データ
学名はラテン語で「恐ろしい鉤爪」と言う意味。その名の通り、足の第2指に鎌のような鋭く大きな爪が生えていた。
全長2.5〜4メートル、体重50〜70キログラム前後。2足歩行で尾が細い腱に囲まれている。
最初に発見されたラプトル(ドロマエオサウルス科)として、ヴェロキラプトルと並ぶ知名度を持つ。
また、植物食恐竜のテノントサウルスとともに集団で発掘された事から、長い間、少なくとも生涯のある程度の時間を群れを作り行動する動物だったと考えられていたが、オオカミの群れのように良く統率された群れであったかどうかにはまだ議論の余地があった。現代のオオトカゲや鳥類が群れで獲物を捕らえることがないことから、一匹の個体が仕留めた獲物を食べようと寄ってきただけとも、マグロや小鳥の群れのようにリーダーが存在せず本能的に行動する群れであった可能性も残されていた。
その後の化石の研究が進むにつれ、あるデイノニクスの尾椎の化石に他のデイノニクスの爪が食い込んでいたことから共喰いの可能性も指摘され、さらに近年において成体と幼体の歯の炭素同位体のレベルが異なっていた(成体と幼体で食べていたものが違った=親から給餌されていなかった)ことが判明し、従来の群れで暮らし極端に高い知能を持つデイノニクスもといドロマエオサウルス科のイメージが大幅に修正されかねない事態となった。(これについては上記のヴェロキラプトルも同様の結果だった模様)
しかし、その発達した第2指の鉤爪は、戦闘の際、獲物の肉に深く食い込ませる事が出来たと考えられるが、その物々しさの割に切れ味は鈍く、肉を切り裂くのは難しかったとされ、単に獲物を押さえつけるために使われたと思われる。寧ろ血管等、獲物の急所にその鋭い鉤爪で皮膚を突き刺して、仕留めていたのかもしれない。
1964年に古生物学者ジョン・オストロムにより発見された。
オストロム博士はデイノニクスの身体的構造を研究し、高い運動能力が想定される事を明らかにした上で「このような動物が(骨格に見合った)活発な動きをするには恐竜が温血動物ではないと無理だ」と結論するに至り、ひいてその仮説は「恐竜温血説」が誕生するきっかけとなった。
羽毛が生えた近縁の恐竜の発見に伴い、最近は羽毛を生やした復元が一般的となっている。→羽毛恐竜
フィクションでは
有名な恐竜映画『ジュラシック・パーク』の”ラプトル”は、実際にはこのデイノニクス(または近縁種のユタラプトル)がモデルであると言われている。
この映画の影響もあってラプトル系統の代表選手として登場することが多く、『刃牙道』では現代に生き返ったピクルが宮本武蔵の卓越した剣技と迅さを重ね合わせて見ていた。その際には「アイツ(大型肉食恐竜)は強かった、だから弱い奴が仕留めた死骸を奪えた。だがデイノニクスどもは常に生きた者を襲い切り刻んでいた。故に奴らは凶暴で速かった」とモノローグで独白している。
古い作品では『サイボーグ009』においてこいつを主軸にしたエピソード「デイノニクス編」があり、当時としては画期的だった恐竜温血説を紹介していた。
古代王者恐竜キング
2006冬季限定で初の秘属性恐竜として強さ2000で登場。バトルタイプ2006冬季はこうげきタイプ、2007第1紀・2007第4紀はピンチタイプ・覚新3紀ではかいしんタイプ・覚新6紀では化石カードの為ふっかつタイプ。必殺わざはパー。群れで攻撃する。
超わざはグーは流星群を落とす「ダイナギャラクシー」、チョキは2頭のデイノニクスが相手に向かってX字状に体当たりする「クロスカッター」、パーは3頭のデイノ二クスが前転しながらの体当たりで攻撃する「ローリングアタック」。
テレビアニメでは第34話に登場。忍者屋敷に現れた。
3匹で1枚のカードになっている。ソーノイダに忍者恐竜として育てられたが、過度に厳しくしていたため、返り討ちにあっていた。
第1期では再登場し、ブラックティラノサウルスに立ち向かった。
第64話では宇宙海賊ザンジャークのミハサの恐竜として登場した。