ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

貴族(軌跡シリーズ)の編集履歴

2022-05-13 21:18:55 バージョン

貴族(軌跡シリーズ)

きせきしりーずのきぞく

『英雄伝説』の軌跡シリーズに登場する貴族を説明する

概要

本項では、作中における貴族について説明する。


ゼムリア大陸に存在する国家は様々な体制を敷き、カルバード共和国クロスベル自治州を初めとした民主主義国家、七耀教会の総本山アルテリア法国の宗教国家と様々。その中でエレボニア帝国レミフェリア公国かつてのノーザンブリア大公国は貴族制を敷いており、リベール王国もかつては貴族制を敷いていた。


現実の通りに多種多様だが、下記では各国の貴族を参照する。


エレボニア帝国

皇帝家の元で四大名門と呼ばれる大貴族を筆頭に大小様々な貴族が存在する。権力や財力も様々で、固有の領地を持つ貴族達が独自に統治を行い、地元の領民達の信頼の差もまばら。が、貴族には極端な選民思想に傾倒した者が多く、平民や爵位の低い貴族相手に横暴にふるまう。


特に鉄血宰相ギリアス・オズボーンを筆頭とした革新派による政策で四大名門、特にアルバレア公爵とカイエン公爵は自らの権益を奪うものとして革新派を敵視し、対抗するために領地に増税を課してそれに対する領民の広義を領地の治安維持を務める領邦軍で弾圧するという悪行を行っている。極めつけは、オズボーンが軍人だった頃に権益を取り戻そうと四大名門の意向を受けた弱小貴族達によるリベール王国への侵攻………より正確にはそれを行う為に起こした最悪の暴挙である。


七耀暦1204年には帝都のオズボーン狙撃を正規軍の仕業と偽装して帝都を占領、貴族支配を盤石とするための内戦を起こした。しかし、内戦自体もアルバレア公爵とカイエン公爵の暴走に近く、同じ四大名門でもハイアームズ侯爵家は内戦の被害を受けた市民達の保護に努め、ログナー侯爵家も当主とその弟で意見が分かれており、当主息女の意志を受けて内戦から手を引き、最終的にはカイエン家、アルバレア家共に当主自身の暴挙が原因で自滅し、領民はもちろんのこと貴族連合に参加した諸侯らの支持さえも失って当主の座を追われる。


以後、革新派の主導で急激な軍備拡張が行われる一方、税制の統一による既得権益の損失以外にも地域伝統の喪失、更には領地運営の破綻によって貴族が領地を手放さざるを得なくなり、領民達が路頭に迷うという事態も多く発生した。内戦後も影響力を失わなかった諸侯と四大名門の跡取り達を中心に再編された貴族派は帝国の行きすぎた軍拡やその煽りを受けた領民達の被害を防ぐべく奔走する。


七耀暦1207年の時点ではオズボーンが死亡したことで革新派が力を失い、貴族派が影響力を広めかけるが、四大名門がそれらを諫めて各貴族達は、今後の変わっていく帝国で貴族がどうあるべきかを模索する局面に立つ。


尚、カイエン公爵家は250年前に勃発した獅子戦役を引き起こした偽帝オルトロスの母を輩出しており、現在はアルノール皇族家の分家に相当するが、この事実は獅子戦役終結時に隠蔽されている。


カルバード共和国

100年前までは王政であったカルバードだが、その頃は既にクロスベルの領有権を巡った帝国との戦争や貧困による財政破綻を引き起こしていた。が、貴族も王家もそれらに関心を持たずに民を搾取し続けていた。


そして、当時女学生であった革命家シーナ・ディルクが民主化革命を起こす。これによって王政は崩壊し、カルバードは民主国家へと移行する。


革命後、自分達の栄光が失われたことを認めない貴族達は現代において、反移民活動を開始する。その規模は強大で、大陸最大規模の製菓会社クインシー社を初めとした旧貴族の資産家達が中心となっている。


が、それ以上に問題なのは当時の王都オラシオンにいる上流階級である。伝統を重んじるといえば聞こえは良いが、その実態はもはや腐敗しきっている。何故ならば、移民系を露骨に差別して、その能力を認めない伝統的なオペラを持ち上げるために新しい文化である映画をこき下ろす記事しか書かない出版社に加え、何かにつけて映画を罵倒する上流階級人という有様で、もはや移民や映画を侮辱して、自分達を偉く見せるのが目的と化している。更に子供にもそれが伝染しており、親が決めた婚約者の前で良いところを見せるために、靴磨きを申し出た身寄りの無い子供を物盗りに仕立て上げて暴力を振るうという悪辣にして下劣な振る舞いにまで及んでいる(ちなみに、一緒にいた婚約者の少女は選民思想に汚染されながらも、優雅に断ろうとしたのを邪魔された上に横暴さが目に余った)。


挙げ句の果てに、孤児院の子供貴族家系の娘と一緒に遊んでいる等というあまりにも陳腐な理由でその子供を里親に出して合法的に排除するなどという利己的にして選民的な下劣極まりない暴挙に出ている。既にオラシオン自体が100年前の亡霊の巣窟と言ってもいい状態となっていた。


一方、若い世代にはそうした100年前の栄光にしがみついている親達の横暴さと腐敗に辟易しており、映画鑑賞を許さないばかりか『雑貨の購入さえも家の品格を落とす』という愚にも付かぬ理由で子供を縛り付け、更に移民系と接する機会がある旧貴族の若者達は親達のそうした発想を軽蔑すらしている。中には家の体裁しか頭にない親に反発して不良になる若者もいる。


革命というある種の理不尽で奪われた栄光を取り戻そうとしている様に見えるが、その革命の発端自体を理解していない時点で既に愚か者の集まりである。加えて、移民の排斥が何故貴族の栄光を取り戻すことに繋がるかがまるで明言されていない。そうした意味では帝国の腐敗貴族以上に腐敗していると言っても良い。


リベール王国

王政を敷いているが、貴族制は既に撤廃されている。貴族制の廃止当時は貴族の叛乱が王都で頻発したが、鎮圧された後の貴族の末裔達は元々の王国の気風などもあってか共和国や帝国のような横暴な貴族はおらず、各州を統治する市長として公務に勤しむ。ある意味で、最も健全な状態と言える。


尚、貴族制の廃止はカルバードが共和制に移行した時期に近い模様で、当時の平民派と貴族派の謀略と王家の政治模様をモデルにした『白き花のマドリガル』はリベール国内では有名な芝居となっている。


ノーザンブリア自治州

大公国時代のノーザンブリアには貴族制が敷かれていたが、《塩の杭》の異変で大公が真っ先に国外へ脱出した後に自治州へ移行。明確ではないが当時の貴族派極貧状態のノーザンブリアである程度の生活ができる。


が、大公の親戚筋は大公の暴挙が原因で住民達からは疎んじられている。




大国である帝国と共和国では貴族もピンからキリまでいるが、どちらも大貴族は腐敗しきっており、しかも国家を揺るがしたテロ組織のスポンサーどころかその黒幕という、極悪人という風潮が強い。加えて、帝国と共和国の大貴族はどちらもその暴挙に怒りを抱く自分の子供によって引導を渡されるというある意味で無様な末路を辿った。


リベールでは貴族家系のルーアン市長が事業の失敗で借金を返済に焦って失態に失態を重ねるが、保釈金を支払った後に地道に建て直しを図っており、王家の縁者であるデュナン公爵も当時は評判が悪かったが、情報部のクーデターをきっかけに心を入れ替え、国務に精力的に励んでいる。


王族・貴族出身或いはその縁者の主要キャラ

オリビエ・レンハイムクローゼ・リンツシェリド・アスヴァール――――それぞれ帝国、リベール、エルザイム公国の王家出身。一般庶民の生活を送っており、感覚も一般庶民そのもの。シェリド公太子は時折一般市民に紛れ込んで、彼らの暮らしや文化を学ぼうとしている。

エリィ・マクダエル――――母方の遠縁が帝国の貴族。

リィン・シュバルツァーラウラ・S・アルゼイドユーシス・アルバレアクルト・ヴァンダールミュゼ・イーグレット――――帝国の貴族。ただし、リィンは諸事情で男爵家に引き取られた平民出身の養子。ラウラとクルトは子爵家、ユーシスはアルバレア公爵家の妾腹の子、ミュゼは伯爵家の孫だが直系としてはカイエン公爵家。

エレイン・オークレール――――王政時代のカルバードでは侯爵家であった大企業の令嬢。本人はある事情で100年前の栄光にしがみつく父を恨んでいる。


関連タグ

軌跡シリーズ ゼムリア大陸

リベール王国 エレボニア帝国 カルバード共和国

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました