概要
コミカライズは週刊少年サンデーでは、2012年46号 - 2013年24号まで、週刊少年サンデーSでは2013年8月号 - 11月号まで連載されていた。
ストーリー
ささみさんは引きこもり。
着替えるのも、食事をするのも、がんばらない。
生活の面倒を見るのは、ささみさんの大嫌いな奴隷体質のお兄ちゃん。
ささみさんの日課は、パソコンに繋がれた「お兄ちゃん監視ツール」で外の世界を覗くこと。
外の世界では、美少女三姉妹とお兄ちゃんがキャッキャウフフでラブコメ中って・・・間違ってる絶対!! この世界は何かがおかしい!!
2人のささやかな生活に襲いかかるのは、八百万の神々によるデタラメな怪奇現象!?
改変について
八百万の神々が支配するこの世界(日本)の全てのモノは有機物・無機物に関わらず、個の人格を持つ『神』と称すべき何かを宿しており、『神々』にはその概念に沿って序列が存在する。
世界の神>国の神>町の神>家の神>机の神>材木の神…のように、部分の神は全体の神の一部である。
上位である全体の神は、下位である部分の神を支配し従わせ、自由に変化させることができる。
この変化を『改変』と呼ぶ。
神には人格があり、自由に考え行動するが、通常は最高神であるアマテラスがそれらを統制している。
つまり、アマテラスが望んだとおりに、『世界』はその姿を変える事ができる。
要するに涼宮ハルヒみたいなものであるが、ハルヒが自力で改変するのに対してこちらは周りの下位の神々がアマテラスへ媚びを売って勝手に改変するという違いがある(とはいえ原作にもまんま涼宮ハルヒを引き合いにした説明があるが)。
登場キャラクター
月読鎖々美(つくよみ ささみ)
CV. 阿澄佳奈
桜ノ花咲夜学園1年右組。天沼矛町で兄の月読神臣と2人暮らし。
当初は極度の引きこもりで、家から出ようとするだけで嘔吐し気絶してしまうほどで「お兄ちゃん監視ツール」で兄を監視したり、「八岐大蛇SNS」でネトゲ廃人をする引きこもりの毎日だった。
元は「最高神のちから」を宿した月読の巫女として「がんばる」毎日を送っていた。
だがネットから世界に触れる内に自らの使命に嫌気が差して、兄を連れて逃げ出し、「がんばらない子」になる。
しかし本質的には身近な人や他人のために「がんばる」ことも出来る側面も持っている。
邪神三姉妹の事は当初警戒していたが、様々な事件を経ていく内に絆が芽生えていく。
邪神つるぎ(やがみ つるぎ)
CV. 斎藤千和
桜ノ花咲夜学園の教員(月読鎖々美の担任)。31歳。だが合法ロリ。
エロゲが趣味など問題も多いが、鎖々美や妹達が困ってると度々見守ったり助けてくれたりと、「大人」としての一面も持っている。
その正体はかつて「最高神のちから」を持っていた天照大神。
かつて力の管理を「がんばらない」事にして、月読の巫女の子孫であるニニギノミコトに丸投げする。
現在は最高神のちからを失っているが、戦闘の際には普段は布にくるんでいるアメノムラクモで戦う。
邪神かがみ(やがみ かがみ)
CV. 花澤香菜
邪神三姉妹の次女。
桜ノ花咲夜学園1年右組(4巻より2年左組)の生徒。16歳。
鎖々美とはお互いに初めて出来た友人となる。
それ以降は個人的な友情も込みで鎖々美を守ろうとする。
秘密結社「アラハバキ」に改造された霊的ロボットで、内蔵された重火器で戦う。
語尾は『~のです。』
邪神たま(やがみ たま)
CV. 野中藍
邪神三姉妹の三女。小学3年生。9歳。
つるぎによって「次世代神」として作られた存在。霊的な存在を食らう力を持つ。
だが精神年齢とは反対に肉体は立派に作られているためギャップがある。
鎖々美を「ママりん」 神臣を「パパりん」と呼ぶ。
語尾に『~だお。』とつける。
月読神臣(つくよみ かみおみ)
CV. 大塚芳忠
桜ノ花咲夜学園の教員。
常に顔を何かで隠している。
妹の月読鎖々美に対し強い愛情を抱き、溺愛している。
肉腫(にくしゅ)
CV. 阿澄佳奈
月読神社が鎖々美に植え付けていた緊急時用の別人格。
鎖々美の胸から腕のように現れ、神臣をそそのかしたり月読神社に接触を取ったりして自由になろうとする。
最終的につるぎに兎の姿に変えられ、邪神三姉妹と共に暮らす事となる。
たまからは「お肉」 かがみからは「肉ちゃん」と呼ばれている。
櫛名田希美
たまのクラスメイト。
当初はたまが小学生をしていることに疑問を抱いていた。
だが、とある騒動をきっかけとして友人となる。
その後もたまや鎖々美たちに力を貸している。
月読呪々(つくよみ じゅじゅ)
CV.浅川悠
鎖々美の母親。先代の「月読の巫女」で古風な喋り方をする。
鎖々美が幼いころに死亡した。
だが、鎖々美が月読の巫女の使命からがんばらない事を選んだのを見かねて「根の国」から黄泉がえり、鎖々美を守ろうとする邪神三姉妹と敵対する。
ミッちゃん(仮)
CV:葉月絵理乃
月読神社の巫女さん。呪々の付き人をしていた。
神隠しにあって過去の記憶を全て失っている。伏線が多い人物。
7巻ではいつもニコニコあなたのそばに這いよる謎の後輩キャラを自称している。
月読留座(つくよみ るざ)
CV. 小山力也
鎖々美の父親。呪々の夫にして弟。
鎖々美から「最高神のちから」を取り返そうとし、鎖々美を連れて逃げた神臣を勘当する。
肉腫を切り落とすものの三姉妹に二度惨敗する。
女性声優
CV. 仁後真耶子
オタクショップ「うずめのあな」でイベントを行っていた人物。その正体は鎖々美を捕獲しようとした月読神社の者。
アニメ版では留座の変装として描かれていた。
蝦怒川情雨(えどがわ じょう)
CV. 沼倉愛美
2年生編から登場。
鎖々美の宿敵を自称している。
だが鎖々美に初の挨拶に行った際に「お友達になりましょう」と皮肉を言ったのを鵜呑みにされた事から、鎖々美からはかがみの次に出来た友人として扱われている。
CV. 日高里菜
アラハバキの構成員。
当初は鎖々美を引き入れようと過去改変を行って呪々・つるぎと対立する。
情雨の保護者のような存在。
月読日留女(つくよみ ひるめ)
3年生編のキーパーソン。鎖々美に似た少女。
3年生編から登場。
とある事件から「対抗兵器」として呪々によって生み出された鎖々美の妹。
アニメ
2013年1月から3月までTBS、CBC、サンテレビ、BS-TBSにて放送された。
制作はシャフト。
主題歌
オープニングテーマ
「Alteration」
歌 - ZAQ
エンディングテーマ
「浸透圧シンフォニー」
歌 - 月読鎖々美
ただし毎回、カラオケをバックに登場人物のよるトークが繰り広げられた。きちんとしたエンディングが流れたのは最終回のみ。
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 明日からがんばる |
第2話 | 自宅警備員 |
第3話 | 働いたら負け |
第4話 | 実家に寄生 |
第5話 | まだ本気だしてないし |
第6話 | 迷惑かけてるのは親だけ |
第7話 | 声の出し方忘れた |
第8話 | 戦略的孤独 |
第9話 | できないんじゃない |
第10話 | 見えない敵と戦ってみる |
第11話 | 恋愛なんて都市伝説 |
最終回 | 明日もがんばらない |