概要
ネットスラングの一つで、自分の迷惑行為を正当化する際に口にする言葉。
略して「俺嫌」とも。
発祥
2012年、2ちゃんねる・なんでも実況J板のとあるスレにおいて、とあるコテハンが放った言葉が由来となっている。
そのコテハンは、気に入らない職種・大学・地域など叩ける対象は何でも叩く悪質なユーザーであり、日頃から挑発行為を繰り返しては他のユーザーの怒りを買っていた。
ある日、「なんJ民全員が嫌な思いをしているから、コテハンおよびネットマナーを無視する行為は辞めるように」と勧告したユーザーに対し、彼は以下のようなレスで反論。
俺は嫌な思いしてないから
それにお前らが嫌な思いをしようが俺の知った事ではないわ
だって全員どうでもいい人間だし
大袈裟に言おうがお前らが死んでもなんとも思わん
それはリアルでの繋がりがないから
つまりお前らに対しての情などない
上記の反論から、いかにも他人の気持ちを全く考えない自己中な人物である事が窺える。
しかし、膨大な自分語りと煽り耐性の低さが仇となり、あるきっかけで個人情報を特定されたことを機に、恨みが爆発したなんJ民の容赦ない逆襲が始まった。
彼はその日から現実・ネット関係なく悪夢のような嫌がらせを受ける羽目になったのだが、いくら攻撃がエスカレートしても誰も止めようとはせず、救いの手を差し伸べる者もいなかった。
理由は言うまでもなく、なんJ民にとっても「リアルでの繋がりも情も無いどうでもいい人間」だったためである。
他人を徹底的に侮蔑して嘲笑い続けたコテハンは、皮肉にも無責任に放った自身の主張を身をもって体現することになったのである。
更に、火消し対応でも悪手を打ち続けた結果、ネット史上例のない炎上に発展。
無関係だったあらゆる人物を巻き込み、10年以上を経た現在でも燻り続けている。
その後
この騒動とほぼ同時に、TwitterをはじめとするSNSが全盛期に突入。
SNSは全ユーザーがコテハンと言えるシステムであり、例によって彼と同じように自己顕示欲をこじらせて軽率な投稿をした結果、炎上に発展したり、逮捕される事件が相次いでいる。
つまり、この「俺は嫌な思いしてないから」の心理やその顛末は誰にでも起こりえるものであり、現在ではネットマナーを戒めるための格言として引用されることが多い。
関連タグ
自己顕示欲 承認欲求モンスター デジタルタトゥー ブーメラン
ネットイナゴ:予備軍と言える存在。
彼らが最初共産主義者を攻撃したとき:こちらは無関心が招いたものであるが、末路が似ている。