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Su-57の編集履歴

2021-12-09 00:40:35 バージョン

Su-57

すぅーぴぢしゃーとすぃぇーみ

ロシア航空宇宙軍に配備が計画されているステルス戦闘機。

ロシア航空宇宙軍(旧ロシア空軍)への配備に向けて製造されているステルス戦闘機

アメリカF-22F-35に相当する第5世代ジェット戦闘機として開発された。

設計はスホーイ。NATOコードネームは「フェロン(Felon:重罪人)」。


開発

1990年代末にロシア国防省は次期戦闘機開発計画『PAK-FA』を策定。これに基づいた機体案を提出したミグおよびスホーイのうちスホーイ案を採用し開発が開始された。


2010年1月29日に、試作機T-50がロシア連邦極東管区コムソモリスク=ナ=アムーレにて初飛行。

その後、合計9機の試験機(試作機)が製造され、開発・飛行試験や耐久試験、破壊試験などに供されている。


ロシア国防省は、2017年8月にスホーイの試作機T-50の制式採用の決定を宣言し『Su-57(Су-57)』の制式名が与えられた。

日本や欧米では、制式名称が発表されるまでは、計画名PAK-FAをそのまま機体名として呼ぶ事が殆どであったため、PAK-FAのタグが付いた作品が多く存在する。


2018年2月末より、4機の試作機が対テロ作戦へ派遣されたロシア軍部隊が展開中のシリアに送られ、巡航ミサイルの発射試験などを実施している。


機体

概観

胴体を主翼を一体的な形状とするブレンデッドウィングボディや、その下側に吸入口を配置して2基のエンジンを左右に大きく離して設置する設計、2枚の大きな垂直尾翼にエンジンノズルの間の大きなテイルコーンといった特色は、Su-27以降のスホーイ製の戦闘機の特色を継承している。


一方で、従来機と比べると炭素繊維などの非金属素材の割合が大きく増やされている。外形はステルス性を確保する為に他のステルス機と同じく機体表面の凹凸を抑え、各部の角度が揃えられた平行線・平行面で構成されており、ミサイルなどは機内に格納する形となっている。

水平尾翼と垂直尾翼は翼面全体が動く全遊式で、垂直尾翼はやや外側に傾けられている。


ストレーキは、エンジン吸入口の上部前端を可動式(LEVCON)とし、非常に高度な機動性を実現した。


エンジン

試作機や初期生産機は二代目Su-35のものと同系列のAL-41F1が搭載されたものの、不充分であるとして新たに設計された「Izdeliye 30」で更新する計画である。2018年には試作2号機が左エンジンを実際に換装して初飛行し、現在試験中。

何れもノズルを任意の向きに指向できる可変ノズルを搭載することで、良好な機動性を実現させたほか、アフターバーナーを炊かずに超音速で巡航することが可能である。


インテークには金属製の網状の部品(レーダーブロッカー)と、インテーク壁面にレーダー波の減衰材を設置して、レーダー波を減衰させてステルス性の確保をしている。


ステルス性

RCS(レーダー反射面積:レーダーへの映りやすさの指標)は、機密に指定されている為に正確な数値が発表されていないものの、ロシア側も含めて多くのメディアで「かなり小さいもののF-22と比べるとやや劣る」と認めており、「代わりに低コストに努めて機動性など他の性能を充実させるように注力した」とされている。


兵装

固定武装は口径30mmの航空機関砲9A1-4071K 1基が右LEVCON近くに搭載されている。

これは、従来より主力戦闘機で用いられていたGSh-30-1(9A-4071K)の改良型である。


ミサイルを機内搭載するウェポンベイは、主たるものが左右エンジンの間の前後2箇所と、左右エンジンのインテーク外側 主翼付け根部分のバルジに補助的なものが2箇所。

他に、ステルス性を無視できる場合は、主翼の左右それぞれ2箇所と左右エンジンインテーク下に1箇所ずつあるハードポイントにも搭載可能である。


他国の同様の戦闘機と同じく、これまで使われてきたミサイルの中にはウェポンベイに対して大きすぎるものも存在するため、Su-57の為に新規開発や改良が行われている。


アビオニクス

機首には従来のフランカーシリーズ同様にIRST(赤外線捜索追跡システム)が搭載されている。

また、搭載機器は従来機から一新されたほか、AESAレーダーが機首の前方向以外に機首左右側面部、主翼前縁外翼など複数箇所に搭載される。


運用・配備計画

2019年6月現在、年内の部隊への配備と、合計76機の獲得が計画されており、配備に向けて最終的な試験が行われている。

タス通信が2020年12月に関係者の話として報じた記事によれば、最初の生産バッジの機体は南部軍管区の部隊に納入されたという。


とはいえ、2010年に初飛行して以来、実戦配備への通知と延期が繰り返されており、導入予定数も発表や会見の度に増減するといった具合で、高コストや新機構の開発の難しさが開発・配備の枷となる第5世代ジェット戦闘機の宿命ともいえる洗礼を受ける事となった。既に述べた通り現在でもエンジンなどの開発作業が続けられているため、今後の報道も冷静な見方が必要である。


一方で、高度な機密を有する最新鋭機ながらメーカーとロシア政府の双方は輸出も視野に入れており、開発試験中には本機をベースにインドと同国向けの機体『FGFA』の共同開発を行っていたが、頓挫してしまった模様である。

代わって、2019年夏の時点ではトルコに向けた売り込みが活発となった。これは、同国がロシア製地対空ミサイル『S-400』を導入したため対米関係が悪化し、当初予定していたF-35の獲得が不可能になったためで、2019年のモスクワ航空サロン(MASK-2019)では、プーチン大統領自ら案内する形でエルドアン大統領にコックピットなどを見学させる様子が報じられている。


関連イラスト

SU-57 UnderPAK FA


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第5世代ジェット戦闘機 PAK-FA

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