スヴィン・グラシュエート
すゔぃんぐらしゅえーと
英語表記 | Svin Glascheit |
---|---|
身長 | 175cm |
体重 | 67kg |
誕生日 | 9月13日 |
好きなもの | 美しい香り。必ずしも彼のいう「におい」とは嗅覚に限定されない。それはある種の因果を含む概念だ |
嫌いなもの | ドス汚い臭い。これに準じて(もしくは反比例して)、ぺかぺかしたにおい |
決戦の日 | ただ駆け抜ける平原 |
魔術系統 | 獣性魔術。彼のすべては獣にかわりゆく |
魔術回路 | 質:B+ / 量:A+/ 編成:変質。彼の魔術回路は血管や神経と半ば融合している。グラシュエートの辿りついた成功作 |
魔術属性 | 火(やや変質) |
CV | 山下誠一郎 |
舞台版演者 | 伊崎龍次郎 |
金髪の巻き毛をした美少年。時計塔全体でも同学年ならば上位に食い込む天才で、フラット・エスカルドスと並び「双璧」と称されるエルメロイ教室の古参(彼の方が先輩)。
フラットには「ル・シアン(犬)」というあだ名をつけられている。フラットとは仲が悪く(というよりはスヴィンが一方的に嫌ってる)、度々漫才のようなやり取りを繰り広げる。一方二人のコンビネーションは抜群で、フィジカル面は貧弱だが相手の魔術を妨害・無力化することに長けたフラットと、身体能力・近接戦闘に優れたスヴィンは非常に相性が良い。ちなみにフラットがエルメロイ教室にやって来た際は威嚇して排除しようと考えていた。
自分の才能を大きく伸ばしてくれたエルメロイⅡ世を崇拝レベルに尊敬しており、全幅の信頼を置いている。
平時は礼儀正しく生真面目なのだが、グレイに対しては「グレイたん」と呼び変態的な好意を抱いている。これは彼自身の能力の弊害でもあり、グレイの匂いを感じると平静を失いストーカーのように付きまとってしまうという一面がある。このため、エルメロイⅡ世からグレイの一定距離以内に近づくことを禁じられている。なおグレイ側は「自分は彼に嫌われており、敵意を持って威嚇されている」と真逆の勘違いをしている。
魔力によって獣の力を手に入れる「獣性魔術」の使い手。属性は「火」だが、やや変質。魔術特性は「回帰」。
何らかの形で獣の能力を借り受ける魔術は世界中に存在するものの、グラシュエート家のそれはいっそ偏執的とさえ言えるもの。獣の優れた形質を引用するのではなく、自らをまるごと獣へと変容させてしまう魔術であり、神経・筋肉・骨格・果ては大脳すらつくりかえてしまうその魔術は、ほぼ絶滅したはずの人狼にすら匹敵する。
人間離れした嗅覚に加え、オーラ状の魔力を纏って人狼のような姿になることで身体能力が爆発的に向上する。魔力で半ば物質化した分身で一斉攻撃を仕掛けることができるほか、半ば物理的な威力さえ持つ呪いと魔力の籠った咆哮はそれ自体がある種の魔術であり、並みの魔術師であれば一喝で昏倒させ、サーヴァントが相手でも一瞬はひるませる。また、『因果の綻び』のような本来嗅覚で感じ取るようなものではないものも、グラシュエート家の魔術の結晶である彼は嗅ぎつけることができる。
戦闘時における速度も非常に速く、霊墓アルビオンに繋がるポータルにおけるライネスの月霊髄液の鎧のサポートを受けた戦闘に至ってはアッドとの二人がかりにより通常の魔術師を遥かに上回り、アサルトライフルの弾丸にも匹敵するとされるほどの身体強化を行えるグレイより倍近い速度で行動するサーヴァントのへファイスティオンを、僅かながらさらに上回る速度を発揮した。
作中時点で第三階位・典位(プライド)に至っているが、これは彼個人の能力が認められただけではなく、グラシュエート家の家系と、その研究の結晶であるスヴィンの身体が加味されたもの。
その上で十代で典位を得ることは滅多にないことであり、ロード・エルメロイⅡ世が彼の昇格で胸をなでおろしたのもそうした事情が関係している。
一方で弊害もあり、一歩間違えれば使い手は人間性を失ってしまう。前述したように獣性魔術自体は世界に広く伝わっているものだが、「獣の性質を取り込む」特性故に人間性を失うものが多く、魔術の家系として存続しにくいため、広がりの度合いに反比例して使い手も極めて少ないという特徴を持つ。
数少ない例外であるグラシュエート家もその欠点を克服したのではなく、使い手が発狂しても強制的に魔術刻印を受け継がせ続けたことにより家系を存続させている。そしてその繰り返しの果てに生まれた、獣性魔術を行使しても精神が壊れない規格外がスヴィンである。
結論から言えば、スヴィン・グラシュエートは魔術師というより、魔術そのものの器といった方が正しい。
獣性魔術を受け容れても精神が壊れないと見極められたのち、スヴィンの身体には数多の術式や実験が施され、或いは背中の皮をはがされたり煮えたぎった油の中に腕を突っ込まされることで再生能力を確かめられるなど、「辛い」などと考える余裕すらない数多の経験を積んでいる。
理性を失い獣に成り果てれば快楽に変わるかもしれなかった苦痛の数々も、しかしスヴィン自身の才能ゆえに許されることはなかった。
この特性ゆえ、長らくスヴィンは人間にも獣にもなりきれないという溝を感じて疎外感の中で過ごしていたが、グレイの匂いに触れたときその隙間が埋まったように思えたという。これは、グレイもまた自分ではない誰かに変わっていく宿命を背負ったものであり、「馴染めない者」だったため。スヴィン本人もこれが恋愛感情かすらわからないが、この思いは無視できないと感じている。
尊敬する師。スヴィンの才能を的確に見抜き、失われた獣性魔術の幾つかを再生させるという偉業まで達成した。
嫌われていると勘違いされている相手。彼女と出会ったことで、周囲からの「フラットさえいなければまともなのに」という評価は脆くも崩れ去った。
初対面の瞬間から、自分と同じ規格外だと感じ取った。行き過ぎた合格品であり、欠陥などない故に他人と理解し合えない(他人を必要としない)と諦めていた点が共通する。
有事の際には「姫様」呼びになる。彼女のあだ名である「エルメロイの姫君」を、本来の意味である蔑称ではなく組織の上位者というニュアンスで使っている。
獣性魔術だけでは抗えない相手がいることをスヴィンに痛感させた相手。完膚なきまでに敗北したことが、スヴィンとフラットの新たな研鑽のモチベーションとなった。のちに共闘する。
本編中では出会うことのなかった代行者。事件簿マテリアルによると、スヴィンの葛藤は魔眼によって常に他人の記憶に乗っ取られ続けている彼のそれとある意味で同質のものであり、特異な才能を持ち、その性質を乗りこなしていたスヴィンなら、彼と出会っていれば何らかのアドバイスができたかもしれないとされる。
グレイの故郷で遭遇したアトラス院院長。個の魔術師の技量で見れば色位には遠く及ばず、彼の足下を見るのも難しいはずのスヴィンとフラットが、連携をとることで在り方そのものが変異するかのような様子を見たことで己が敵と認める。
橙子に加勢する形で彼女と敵対する。鎧に変形したトリムマウに身を包み切り結ぶも、最後は生前に遭遇したという獣性を降ろす魔術師と同じく『強制の魔眼』で無力化された。
人狼の上位種である銀狼をさらに超える金狼。絶滅した神代の生命。
蒼崎橙子が彼のことを思い出し、「なんだか懐かしくなってしまって、とどめをさす気分じゃなく」なったことで見逃される。
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