮肉な境遇と言える。

Fate/GrandOrder

本人は登場しないが、概念礼装「原始呪術」にその姿が描かれている。効果は「自身の弱体耐性を25%アップする」(限界突破で30%に強化)というもの。

余談だが、シナリオ本編に登場するイアソンとはキャラクター造形に似通った部分が多く、共にキャスターの関係者ということもあってファンの間で比較されることがある。