概要
武幸四郎はJRAの元騎手であり、現在は調教師。
騎手としては長身の177.0cmで、その長身を活かしたフォームが特徴だったが、それ故に減量が非常に厳しく、現役時代通して体重管理には悩まされた。
来歴
1978年11月3日滋賀県栗太郡栗東町(現・栗東市)にて生を受ける。
父は元騎手・調教師の武邦彦。兄はあの名ジョッキー武豊という競馬一家に生まれ育った。
ちなみに、幸四郎が生まれた直後に邦彦がインターグシケンで菊花賞3勝目を挙げたことから、邦彦は「菊三(きくぞう)」という名前を提案していたが、妻(豊・幸四郎の母)からは「落語家みたい」という理由で却下されたという。
1997年、父である武邦彦厩舎所属でデビュー。
武豊の弟という事もあり、メディアなどで大々的に取り上げられた。
デビュー戦は1997年3月1日阪神競馬第1競走。メイショウユリヒメに騎乗し、13頭中6着という結果になった。
そして期待通りデビューから2日で、11番人気のオースミタイクーンでマイラーズカップ(GⅡ)を制し初勝利が重賞制覇という離れ業をやってのけた(兄の武豊騎手も同じ日にランニングゲイルで弥生賞を制しており兄弟同日重賞制覇)。現在もJRA史上最年少(18歳)重賞勝利として残っている。
以後は
- 2000年:10番人気のティコティコタックで秋華賞を勝利しGⅠ初制覇。
- 2003年:9番人気のウインクリューガーでNHKマイルカップを制しGⅠ勝目。
- 2006年:8番人気のソングオブウインドで菊花賞を制しクラシック初勝利。父・邦彦との親子2代菊花賞制覇、そして兄・豊との兄弟菊花賞制覇。
- 2013年:9番人気のメイショウマンボでオークス制覇、兄弟オークス制覇。メイショウマンボで年間GⅠ3勝
と勝利を重ね活躍。
調教師転身
前年の2016年に父・邦彦の死去を受けて、調教師試験を受験し合格。2017年をもって騎手を引退、引退後は調教師に転身し、最初の1年間は美浦所属である藤沢和雄調教師のもとで技術調教師として研修を兼ねてその運営を学んだ。
2018年3月1日、栗東トレーニングセンターに厩舎を開業。
2019年調教師としてハッピーアワーで重賞初制覇。