概要
世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」に次ぐ大きさを持つカブトムシ。最大で165mmの個体が確認されている。
ヘラクレスと同じく南米に分布している。
学名は「Dynastes neptunus」。
ヘラクレスと同じオオカブト属(ディナステス属)に分類され、ヘラチューンと呼ばれる交雑個体も確認されている。
また、ボリビアに分布するサタンオオカブトとは毛深い点や脚が短く、符節には棘が多く先端が肥大化する点から近縁種とされ、本種とサタンはカバイロオオカブト亜属(Theogenes)に分類されている。
こちらも実験で交雑個体(サタチューン)を作ることができることが確認されている。
オオカブト属に共通して長い頭角と胸角をそれぞれ1本ずつ持っており、胸角の基部(根本)には小さな角とも称される1対の長い胸角突起を有する。
また頭角は全カブトムシ中最長と言われており、胸角と同じかそれ以上の長さになる。
ただし計測の際は胸角で測るのが一般的であるため、胸角の方が長い個体が美しいとされる。
体色は全身黒色でエナメルのような光沢を持つ。
標高2000mの高地に住んでいるため、ヘラクレスよりも低温を好むとされる。
飼育(ブリード)はヘラクレスに準ずるが、幼虫の期間が長く、成虫になるまでおよそ2~3年かかる。
温厚な性格であまり喧嘩をしない。というか足が短く踏ん張りがあまりきかないので相手を持ち上げるのは得意ではない。ヘラクレスと戦わせると負けることが多いが、全く相手にならないわけでもなく、勝利する所も確認されている。またコーカサスに勝利する動画も確認されている。
亜種
2亜種に分類される。
原名亜種(ssp.neptunus)
アンデス山脈西側(エクアドル、コロンビア、ペルー北部)に分布。
ローチオオカブト(ssp.rouchei)
ベネズエラに分布。野外最大記録が130.3mmト原名亜種よりも小さい。
体毛が多く、上翅の体毛が4列ある。
無角突起がやや下向きになる点が特徴とされることもあるが個体差があり、真っ直ぐに伸びる個体も普通に存在してている。
なお、原名亜種にも胸角突起が下を向く個体が確認されている。
甲虫王者ムシキングシリーズでのネプチューンオオカブト
「もう怒りを抑えられないぞ!」
強さ160のムシとして登場。性格はバランスタイプ。必殺技はパー。
肩書きは「幻の巨神」
超必殺技は「サイドスクリュースロー」
同じ超必殺技のアトラスオオカブト同様アダー完結編で究極必殺技が使えるようになった。
ネブ博士の親友である「ムシキング・ジョニー」が愛用するムシでもある。
ダークサイド・ネプチューン
本作を基に作成された映画「劇場版 甲虫王者ムシキング ~グレイテストチャンピオンへの道~」に登場し、他の大型甲虫を差し置いて最強の敵として君臨する。
闇に堕ち、禍々しい力を得たネプチューンオオカブトで、不気味に赤く光る目と、邪悪なオーラを放っているのが特徴。
主人公「未来ケント」の前に現れた謎の少年「溝呂木シロー」が強さを追い求めるあまりブラック博士の手によって闇の力を手に入れた。
肩書きは「ダークサイドの使者」(※ゲームから)
超必殺技は「ダークサイドスクリュースロー」
新甲虫王者ムシキング
2016 1stに参戦。必殺わざは「ネプチューンウェイブ」に変更。
レアリティはSSRと、ヘルクレスオオカブトと同格の強さに昇格した。
(むしろサイズ的に見ると旧作ではゲームバランスの問題からか弱めに設定されていたと考えられる)
発表当初は「お助け相性の関係でヘルクレスよりも強いのでは?」と言われることも多かったが、チョキやパーのお助け昆虫の充実に伴いヘルクレスと同等程度の評価に落ち着いた。
激闘6弾で新技「ワダツミ」および優秀なステータスとお助け相性をひっさげて再登場。
前者の技で再登場した超神化4弾では、公式サイトの説明文が「ムシキング・ジョニー」の存在を仄めかしていると話題になった。
なお初期シーズンに当たる2016 3rdまでに登場したSSR甲虫の中では唯一、赤い目をした「ブラック甲虫」仕様でのカード化はされなかった。
かつてダークサイド・ネプチューンとして登場した経緯もあり、今作においても使用できないことを惜しむ声は多い。
新甲虫王者ムシキングでのローチオオカブト
激闘3弾より参戦。SR。肩書きは「四本角の新星」。必殺技は「トリトーンテンペスト」。
超神化4弾でGRが登場。肩書きは「黒きオーディン」、必殺技は「クロイイカズチ」。
関連タグ
ヘラクレスオオカブト、グラントシロカブト、サタンオオカブト…同じディナステス属のカブトムシ
アトラスオオカブト…旧ムシキングで必殺技が同じ