声なき声に力を。
新しい時代を。
愛なき時代に愛を。
概要
この宗教は「なんJ」発祥の宗教であるとされ、一般的にはハセカラ民と同一のものとされる。
彼らは「弁護士 唐澤貴洋」が過去に開業していた「恒心綜合法律事務所」の名前と、当時なんJの間で話題になっていた「オウム真理教」になぞらえて『恒心教』と名乗っている。
詳しくは、専用wikiの唐澤貴洋wikiを参照。
経緯
この宗教、および集団の発足は2ちゃんねる掲示板で当時特に人気のあったなんでも実況J板で起こった一連の事件に由来する。
すべての始まり
2009年10月、なんJにて一人の掲示板ユーザーが『八神太一◆YAGAMI99iU』という固定ハンドルネーム(コテハン)を名乗り始め、以降は毎日のように不快な自分語り、特定人物への誹謗中傷や差別的な侮辱、挑発などのヘイト行為、犯罪に類する悪質な書き込み、なりすまし行為などを行い、数年にわたって掲示板を荒らし続けた。
場所が場所だけに彼のようなモラルを欠いた未成年による書き込みは珍しい事ではなかったが、彼は掲示板の利用者と事あるごとに喧嘩し、ときに無価値で不快なだけのレスバトルを繰り広げ、コテハンとしての発言力を笠に着て「なんJの暴君」を名乗るなど度が過ぎていたため、「チンフェ(チンコフェイス)」とあだ名され、掲示板住民から反感を買うようになる。
コテハンを付けての悪質な書き込みや自分語りに対して警告する掲示板住民もいたが、チンフェは「リアルの生活で支障起こすくらいまで追い込んでみろや雑魚共」「俺は嫌な思いしてないから知った事ではない」と返すなど全く聞く耳を持たず、掲示板荒らしを続けた。
一枚の画像から始まった特定作業
2012年3月、チンフェは学歴に関する言い争いの末に掲示板住民に促されて大学受験の合格通知をアップロードする。
氏名と大学名を隠してアップロードしたものの、その合格通知の書式から大学名が割り出されたのを皮切りに、かねてより『コテハン「八神太一」』の存在を不愉快に思っていた住民達は特定作業を始めた。
皮肉にもそのコテハンによって数年に渡る過去の書き込み(自分語り)が紐付けされていたため、大学は指定校推薦で合格したことや所属している高校が判明。特定された大学の指定校枠に特定された高校があるのが確認、合格したと自分語りした日と指定校推薦の合格発表日が一致、と特定された事が繋がっていったことで特定作業が加速し、遂にSNSの実名アカウントが特定されてしまった。実名アカウントから卒業した小学校と中学校も判明し、これらの情報から住所も一気に全国から学区にまで絞られてしまう。
ここまで合格通知を晒してから約5時間の出来事であった。
当初こそ開き直っていたものの、「悪質な書き込みを大学に伝えれば合格を取り消せるのでは?」という話題が上がったり、同級生から苦情が寄せられると一転して弱腰になり、謝罪に見せかけた脅迫文(丁寧口調だが謝罪の言葉は無く、警察や裁判などの公権力をチラつかせた文)を書き込んだ後、コテハン引退を宣言して姿を消した。
なお、その後も匿名で情報の撹乱や矛先逸らしに勤しんでいた模様(チンフェと思しき人物の書き込みには高校の同級生に矛先を逸らそうとする書き込みまであった)。
話題を聞きつけた部外者も加わり、個人情報やネット内外での痛い言動が晒され続け、チンフェは精神的に追い詰められていく。
被害の拡大を恐れたチンフェは家族と解決方法を相談。弁護士を雇って鎮火を試みる。
しかし、弁護士を雇ったことで騒動はのちにネット史上かつてない規模にまでエスカレートすることとなる。
弁護士 唐澤貴洋の降臨
そうして掲示板に現れたのが、自称『ITに強い弁護士』こと『唐澤貴洋』である。
唐澤弁護士は掲示板にIPアドレスの開示を求め、チンフェを叩いていた者、度を過ぎた仕返しを行った者を明るみに出す事で事態の収束を図ろうとした。チンフェと思しき人物も、弁護士を使った掲示板住人の復讐への復讐に期待していたようである。
弁護士が仲介に入った事でヒートアップしていた掲示板住民は手を止め、炎上を煽った事への戒めや、平和な掲示板が戻ってくることを望む声、モラルの無い高校生の味方をしなければならなかった弁護士への同情などが書き込まれた。
ネット関連の法整備状況への認識が進んでいなかった時代、こんなくだらない案件にも真摯に対応する弁護士がいると、掲示板は『ネットに強い弁護士』の話で持ちきりとなり、どんな立派な人なのかという話題さえ見られた。
しかし、いざ唐澤弁護士について調べてみると、ネットに強い弁護士なのにスレッドの建て方を知らなかったことなど過去にいろいろな不始末をやらかしている人物であることが明らかとなり、数多くの不手際や黒歴史が次々と掘り起こされていく。
さらに彼が行った「IPアドレス開示」という法的措置は個人情報が即座に暴露されるわけではなく、せいぜい大まかな居住地域が分かるだけで、単体では虚仮威しに過ぎないことが判明(パカ弁を参照)すると、掲示板住民はチンフェのみならず唐澤弁護士も嫌がらせの標的とした。
ただし、この時点では『チンフェに巻き込まれた可哀想な弁護士』と扱う者も多く、炎上というほどではなかった。
弁護士 唐澤貴洋の失態
しかし、唐澤弁護士は依頼人を差し置いて、自分だけ保身を図るような行動を取り始める。
当時、掲示板住人がよく利用していたカードジェネレーターでチンフェや唐澤弁護士の画像が使われたカードが作成されていたが、唐澤弁護士は自身のカードに削除要求をしたのに、依頼人であるチンフェのカードには削除要求をしなかったことが判明する。この出来事から「依頼人を見捨てた」と受け止められ、本格的に炎上、唐澤弁護士を煽るスレが乱立し始める。
このころから唐澤弁護士は自身に対する書き込みに対して開示するようになり、チンフェに対する中傷には開示をしなくなってしまう。
さらに悪意のある書き込みだけでなく、その場にいた無関係な人のIPアドレスまで晒し上げる「無差別開示」と呼ばれる粗雑な措置を取ってしまい、多くの人の反感を買った。この悪手に他ない「無差別開示」に対し、弁護士当人からいわゆる検索汚染を防ぐためだったとの弁解が行われるのは、5年ほど経ってからである。
恒心教の誕生
掲示板には唐澤弁護士を恐れなくなった過激な行動を起こす者、炎上騒ぎに興味を持つ者が集まり『どれほどの書き込みなら訴えられるのか』という無茶苦茶なチキンレースへと発展させていく。最終的に掲示板は殺害予告までもが常態化する無法地帯と化していった。
それとと同時に、掲示板には「開示できそうにもない大昔の書き込みについての案件を引き受けていた」「誤字脱字だらけのウェブサイトの文章や各発言」「法律事務所とは思えないスパムじみた宣伝を行っていた」「法律事務所のアカウントで未成年のアイドルをフォローしたり、リプライを送っていた」「IPを開示する対象を間違え、無関係な人のIPを晒す」「弁護対象である高校生の個人情報を誤って表に出す」など、幾多の失態が相次いで報告された結果、唐澤弁護士は掲示板住民から「無能弁護士」の烙印を押され、弁護士に同情していた者もいなくなっていった。
その後、唐澤弁護士は掲示板に対して裏取引による削除を持ち掛けるが、却下される。この裏取引の失敗は、のちのち彼が事ある毎にネット法改正の必要性を訴える原点となった。
2013年8月に起こった「2ちゃんねる個人情報流出事件」ではFacebookで「自らが代表となり集団訴訟を起こす」と呼びかけていたが、その内容が宗教家じみた文章であったこと、自分の個人情報も流出しているのに気づいていなかったこと、結局は自ら行動を起こさなかったことから、唐澤弁護士の評価は確固たるものとなった。
一方で嫌儲民からの個人情報提供に「心ある方々」と感謝したり、個人情報開示手続きの簡略化を繰り返し訴える(当然ながらストーカー行為やスラップ訴訟の被害が増える危険性がある)など、個人情報の取り扱いに関する唐澤弁護士の無思慮なダブルスタンダードっぷりは、彼を知るネット民の間では常識となっている。
彼を取り巻く環境及び唐澤弁護士本人があまりにもネタ性に富んでいることから『唐澤貴洋』氏を神格化する流れが生まれ、彼から反応を引き出すことを主な目的とした『恒心教』という一つのコンテンツと化してしまった。
無差別開示による掲示板と唐澤弁護士の本格的な対立が始まった同時期にTVにてオウム真理教事件が特集され、掲示板で話題になっていたために、一部の者はオウム真理教になぞらえ唐澤弁護士を『尊師』、彼の所属する事務所や関係する場所は『聖地』と呼び、恒心教を信仰する者は自らを『恒心教徒』と呼んだ。
路線
恒心教の活動形態は思想、内容、場所により○○路線と呼び分けられる。
pixiv内でのイラストや小説の投稿、ピクシブ百科事典の編集などはpixiv路線と呼ばれる。
2016年には恒心教に関連する記事を注目度一位に捻じ込むランキング工作が行われた。
2021年時点においてpixiv運営による編集保護が行われたのは「唐澤貴洋」本人の記事のみ。
主な路線
- 布教路線
主に利用者の多いサービスやコンテンツを利用(悪用)して恒心教を広める路線。
- 事実追求路線
デマやホラ話を下手に拡散せず当事者達の行動をそのまま包み隠さずに後世に伝える路線。
最も効果的かつ公正とされており、恒心教徒として活動するなら必須とされている。
- フリー素材路線
唐澤貴洋が素顔を晒していなかった頃、自画像代わりに使用していたイラストを「一般男性」名義のフリー素材として拡散する路線。
シールを作成して各所に貼る「ストリートアート路線」や硬貨に貼って自販機に入れる「カラコイン」など地道な活動が行われ、後述の「芸術路線」の土台となって絶大な効果を発揮した。
- 芸術路線
恒心教をテーマにしたイラストや動画を制作する路線。
歌やMMDモデルなど様々な物が制作された。人気路線であったが恒心教をよく理解していない者の流入の原因になったことや後述のコミケ路線の影響で停滞した。
- ニッセ路線
チンフェや唐澤弁護士を騙り、様々な活動をする路線。
ネットでの成りすましが主だが、それ以外にも新聞やテレビの視聴者・購読者投書コーナーを利用した様々な成りすまし投書活動が行われた。
- 贈り物路線
郵便や宅配便などを通じて関係者に物品を時には代引きで送り付ける路線。
- 玩具路線
ジェネレーター作成サイトや人気投票企画サイトにおいて恒心教に関するネタを用いることにより教徒の玩具とする路線。
- 悪芋路線
度を越した迷惑行為や犯罪行為に走る過激派は悪芋(わるいも)と呼ばれ、悪芋による布教活動を行う路線。
主な悪芋路線
・弁護士の名を騙った全国地方自治体への爆破予告
・これらの集団のよって晒された人物が所有する物品の窃盗や器物損壊
・Googleマップを始めとしたWebサイトへのいたずら、ハッキングによる改竄
・サジェスト汚染や検索汚染、フェイクニュースなどを用いた公共機関や私企業に対するSEO攻撃
・特定の弁護士に対する殺害予告、誹謗中傷
・個人情報を特定した相手への強迫行為
・売名厨や出会い厨、統合失調症患者を誘導して聖地に向かわせるラジコン路線の実行(ちなみにaiueo700はこの過程で発掘された人物である)
・悪芋の記事に載せられるような問題行動
コミケ路線
コミックマーケットにて芸術路線の教徒が制作した恒心関連のグッズを販売するコミケ路線が計画され、同人サークル「亘心綜合音楽事務所」がC88とC89に出展した。
しかし、他の教徒への嫌がらせやコミケのルールを無視するなどの多数の問題行動をしたことで多くの批判を浴び、その後の関係者の対応から炎上。更に芸術路線で人気を得ていた教徒も嫌がらせに参加していたことが判明すると恒心教内で芸術路線を巡って大規模な内部対立が発生。
結果的に嫌がらせ受けた教徒と芸術路線を活動の場にしていた教徒が離れることとなり、恒心教の勢いは大きく衰退することとなった。
メンバー全員が恒心教を大きく衰退させる内部対立を引き起こした戦犯として恒心教徒の攻撃対象となり、最終的にサークルは解散した。
コミケ路線自体への不信感が募る中で、新たにサークルを作る者も現れるが中々当選には至らなかった。
しかし、C95にてサークル「恒心綜合研究所」がついに当選を果たしたが、やはり問題が生じることになり、現在ではコミケ路線は完全に放棄された。