概要
鳴尾記念とは阪神競馬場で行われる重賞で、「鳴尾」は、兵庫県武庫郡鳴尾村(現在の西宮市)に建設した鳴尾競馬場のことで、1937年に初代・「阪神競馬場」と改称、1943年に閉鎖された(跡地は現在武庫川女子大学のキャンパスとなっている。)。
[1951年]]にハンデキャップの重賞として芝2400mで創設され、春(6月)と秋(12月)の年2回施行されていたが、1954年より秋の競走を廃止して春のみの施行となり、長らく6月施行だったが、1971年に時期を3月下旬から4月上旬に変更して関西での天皇賞(春)の前哨戦として施行され、1983年には芝2500mに距離を変更している。
1984年のグレード制導入時はGⅡに格付けされ、1987年には阪神大賞典と入れ替えで12月初旬に施行時期を変更、関西での有馬記念前哨戦もしくは有馬記念出走を回避する馬の年内最後のレースとされた。
1997年からは創設当時と同じく6月に施行時期を変更し、距離も芝2000mとなり国際競走として施行、宝塚記念の前哨戦となった。
ところが2000年に12月に移設され、地方所属馬の出走が可能になった一方で国際競走からは外れ、格付けもGⅢに降格となった。2006年には芝1800mに変更となり、再び国際競走に指定。2012年より施行時期が6月初旬に再度変更、距離も1997年以来となる芝2000mとなった。
このように、中央競馬の重賞でもっとも変遷が多かった重賞のひとつであるが、勝ち馬には芝2400m時代にはエリモジョージやテンポイント、芝2500m時代にはタマモクロスやヤエノムテキが、そして芝2000m時代ではバブルガムフェローやラブリーデイといったGⅠ馬を輩出している。
データ
データ
競馬場・コース | 阪神競馬場・芝2000m(現行) |
---|---|
条件 | サラ系3歳以上 |
開催時期 | 6月初旬 |
負担重量 | グレード別定 |
関連項目
過去に存在した競馬場の地名が由来となっている重賞競走
かしわ記念 - 地方競馬