ハウリングキャノン
はうりんぐきゃのん
ハウリングキャノンとは特撮作品『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場する合体武器のことである。
伝説の武器
ジュウレンジャーの5人がそれぞれ使用する専用武器で、本編開始前どころかゲキ達が生まれるよりもずっと前の数千年前、『絶望の大陸』と呼ばれる場所に現れた五つの首を持つドラゴンの体内(厳密にはそれぞれの首の中)から出現した武器で、『これら5つの武器が一つになった時、すさまじい威力を発揮する』と言い伝えられている。
この伝説の武器は、絶望の大地の中にある城に安置されており、バーザ曰く『伝説の武器はバンドーラのような魔力を持つ者や、魔物が触れると焼け死んでしまう。』とのことだが、ドーラキルケがこの伝説の武器を食べてしまってもそれらしい描写はなかったため、恐らく『奪うことができない』という意味合いと思われる。
また、この手のスーパー戦隊が使用する固有武器には珍しくヒーローには変身前と変身後の二つの姿があるように、伝説の武器も持ち主の姿に合わせて変化するという特徴がある。
モスブレイカー
ゴウシの専用武器である斧『アックス』がマンモスレンジャーの力に反応して変化する。
普通に斧として使っても巨大な岩石を打ち砕くことができ、更に変形させることでバズーカとして使用する事も出来る。そしてその撃ち出されるエネルギー弾の威力は厚さ1mのコンクリートの壁を打ち破る程の威力である。
トリケランス
ダンの専用武器である双槍『ランス』がトリケラレンジャーの力に反応して変化する。
その先端の鋭さは分厚い鋼の板をも突き破る程の貫通力を誇り、二本の槍の柄を接続させることでリーチのとても長い槍としては勿論の事、高速回転させて強力な突風を引き起こすという使い方もできるようになる。
ハウリングキャノン
上記の5つの伝説の武器を合体させることで完成するジュウレンジャーが使用する合体武器である必殺バズーカ砲で、その合体プロセスは以下の通り。
- マンモスレンジャーがモスブレイカーをバズーカ形態に変形させ「モスブレイカー!」と叫びながら宙に投げる。
- プテラレンジャーが「プテラアロー!」と叫びながらバズーカ形態になったモスブレイカーめがけてプテラアローを投げつけて、そのプテラアローが翼のようにモスブレイカーに合体する。
- タイガーレンジャーが「サーベル……ダガー!」と叫びながらサーベルダガーを前述の合体した武器めがけて投げつけ、そのサーベルダガーが後ろ向きで翼部分となったプテラアローに合体する。
- トリケラレンジャーが「トリケランス!」と叫びながら最短まで縮めたトリケランスを前述の合体した武器めがけて投げつけ、そのトリケランスも、サーベルダガー同様に後ろ向きで翼部分となったプテラアローに合体する。
- ティラノレンジャーが高く跳び上がり、前述の合体した武器に「龍撃剣!」と叫び、龍撃剣を添えるように合体させハウリングキャノンは完成する。
- そして降りてきたティラノレンジャーに他の四人も集まってハウリングキャノンを一緒に持ち、五人の「ハウリングキャノン!」の掛け声で発射された五色のビーム(中央の主砲が赤、左の副砲は桃色と黄色、右の副砲は紫と青)が途中から合体して一筋のマグマのような色のガイアトロンエネルギーのレーザーとなり、標的のドーラモンスターを撃ち抜くのである。
余談
- 龍撃剣、トリケランス、プテラアローの3つを合体させたスーパーソードアロー。モスブレイカー、サーベルダガーの2つを合体させたツインホーンキャノンという中間合体武器とも言える形態が設定上は存在し、実際の玩具でもそれが可能なのだが作中では登場しなかった。