データ
初出 | 第2世代(第2世代のみに存在) |
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効果 | 自分の攻撃を2倍にするが、こんらん状態になる |
概要
「はかいのいでんし」とは、『金・銀・クリスタル』にのみ登場した幻のアイテム。金銀当時では塞がっていたハナダの洞窟の入り口付近でダウジングすると見つけることができる。
初出が第2世代なのもあって見た目は分かっていない。
このアイテムを持ったポケモンは攻撃が2倍になるが、常時こんらん状態になってしまう(簡単に言えば、場に出た瞬間「いばる」を食らった状態と全く同じになる)。こんらんにより自分がダメージを受ける可能性もあるギャンブル性能だが、それを補うほどの破格の性能であり、当時はケンタロスに持たせてはかいこうせんで一気に葬る「狂牛病型」と呼ばれる存在もいた程である。
因みに、通常プレイではこんらん状態が永続効果だが、ポケモンスタジアム金銀では通常のこんらんと同じ仕様になっているので、最悪2ターン目にこんらんがとけてしまう。
1個しか手に入らない上に消耗品だが、アイテムの説明からは消耗品と悟ることは不可能と言って良い。このため事前セーブせずに使ってしまった人もいることだろう。
なお、存在したのは後にも先にもこの第2世代のみ。リメイク版のHGSSにも存在しない(その代わり、ミュウツーが再び出現するようになった)。
恐らく、第3世代以降でこんらんを無効化する特性「マイペース」が登場したため、うかつに出せないものと思われる。仮に今出たらベロベルト、ブニャットあたりが猛威を振るってしまうだろう。
さらに、第7世代以降の環境では、素早さと攻撃にさらに優れたポケモンが大幅に増加してる中で、カプ・レヒレやダイフェアリーを放てるポケモンと組ませるだけで誰でも「ミストフィールド」でこんらんを無効化できてしまい、ゲームバランスが崩れてしまうことは避けられないだろう。
こういった事情もあり、恐らく今後再登場する可能性は極めて低いと考えられる。
「R」
「R」とは、ポケモンシリーズのスピンオフ作品『名探偵ピカチュウ』に登場する薬品で、同作の最大のキーアイテム。液体・気体・カプセル型の3種類が存在する。
ポケモン総合研究所(PCL)がミュウツーの細胞から作り出したもので、ポケモンに服用させると、攻撃力が大幅に強化されるが、副作用として目が赤くなり凶暴化して敵味方の区別なしで暴れまわるようになってしまう(使用後は極度の疲労状態に陥り、暴走していた記憶も失ってしまう)という、「はかいのいでんし」を彷彿とさせる効力を持つ。
作品内では「はかいのいでんし」との関連性については一切言及されないが、わざわざミュウツーの細胞を使用している以上はミュウツー固有の遺伝子を利用していると考えるのが妥当であり、この薬品も本質的に「はかいのいでんし」とほぼ同一の存在と考えてよいものと思われる。
試作段階ではあるものの改良型も作られており、そちらは敵と味方の区別ができる等、いくらか理性を保った状態で行動できるようになっている模様。
ミュウツーは「自分の細胞を人間たちが勝手に利用してとんでもない薬物を作り出している」ことを当然ながら察知しており、これを止めるために独自に行動している。
また、主人公:ティムの父親であるハリーはこの「R」に関する謎を追っている最中で消息不明になってしまったようで……。
実写版では…
ゲーム版と概ね同じだが、確認できているのはガス状のもののみで、狂暴化したポケモンの目の色が紫色になっている点、効果が切れた後も疲労に陥らない点が異なる(予告編の段階で多くの視聴者を戦慄させた強面のエイパムも、この「R」を吸って狂暴化した姿である)。
さらに、この「R」には、ゲーム版には見られなかったさらに隠された秘密があるようで……?
以下、映画のネタバレが含まれます! |
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「R」の特徴である「ポケモンを狂暴化させる」は実は目的のための過程に過ぎず、真の狙いは「ポケモンを狂暴化させることで自我を失わせ、そのポケモンと人間を融合させる」というもの。
それを行うに必要なのがミュウツーであり(本作では、ミュウツーには精神が錯乱状態に陥ったポケモンの魂を本体と分離させ、別の生物と融合させる特殊な力があるという設定になっている)、その力を使えば、自我を失ったポケモンと人間を融合させ、人間の精神を持ったポケモンにすることも可能(そのためこの能力を利用するためには最初にミュウツーと融合する必要があるのだが、これはアン・ローラン博士が「精神転移装置」を完成させたことで解決した)。
そして「R」を作った黒幕の真の目的とは「ポケモンと人間を融合させることで人類全体を進化させる」というシリーズ本編の悪役達に匹敵する程の狂気じみた計画だったのである。