概要
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に属するスパイダーマンを主役とする3つの映画の総称。由来は全ての副題に「ホーム」が付いていることから。
ちなみに監督は全作通してジョン・ワッツが手掛けているが、「ジョン・ワッツ版」とは呼ばれない。
シリーズ一覧
特徴
シリーズを通しての特徴として、まず過去の実写映画版シリーズ(サム・ライミ版、アメスパ)と異なり、ピーター・パーカーが現役高校生であることが挙げられる。
これにより、青春映画の要素が強く出ており、甘酸っぱいラブコメディや、親友や級友とのからっとした爽やかなシチュエーションが多くみられる。
他のMCU作品と比べて、お馴染みのヒーローや主要な関係者の客演が多いのも特徴で『ホームカミング』ではアイアンマン/トニー・スターク、『ファー・フロム・ホーム』ではニック・フューリー、『ノー・ウェイ・ホーム』ではドクター・ストレンジ/スティーヴン・ストレンジがそれぞれ重要な役割として登場している。
特にトニー・スタークは、直接的な登場は『ホームカミング』のみではあるが、MCUではスパイダーマン/ピーター・パーカーの師匠という事もあり、以降の作品では物語の中で何かしらの影響を与え、更にハッピー・ホーガンやペッパー・ポッツも登場した事もあって、実質的にアイアンマンの続編または外伝とも捉えられる作品となっている。
また過去のMCUシリーズのサブキャラクターの再登場も多い。
『ホームカミング』では、『インクレディブル・ハルク』で大学生だったロジャー・ハリントンがピーターの学校の先生として再登場、また『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でキャップの仲間の一人ジム・モリタを演じたケネス・チョイがジムの子孫でありピーターの学校の校長のモリタ役で登場した。
『ファー・フロム・ホーム』では、『アイアンマン』に登場したスターク社の科学者ウィリアム・ギンター・リヴァが再登場した。
配給にSONYが関わっているからか、いわゆる「芸能人声優」が少なく、アニメで活躍する専業声優・アイドル声優の起用が多いことも特徴と言えるだろう。
ただし全く起用されないわけではなく、他作品からの客演の他、『ノー・ウェイ・ホーム』での藤森慎吾や尾上松也といったケースもある。
- そもそもMCUのみならず、スパイダーマンの実写映画は全体的に見ても芸能人声優の起用が少なく、中村獅童や中川翔子といった例外もいるが、いずれも過去に声優経験があり演技力も高いと評価される芸能人を起用する事が多い。
その代わりなのか、他のMCU作品と異なり、日本語吹き替え版にはタイアップの主題歌が用意されている。
関連タグ
スパイダーマン・ユニバース:スパイダーマンは今後こちらにも出演する予定であるとのこと。2021年公開の『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のポストクレジットシーンにおいてそうした展開を示唆する内容が盛り込まれている。
実写映画シリーズ
サム・ライミ版→アメイジング・スパイダーマン→ホーム三部作