概要
JRA東京競馬場で2月中旬に行われる3歳牝馬限定の重賞(GⅢ)。
1966年に創設された、4歳(現3歳)牝馬限定の重賞競走で、春の牝馬クラシック(桜花賞・優駿牝馬)へとつながる3歳牝馬重賞路線のひとつとして位置づけられている。
第1回は中山競馬場の芝1800mで4月に行われたが、その後1969年に2月下旬に変更し、70年代は中山競馬場で基本的に施行され(改修工事で東京競馬場での施行もあった)、距離は幾度かの変遷を経て1971年に芝1600mで固定、1981年に施行場を東京競馬場に移し、施行時期も1998年から2月中旬で定着した。
1969年より、デイリースポーツ(神戸新聞発行のスポーツ紙)より寄贈賞の提供を受けており(関東では唯一)、正式名称は『デイリー杯クイーンカップ』である。
春の牝馬クラシックへの登竜門的レースのひとつだが、長らくこのレースを勝つと桜花賞では勝てないといわれる節もあった。しかしながら、むしろこのレースは同じく東京競馬場で行われる優駿牝馬で多く勝利、好走する有力馬を多く輩出しており、優駿牝馬を見据え、東京競馬場の馬場適性を図るために出走するケースが多い(同時期に行われる共同通信杯も、東京優駿を見据えて出走するのとよく似ている。)。
歴代勝ち馬でも、テイタニヤが桜花賞・優駿牝馬の2冠を、ウメノファイバー、ダイワエルシエーロが優駿牝馬を、ビクトリアクラウン、ヒシアマゾンがエリザベス女王杯(3歳牝馬限定時代)を、クロノジェネシスとアカイトリノムスメが秋華賞を、メジャーエンブレムがNHKマイルカップをのちに勝利しており、出世レースのひとつとも言える。
データ
競馬場・コース | 東京競馬場・芝1600m |
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条件 | サラ系3歳牝馬 |
開催時期 | 2月中旬 |
負担重量 | 馬齢 |
関連項目
共同通信杯 - ほぼ同時期に施行される3歳馬限定の重賞。
クイーンステークス - しばしば間違えられる重賞。こちらも牝馬限定で、2000年までは3歳牝馬限定戦だった。