概要
「今日も一日がんばるぞい!」とは『NEW GAME!』の主人公・涼風青葉のセリフ。
青葉がゲーム会社に出勤してデスクに付いたときに思わず発した。
実は物陰にいた八神コウから「ぞいってなに?」と笑われていたことには気づいていない。
該当シーンは『NEW GAME!』単行本第1巻82ページ。
アニメ版では第4話にこのシーンがある。このアニメ版のみ、その後何やかんやで会社に泊まり込む羽目に陥っているので、実際には「一日」で済まなかった。
ブーム
2014年2月27日に単行本第1巻が刊行されるが、その後5月末頃にこのセリフの描かれた1コマだけがTwitterを中心にネット上で流れ話題となった。
以後2014年9月までに4刷まで版を重ねたが、その都度即完売となってしまい暫くの間非常に入手困難な状況が続いた。この間転売については価格のつり上がりが大きく、作者より直々に警告が出る程であった。
補足ではあるが、1巻の第何刷目の帯かは不明ではあるものの、初版の帯(「おんなのこだけのゲーム会社」と記されてある)にプラスする形で、該当シーンのコマ(セリフ入り)と共に「大量重版、かかったぞい!」の煽りが入った帯も存在する。
トレスネタが始まったきっかけは不詳。
pixiv下では2014年6月末頃より、主に『艦隊これくしょん』のキャラクターによるものが投稿されている。外部では確認できる限り、7月2日に広範なネタ絵が掛かることで知られる九十九電機秋葉原店店頭のホワイトボードにつくもたんでのトレス絵が出たのが最古。
以後「NEW GAME!」や「涼風青葉」よりも本タグの使用が主で、アニメ放映直前まで画像数で凌駕する状態が続いた。
なお、あまりにこのセリフが浸透してしまったため、涼風青葉自身に「ぞい子」という通称が現れるほどなのだが、作中本セリフ以外では、青葉は「ぞい」という語尾を使っていない。原作者の得能正太郎も「今後『ぞい』と言わせるつもりはない」とのこと。
一方、アニメ版ではこういった漫画原作者の意向を汲みつつ、この台詞のファン人気にも応えようとしたのか、劇中で青葉が何かを決意をしたり元気を出そうと努める際に、「がんばるぞい!」とは口にせずとも、同じ身振りで両手ガッツポーズを胸元で可愛く作る演出がたびたびされた。オープニングアニメ中では第1期でも第2期でもこの仕草をする青葉が見られる。
一部のファンからは「ぞいの構え」と呼ばれて注目され、好評を博した模様。
その後
『NEW GAME!』原作が「まんがタイムきららCarat」2021年8月27日発売の2021年10月号にて最終回を迎えた。上記の作者の意向通り、最後まで青葉が再び「ぞい」と発言することはなかった。
しかし同年9月27日発売の単行本最終第13巻の表紙では、青葉が元気に威勢よく「ぞいの構え」を披露している。また、帯の煽りが「明日も一日がんばるぞい!」となっている(初版)。
ちなみに
語尾の「ぞい」はかなり昔からある、「感嘆または親しみの意を加える」意の接尾辞で、今日でも地方によっては方言的存在として普通に使われている。
関連イラスト
「ぞい」と言えばこの方
がん「ぼるぞい」
他ネタとの融合
艦娘によるもの
名前ネタ
「ぞい」の部分を変化させて、「ずい」「ぬい」と名前を取り込んだネタになっている。
涼風&青葉
このタグの4割ほどは艦これネタが占めているが、意外にもこの2名を使ったネタはありそうで長らく投稿されていなかった。
これはtoggeterのまとめなどを見る限り、当初、2014年5月前半にネット上で流れた際に、ネット民頼りの検索では元ネタを突き止められない(Googleの画像検索において、当該のコマが当時なぜか『モテキ』の登場人物の中柴いつかと関連づけられていたことを示す画像が残っている)事態に陥ったことが最大の原因のようである。
事実、後々原作の知名度が向上し(親記事参照)、セリフを発しているキャラの名前など件のコマの詳細も調べれば簡単に分かるようにはなったが、トレスネタは連々と以前の流れのままで描かれていた。
なお、『NEW GAME!』の作者の得能正太郎氏はこのネタが流行する数カ月前に、主人公の名前と引っ掛けてこの2名の艦娘をネタにしたツイートをしている。興味がある方は探してみるのも一興。
ちなみに
関連タグ
ポプテピピック:作者のお気に入りネタなのか、ポプ子に何度も使用されている。アニメ版でも第3話で披露された、それも挿入歌付きである。第3話Aパートでは小松未可子、Bパートではまさかの中尾隆聖がポプ子のCVを担当。最終話の挿入歌「心の大樹」ではぞいの構えをしつつ「がんばるぞーい」と歌うシーンがある。さらに2021年のリミックス版第3話においてAパートでは中村繪里子、Bパートでは斉藤壮馬が加わった。