概要
体長:428フィート(130m)
体重:(平均)26000t
(公式パンフレットより)
モンスターバースシリーズ第4作『GODZILLAvsKONG』に登場した怪獣(タイタン)。後にMONARCHによってつけられた学名はベラム・ヴェスペルティリオ。
怪獣達の故郷である地下空洞世界に棲息している。
外見は大まかに言えばキングコブラなどコブラ科の蛇を巨大化させたような印象だが、コブラの最大の特徴である頸部のフードが魚類の鰭やコウモリの翼のような皮膜になっているのが大きな違いである。地上とは重力が異なる地下空洞世界では、この皮膜を使って滑空しながら移動し、最大対気速度は平均時速72マイル(時速約115km)、最大滑走層度は平均時速46マイル(時速約74km)にも達し、滑空するとう点ではコブラ以外にもトビヘビを彷彿とさせる。
コブラと同様に恐ろしい捕食動物であり、下顎を鳴らすことによって金切声を上げながら群れで飛び回り獲物を襲う。蛇と同様に大きく開く口の咬合力(噛む力)は5900重量ポンド毎平均インチ(約40680キロパスカル)に達する。
最も長い牙は14フィート(約4m)にもなるが、これは毒牙であり、一噛みで9800ガンキロ(約37000L)相当もの毒を分泌する。この毒牙を用いた渦巻毒歯ストライクなる必殺技を武器とし、その速度は平均秒速12マイル(約秒速19.3km、マッハ1を秒速340mとするとおよそマッハ57相当)に達する。
毒蛇は毒に頼りがちな為に無毒の蛇と比べて大半は筋力があまり強くないがこの怪獣は強靭な筋力で獲物を締め上げて窒息・絞殺するボーンクラッシャーという力技も得意で、この際にその巨大な皮膜で獲物の顔を覆うレザーウィングデスマスクによって、より効率よく獲物を窒息死させることが出来る。
こうした凶暴性から、公式パンフレッドでは、「習性」の欄にとある怪獣と同じく破壊者と書かれるほどである。
劇中での活躍
地下空洞世界へと突入し探査を行うネイサン・リンド一行に1頭が襲いかかり、彼らの乗っていた探査機ヒーヴ3台のうち1台を破壊するが、その案内役兼護衛として共に突入したコングに尾を掴まれ、そのまま地面に叩きつけられた際に尖った岩が頭に直撃して死亡。死骸はそのままジャイアントスイングで駆け付けた2頭目にぶつけられた。
その直撃を受けるも致命傷とはならなかった2頭目は、素早くコングに絡み付いて両腕を封じると、レザーウィングデスマスクによって彼の顔を覆って苦戦させるが、残った2台のヒーブからの一斉射撃を受けて怯んだ隙に、拘束を振りほどいたコングに皮膜を折り畳まれる形で捕まり、何度も地面に叩きつけられた末にダブルスレッジハンマーを喰らい、2頭目も死亡した。
勝利したコングは、彼らの首を戦利品かのようにもぎ取ると、そこから垂れる緑色の血や脳髄を美味しそうに飲み干していた(見ている側としては美味しそうには見えず、その光景を見ていたマイア・シモンズは「吐きそう」と呟いていた)。
余談
- この怪獣は当初、タイタヌス・ノズキという名前であり、映画公開前に写真が公表された玩具での名称もこれが使われていた。結局、理由は不明ながら変更されたものの、スタッフの中には現在も「ノズキ」と呼んでいる方もいるとのこと。
- モチーフとなった過去作品の怪獣としては、キングコングでは定番の大蛇(オリジナル版ではエラスモサウルスとなってはいるものの原案では大蛇であり、2005年版ではゲーム版においてピラニアドンがこれに該当する)。いずれの作品においても、その巨体でコングを締め上げて苦戦させている。
- またコブラがモチーフとなっていることから、『ゴジラ・ザ・シリーズ』の巨大キングコブラも含まれていると思われる。
- コンセプトアートでは尾の先が帯電しており、デンキウナギのように電気を使って攻撃をする予定だったらしい。また、皮膜からも毒を分泌できるらしい(詳細)が、劇中の様子からして没となった模様。